2月から3月にかけて気温が上がらず、桜の開花も遅れていたが、ここ数日の夏日で一気に満開となった。北九州ウルトラRCの一部メンバーは皇后崎公園で花見、自分は患者会の歩こう会で同じく皇后崎公園へ。かなり暑く、岡山までの新幹線で缶ビールを2本空けた。こういう暑い日に走るのは嫌いである。天気予報では午後から雨。少しは走りやすくなるだろうか。
　岡山で瀬戸大橋線に乗り換え、茶屋町に18時半到着。迎えに来てくれた安部さんの車で買い出しに行く。買い物に行ったスーパー横、旧下津井電鉄の線路跡に植えられた桜並木も満開だった。この後、某M社の貸しアパートへ行った。かなり広いアパートだった。山崎さんの走友が用意してくれたシシ鍋・カニ鍋を食べながら、遅くまで飲んでいた。

　AM5時起床。二日酔いで食欲はなかったが、無理矢理パンを詰め込んだ。AM6時に出発、永田さんの車で会場に向かったが、二日酔い＋車酔いで気分が悪くなってきた。40分ほどで会場に到着。天気は良く暑くなりそうだったので薄手の半袖を着たが、念のためウェストポーチにはUMMLerウィンドブレーカーを入れた。靴は先日買ったばかりのGEL1100。
　岡山アイアンマントライアスロンクラブ主催のこの大会は、定員200人ほどの大会だが、リピーターが多く、またウルトラの有名人の参加も多い。大村湾に来られた弟の兄さん、ダブルさん、タラさん、ふじもっちゃん、三瀬ざっといかんばいに来られた徳島の佐藤先生等知った顔も多い。7時過ぎから会場でコース説明会。むいむいさんは地図を見ながらかなり丹念にコースをチェックしていた。

　AM8時にスタート。満開の桜の下にいた瀬島さんと石原さんに見送られ、吉備路の自転車道へ。のどかな田園地帯の中を走る平坦なコースだが、日差しを遮る物がなく、かなり暑くなってきた。二日酔いのせいもあって、体も重たく感じられる。足守川沿いに出ると、桜と菜の花が満開だった。5kmのエイドまで1km6分ペース、あまり調子は良くない。この先、造山古墳横などフラットなコースが続くが、ペースは上がらないままだった。9km過ぎ、備中国分寺五重塔が見えてきた。この辺りから写真の枚数が増えてきた。
　10kmを過ぎ、ようやく昨日のアルコールが抜けたのか、足が軽くなってきた。6浅野さん等3人の集団に追いついた。急ぐこともなくしばらく一緒に走ることにした。いろいろ話をしながら走るのは気分的に楽、大村湾や屋久島の宣伝をしておいた。15kmを通過すると、JR総社駅前。伯備線の踏切で特急通過待ち。18km付近、宝福寺のトイレで顔を洗った。水が冷たくて気持ちいい。宝福寺から少しアップダウンが出てきたが、秋葉山麓のトレイルを気持ちよく走り、2：18で21km砂川公園のエイドに着いた。

　21km砂川公園のエイドでは鬼ノ城への上りに備え、大会名物の焼きそばが振る舞われる。暑かった割りに胃の調子も良く、焼きそばは2杯食べた。食べているところにふじもっちゃんとタラさんが到着。タラさんから来週の玄海100km点検ランに参加予定の人がいると教えてもらい、その甲斐さんに挨拶した。少し遅れて山崎さんも到着した。20分ほど休んでスタートし、公園を出たところで前村さんとすれ違った。

