長崎→広島ピースラン2006・サポート記
2006年8月9-15日
■ 長崎〜広島ピースラン
 「人類最初に原爆投下された広島から人類最後に原爆投下された長崎へ。そして、人類最後に原爆投下された長崎から人類最初に原爆投下された広島に。時空を遡り同じ間違いを犯さぬ様、封印し、平和に感謝し恒久平和を祈念し走ります。」
 楽松師匠から届いたメールにこう書かれていた。今年も暑いピースランが始まる。北九州ウルトラRCの仲間と、土日にサポートしながら一緒に走ることにした。
 今年も広島原爆の日の8月6日から9日にかけて、広島〜長崎リレーマラソンが行われ、楽松師匠はそちらにも参加された。そして8月9日、長崎に原爆が投下された11時2分、3年目のピースランがスタートした。
INDEX 日程とコース 距離
8月 9日 長崎→大村 30km
8月10日 大村→佐賀 65km
8月11日 佐賀→福岡 55km
8月12日 博多→赤間→門司港 78km
8月13日 門司港→小郡→防府 75km
8月14日 防府→岩国 75km
8月15日 岩国→広島 38km
山陽小野田市にて


■ 8月12日 ピースラン4日目 博多〜門司港:赤間→門司港 45km
 11日のピースラン3日目は後半土砂降りとなり、途中で打ち切って、その地点からスタートすることも検討されたようだが、無事博多にゴール。そして今日も元気にスタートされた。博多からの併走は、江口さん、田中行広さん、光安さん。途中から実生君が加わった。
 仕事を終え、15時前にようやく出発、北九州ウルトラRC・大庭さん、西田さんとともに宗像へと向かった。途中で江口さんにTelして現在地を確認、赤間付近で合流できそうだ。そして、15時半過ぎ、三郎丸で合流した。1年ぶりに会う楽松師匠は、相変わらず真っ黒だった。見た目に足の腫れはあまりなく、調子も比較的良さそうだった。早速、大庭さんと併走開始。
 ピース“ラン”とは言うものの、暑い日中は無理せず歩くという作戦のようだった。しかしあまり歩いてばかりでは深夜のゴールとなり、翌日がまたきつくなる。岡垣バイパスとの分岐からの下りで少し走った。海老津駅前で江口さんはUターンして帰っていった。山田峠の先で再び旧道へ入り、遠賀町へ。田圃横の県道も西日が射して暑い。相変わらず殆ど歩かれ、遠賀川駅到着は18時過ぎだった。行広さんはここでJRに乗り、北九州ウルトラRCメンバーだけになった。それにしてもここまでの約12kmに2時間半、門司港に着く頃には日付が変わっているだろう。
 18時半に遠賀川駅を出発、幸い日が傾いて師匠のペースも上がってきた。水巻まで快調に走ったところで、師匠がマメの手当をしたいというので、近くにあったスーパーに寄った。師匠の足には今年も巨大なマメができていた。しかしそのマメをものともせず師匠のペースも上がってきて、付いていくのもやっと言う感じになってきた。1km6分くらいのペースだろうか、スパルタスロンに参加できる走力を備えているだけのことはある。黒崎駅を20:15頃通過、昨年より1時間弱早い。市立八幡Hp前のコンビニで夕食。真っ暗になって、ちょっと休むと汗が引いて体が冷える感じ。中央町を過ぎて荒生田へ、なぜか風も止んで蒸し暑くなった。ややペースダウン。下到津のコンビニでアイスクリームを食べた。リバーウォーク・紫川沿いを走り、小倉駅を23時に通過した。
 小倉からは昨年同様、199号線を走った。車の運転ばかりで疲れたのか、赤坂海岸のコンビニに車を置いた西田さんが逆走してきた。その西田さんとちょっと頑張って走ったのでかなり汗をかき、コンビニで缶ビールを買った。この間、後から来た師匠と大庭さんは先にスタート、ビールを飲み終えて追ったが、師匠のペースはどんどん上がり、なかなか追いつけなかった。0時50分、門司港駅前を通過、そして0:56、無事に旅館志福に到着した。ゴールの記念撮影を済ませ、明日の打合せをして、2時半に帰宅した。シャワーを浴び、ビールを飲んで、4時就寝。
ピースラン4日目:黒崎→門司港

