2006年1月1-2日 葉隠走友会主催
第2回 佐賀城本丸ウルトラマラソン150km
 2回目となる佐賀城本丸UM、といってもご存じない方が殆どだろう。このウルトラマラソンというか、マラニックは、佐賀城本丸をスタートし、富士町から観音峠を越えて七山村へ、虹の松原から唐津城横を走り、呼子の先の名護屋城までの片道75kmを元旦と2日で往復するものである。「佐賀県の豊かな自然、歴史、文化を背景にランナー相互の連帯、親睦、友和を全国に広め、微力ながら活力ある郷土の発展に寄与するものであります」という主旨なのだが、主催する葉隠走友会メンバーは川浪・永尾の2人だけ。昨年の第1回大会は、この2人に澤田さんの3人だけで行われたそうだ。その時は正月で店も開いておらず、食糧確保に難儀したとか、民宿に着いても到着時間を連絡していなかったので風呂がなかったとか、とにかくまったくもって珍道中となったらしい。はたして今年も開催されるのかと気にはなっていたが、玄海MLでは何の案内も流れなかった。
 ところが12/18、クラブの忘年会で渡された会報を見ると、ちゃんと案内が載っていた。正月をダラダラ寝て過ごすよりはいいだろうと、12月20日過ぎに参加を申し込んだ。ただし、元旦は無理なので、2日の復路のみ参加することにした。

佐賀城本丸歴史館
 鼓の胴の松飾り

■ 平成18年1月1日 佐賀経由で唐津へ
 2日のみ参加の西田・前村さんと13時に待ち合わせ、佐賀へ向かう。車を県庁裏に置き、佐賀駅へ。駅まで2kmくらい歩くのだが、この頃から右足の違和感が気になりだした。主催者からコース図も何ももらっておらず、駅構内の本屋で地図を見ながらだいたいのコースをイメージする。標高450mの観音峠がコース最高点、そこまで前半上り、後半は下りとなり、山間部はだいぶ冷え込みそうだ。佐賀からJR唐津線で唐津へ。天気も良く雪を抱いた天山がきれいだった。のんびりした単線のローカル列車はお客さんも少なく、早速西田さんと飲み始めた。唐津から名護屋城まではバスで移動。17時半過ぎに名護屋に到着、近くのコンビニで夕食を買い、民宿富士へと向かった。
 思っていた以上にきれいな民宿で、立派な風呂もあった。昨年の失敗に懲りて前もって連絡しておいたのだろう、ちゃんと風呂は用意されていた。泊まり客はもちろん我々だけ。宿の方が刺身などを差し入れしてくれた。早速乾杯する。
 今日、往路75kmを走ったのは、川浪、永尾、澤田の3人。このうち川浪・澤田の2人は明日復路も走るのだが、二人ともよく飲んだ。こっちも釣られて飲み過ぎた。
初日の打ち上げ

川浪さん

永尾さんと澤田さん

参加記念品のバンダナ

明日の健闘を祈って乾杯
■ 平成18年1月2日 佐賀城本丸ウルトラマラソン(復路)
■ 民宿富士スタート前
 AM4時起床、飲み過ぎて顔が腫れている。胃の調子も悪く、ロキソニン・タガメット・ナウゼリンを飲んだ。着替えて4:40に食堂に下り、パンを食べる。外に出ると小雨が降っていたが、むしろ冷え込みは緩かった。民宿前で記念撮影後、5:02にスタートした。
民宿富士・スタート前の記念撮影

左から西田、前村、澤田、植村、永尾
■ 前半:名護屋〜唐津〜虹の松原〜浜玉〜七山村〜観音峠
 とにかくコース図もないので、川浪さんに付いていくしかない。名護屋大橋を渡ってすぐ唐津北高方面へ右折、打上小から昨日のバス路線沿いを走るが、唐津までは意外にアップダウンが多い。昨日走った2人に負けるのもしゃくなので常に先頭で走ったが、あまり離れすぎて道に迷ったら大変。しかもスタート直後から右足の痛みが気になっていた。5kmほど走って最初のコンビニ休憩。暑くなってきたのでベストを脱いだ。唐房から唐津市街を抜け、虹の松原方面へは殆どフラット。12-3km走ったところのコンビニでトイレに行き、腹もすっきりした。時刻は7時、夜も明けてきた。この先にコインランドリーがあるのでそこで休憩しようと言うことになったが、7時に開くはずのその店はなぜか開いていなかった。ここでようやく簡単なコース図をもらった。7:20、唐津城が見えてきたので写真を撮る。唐津城を過ぎて舞鶴橋を渡ると沖に高島が見える。宝当神社がある有名な島である。その先、唐津ロイヤルホテルの角を左折して虹の松原へ。7:50頃虹の松原を通過、距離的には約20km。相変わらず右足が痛い。JR虹の松原駅方面へと右折、その先でR202と合流し、東へ。七山村に入るとコンビニがないとのことで、国道沿いのコンビニで食料を調達する。その先、R202からR323へ。曇り空だが、雨は降らず、のんびりと走る。
唐津城〜虹の松原〜七山村