　砂川公園をスタートすると、直ぐに鬼ノ城への上りが始まった。最初は何とか走っていたが、「駐車場まで1500m」という標識のあたりから坂が一段ときつくなり、ついに歩いてしまった。500-600m歩いて再び走り出す。駐車場手前で122妹尾さん、191前原さんを抜いた。この先、鬼ノ城で写真を撮ってもらったりしながら、龍泉寺まで同じようなペースで走ることになった。駐車場のエイドで一休み、そこらか急坂を上ってようやく鬼ノ城頂部に着いた。スタートして3：05が経過。
　ここ鬼ノ城は古代の山城で、眼下に吉備の平野が見渡せる。急な坂を上ってきたが、頂部は比較的平坦で、石が多くて狭いトレイルも軽快に走れた。第二展望台では、妹尾さん、前原さんと一緒に記念撮影した。鬼ノ城からの下りは弟の兄さん曰く、「一気に奈落の底へ落ちていく」。最初は大きな岩の石段、後半は滑りやすい。スタート前に軍手を借りたが、雨が降っていたら大変だっただろう。渓流沿いの自然歩道は一気に下り、3：40で30kmを通過した。自然歩道を抜けると、血吸川沿いの平坦路。振り返ると今下ってきたばかりの鬼ノ城が見える。土手の桜も満開で、鬼ノ城をバックに写真を撮った。それがこのページ、冒頭の写真。

　川沿いの道を、前原さん、妹尾さんと話をしながらのんびり走った。この辺もコースは平坦だが日差しが強く、結構きつかった。33km付近のエイドを12時ちょうどにスタートした。しばらく単調な景色が続き、写真もあまり撮らなかった。35kmを4：11で通過、12時20分頃、37km・足守近水園のエイドに到着した。桜が満開で花見客が多く、焼肉の臭いが立ちこめていた。エイドにいたスタッフもじっと立っているだけで暑いと言っていたが、走るのを止めてビールでも飲みながら花見をしたくなる。川沿いの桜並木の下を走り抜け、しばらくすると龍泉寺への上りにかかる。周りのランナーにつられて、つい歩いてしまう。
　40km・龍泉寺に4：50で到着。かなり早歩きで上ってきたので、吐き気がしてきた。龍泉寺には滝があり、足に水をかけると気持ちよかった。石段を上ったところの境内にエイドがあり、そこにあった手水鉢の水がこれまた冷たくて気持ちよく、頭から水をかぶった。
　龍泉寺をスタートすると、最上稲荷奥の院へ最後の上り。最初ちょっと走ったが、直ぐにまた歩き出した。最後の石段を登って、5：15で奥の院に到着した。これで上りは終わり、ここからゴールに向けて長い下りが始まる。本来なら階段を下りるところだが、工事中で通れないそうで、車道を下る。しかしこれがまたかなりの急坂、足を痛めないようにスピードを抑えて下った。
　広い県道を下って45km手前に瀬島さんと石原さんの私設エイドがあった。ビールも置いてあったらしいが、ビールは飲まず、氷を2個もらった。顔を洗ってスタートすると、直ぐに45kmを通過、5：41が経過し6時間切りは不可能となった。砂川沿いへの分岐点にオフィシャルのエイドがあり、ここにも缶ビールが置いてあったが、ゴールまで我慢することにした。

　砂川沿いでは桃の花が満開で、何箇所かで止まって写真を撮った。天気も良く桜も桃もきれいだったが、向かい風がきつかった。残り3kmを切ったところで、二人の男性が歩いてきた。ダブルさんと浪越さん（後で知った）だった。二人ともとっくの昔にゴールして、缶酎ハイを飲みながらぶらぶら歩いて知り合いを出迎えに来たのだった。余裕があって羨ましい。缶酎ハイを一杯いただき、ゴールへと向かった。

　結局最後まで恵みの雨は降らず、強い日差しと向かい風の中、ダラダラ走り、6：11：44で無事にゴールした。きつかった、50kmだからと甘く見ていた。しばらくしてふじもっちゃん・タラさんがダブルさんに伴われてゴールした。4人で記念撮影して、早速乾杯。
　前村さんと山崎さんはほぼ7時間でゴールした。サンドイッチや焼きそばをつまみながら2本目の缶ビールを飲む。私設エイドを撤収した瀬島さん、石原さんの車に分乗して作山古墳近くの温泉に行った。予想外に暑い一日となり、かなりバテたが、おかげで旨いビールが飲めた。