博多からの江口さん(左)は海老津でUターン
田中さん(左から2人目)は遠賀川駅まで

18時、まだまだ暑い
(遠賀町)

18時半、夕陽を浴びて、遠賀川を渡る

22時50分、リバーウォークを走る

0時50分過ぎ、門司港に到着

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■ 8月13日 ピースラン5日目 門司港〜防府:門司港→山口 53km
■門司港→下関→長府→小月
 5時40分、今日のメンバー・長瀬さんから着いたとTel。もっとゆっくり寝たかった。今日はほぼ丸一日サポートする。飲み物を入れたクーラー2台にかぶり水など、だいぶ荷物が多くなった。6時40分に出発、7時過ぎ、門司港着。師匠はいつでもスタートできるよと言う態勢で、旅館前に出て待たれていた。コンビニで飲み物・氷を補充、朝食用のおにぎりを買い、7時半に門司港をスタートした。大庭さんが車でサポート、長瀬さんと自分が併走した。
 今日も天気がいい。門司港〜防府間は昨日に続いて70km超の長丁場、昨日同様、暑い日中は無理しないという作戦。こっちも無理に引っ張らず、師匠のマイペースに合わせた。8時前、関門人道トンネルに入り、8時2分に本州へ。そのトンネル内は思ったほど涼しくなかった。しかしエレベーターで地上に出ると、もの凄い熱気に襲われた。道路反対側のみもすそ川公園を見ると、数人のランナーがいた。暑い時にお互いご苦労なことで、と思ってよく見ると、先月一緒に竜王山を登った下関走ろう会のメンバーだった。これから防府までと言ったら、半分呆れられた。
 みもすそ川公園をスタート、9号線を東へ向かう。日差しが強烈で、眩暈がする。とてもじゃないが、走れない。師匠がマメ対策に5本指ソックスを買いたいというので長府のイオンに入った。しかしお目当ての100均もドラッグストアも開店前、仕方なくイオンで飲み物などを調達。ゆっくり走り出したが、暑くて体がいうことを聞かない。豊浦高校前あたりから師匠と長瀬さんのペースが上がりだし、付いていけなくなった。車でワープしようかと思い始めた。印内で2号線と合流、歩くのもやっと、眠気もあってフラフラし始めた。スタートから約2時間半、ようやく長府才川のコンビニに到着した。プリンを買ってきて食べたが、日影がなくて辛い。車に乗ると伝え、師匠と長瀬さんには先に行ってもらった。しかし段々体も慣れてきたのか、休んでいる内に走れそうな気になってきた。ワープを取りやめ、再び走り出す。
 才川から旧道に入る。このピースランは大きな国道や県道を走ることが多いのだが、日差しを遮るところがないので、たまらない。そんな時、王司付近で道路脇にハスの花を見つけ、思わずカメラを向けた。ちょっと嬉しくなって、俄然元気になってきた。ようやく小月駅手前で師匠達に追い付いた。木屋川を渡り王喜町、しばらく走ったところでコンビニを見つけ、昼食休憩。今日1本目の缶ビールを飲んだ。次の休憩地点を2号線に入ったところのドライブインみちしおに決め、12時にスタートした。
ピースラン5日目・1:関門トンネル〜小月

7時50分頃、関門橋の下を歩く

8時2分、九州から本州へ(関門人道トンネル)

8時20分頃、関門海峡の直ぐ横を走る

10時半過ぎ、ハスの花(王司上町)

12時半過ぎ、今日も日差しは強烈(王喜本町)