唐津城

宝当神社のある高島
 虹の松原

七山温泉

観音峠へ
 30kmを過ぎると徐々に上り勾配となる。本格的な上りとなる前に、七山温泉があったのでちょっと休むことにした。32kmくらい来ただろうか。川浪さんは、上りを歩くと言っていたが、まだまだ元気。しかし走り出したら徐々に差が開いていった。勾配は次第にきつく、ダラダラの上りが続く。所々雪も残り、冷え込んできた。自販機を見つけたのでホットコーヒーを飲み、おにぎりを食べ、再びベストを着た。後続のメンバーとは15-20分くらい開いていた。上ってくるメンバーの写真を撮り、一緒にスタート。しかしまた直ぐに差が開いた。峠まであと1-2kmくらいだろうか、荒川大橋が見える場所まで来た時だった。正面に急坂が見えた。それが観音峠への道だった。雪景色をカメラに収めて一休み、気合いを入れ直して最後の坂に挑む。途中、登坂車線があるような道だが、何とか走って上り切った。
 標高450mの観音峠40kmには10:54に到着、スタートして5:52が経過していた。道路の端には雪が残っており、峠から下った所の脇道で後続を待った。雪景色はきれいだが、風が冷たく、じっとしているとどんどん体が冷えていく。
観音峠
■ 後半:観音峠〜富士町〜古湯温泉〜佐賀大和IC
 観音峠を越えれば下るだけ、俄然川浪さんが元気になった。上りを抑えて下りで飛ばす作戦だったようだ。下り始めて間もない頃、道路脇の竹の枝が揺れた。サルだった。その先、野菜の販売所で休憩、もちろん正月なので開いていなかった。45km、富士町JAにはほぼ6時間で到着した。晴れて暑くなってきたので、ベストを脱いだ。ここから坂本さんも加わった。坂本さんが加わって、さらに川浪さんが元気になった。昨日から通算120km走っというその川浪さんに付いていけない自分がちょっと情けない。嘉瀬川ダム建設に伴い、新しい付け替え道路ができていたが、旧道からそこに上るまでが、とんでもない急坂、またここからしばらくフラットになり、惰性で走れないので結構きつかった。それなのに川浪さんは先頭で突っ走り、追い風に助けられても追いつけなくなった。何というパワー。旧道に戻り、8:35で古湯温泉約53km着、コンビニでワンカップを買う。風は冷たいが、晴れて温かくなり、燗は付けずにそのまま飲んだ。もちろん澤田さん、西田さん、川浪さんも一杯。アルコールのおかげで、少し右足の痛みも和らぎ、しばらくは快調に走れた。中の原で嘉瀬川を渡り、三瀬に行く国道263号を走り、その先、道の駅大和で休憩。しかし道の駅の売店は正月で休みだった。
富士町〜佐賀
■ 佐賀城本丸ゴール
全コース所要時間
通算距離 到着時間
 名護屋〜七山温泉 32km 4:16
 七山温泉〜観音峠 40km 5:52
 観音峠〜富士町JA 45km 6:54
 富士町JA〜古湯温泉 53km 8:15
 古湯温泉〜佐賀城 75km 11:51
 道の駅をスタートすると残り12-3kmだが、完全にフラットで、これまたきついところである。佐賀大和IC先のローソンで休憩し、缶ビールを飲む。ここからはバラバラにスタートしていったが、最後は全員一緒にゴールすることになった。佐賀駅手前から5kmくらいは歩いただろう。歩くのはいいが、日が傾きだいぶ寒くなってきた。
 スタートして11:51、16時53分、佐賀城本丸・鯱の門にゴールした。アームストロング砲の前で記念撮影し、佐賀城本丸歴史館へ。その入口に巨大な鼓の胴の松飾りがかけてあった。歴史館を見学して周り、それから佐賀駅横の東横インにチェックイン、川浪さんの車で駅近くのスーパー銭湯へ行った。しかし昨年同じ銭湯に入った川浪さんも澤田さんも永尾さんも場所を覚えていないようで、あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。後から付いてきていた坂本さんの車ははぐれてしまった。
 風呂で体を温め、佐賀駅近くの居酒屋で打ち上げ。佐藤先生と柳川さんも来られ、遅くまで賑やかに飲んでお開きとなった。
佐賀城本丸ゴール

ゴールの佐賀城鯱の門

アームストロング砲前で記念撮影
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