12時50分頃、車の外気温計を見ると、、、
■小月→山陽小野田市・みちしお→厚狭
 これからが一番暑い時間帯、少し走っては直ぐ歩く。暑い。やってきたサポート車の外気温計を見たら47℃!、おそらくコンビニに止めている間にアスファルトとエンジンの熱で上がったのだろうが。。。ひたすら歩いて13時前に山陽小野田市へ、そして13時過ぎ、ドライブインみちしおに到着した。日影のないドライブインの駐車場は、車の熱で蒸し風呂状態。氷をタオルでくるみ、師匠は頭と首に、自分は首に巻いてスタートした。ここまで雲一つない炎天下を歩いたり走ったりしてきたが、見るとこれから向かおうとする方向に入道雲があり、暗くなっている。一雨降って欲しいと思うのだが、なかなか期待通りに雲はやって来てくれなかった。
 上市の交差点を過ぎると周防灘が見渡せ、トンビの集団が飛び回っていた。コンビニでアイスクリームを購入、談合峠に向けてスタートした。やや日が陰ってきた。15分くらいで談合峠を越えた。その談合峠は標高69m、この先、小郡にかけていくつか峠を越えるが、どれも100mに満たない小さな峠ばかりだった。談合峠を下ってくると厚狭、3人ともそれなりにペースを維持していたが、さすがに眠くなってきた。そこで道路脇にサポート車を止めてもらい、車に乗り込んで一眠りした。車の中も暑かったが、だいぶ頭がスッキリした。
ピースラン5日目・2:天然温泉みちしお

真っ黒に日焼けした楽松師匠

暑いので、車に八つ当たり?

13時半、氷をタオルで包み、

頭に巻き、

首にも巻く

一雨欲しいが、、、(山陽小野田市)
■厚狭→宇部市→小郡
 新幹線の下を走り、厚狭駅前を通過。スタートして8時間15分くらい経過したが、距離的には32-3km、まだ半分も来ていない。今日の防府到着はAM2-3時だろうか。厚狭川を渡る頃、対向車がワイパーを動かしているのに気が付いた。何となく雨の気配。その先、スーパーの建物の影で今度は師匠が一眠り。厚狭をスタートして西見峠へ向かう。その途中で待望の雨が降りだした、、、と思ったら直ぐに止んでしまった。16時半、西見峠着、宇部市に入った。峠を下り、有帆川にかかる船木大橋を渡る。川の水がかなり濁っており上流でかなり雨が降ったようだが、こっちには全く降ってくれなかった。吉見峠を越えて厚東へ、この辺では3人、バラバラに走っていた。全く併走になっていない。丸山ダム近くで19時となった。きれいな夕焼け空、入道雲が赤く染まる。
 ようやく東京から駆けつけた城定さんと連絡が取れた。防府に着いてホテルで仮眠中、20時過ぎにこちらへ向かうとのことだった。厚東川にかかる二股瀬橋を渡ると、ゆるやかな上り。ところがこの付近、片側だけしか歩道が無く、その都度道を横切らないといけないのが危ない。どちらかに統一して欲しい。
 21時、山口市に入った。そこで城定さんの車とすれ違う。しばらく休んで城定車を待った。そして21時20分、坂を下りきった山口宇部道の嘉川IC付近、小郡への旧道へ入ったところで城定さんに後を託した。記念撮影をして、師匠達は直ぐに防府へとスタートされた。
ピースラン5日目・4:上市〜厚狭〜小郡

14時、トンビの群(山陽小野田市上市)

14時半、談合峠:峠とは言ってもこの程度の標高

16時、疲れて一眠り(厚狭にて)

16時半、西見峠で待望の雨、と思ったら直ぐ止んだ

21時半、嘉川IC付近で城定さんにバトンタッチ
■ 平成18年8月15日 広島
 13日、いや14日2時半、防府に到着された師匠は、14日9時に防府をスタート、順調に走られ1時半に岩国着。そして15日の夕方17時半、師匠は無事、広島平和記念公園にゴールされた。ゴール地点で何があったかはわからない。でもおそらく、来年のこの時期になれば、また師匠と一緒に走っているだろうと思う。

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