橘湾岸スーパーマラニック273・島原ステージ100km
2008年11月23日
 橘湾岸スーパーマラニック273は、「長崎県中南部、長崎市内をスタート。まず標高333mの稲佐山登山。北上して北長崎あぐりの丘経由し完成したばかりの女神大橋を渡り南下。野母崎半島末端、権現山公園と本土最西端の樺島灯台公園を経て野母半島を一周し橘湾岸九州自然歩道、旧雲仙軽便鉄道跡を沿う。173km地点小浜温泉の休憩所を経由して今度は南島原市の島原半島をぐるり一周する。口之津を経由してキリシタン天草四郎の原城跡、島原城を経て平成新山の大火砕流を見晴らす眉山ロードを通過し雲仙温泉登山路に入る。標高700m雲仙温泉を通過し再び標高0mの小浜温泉のゴールに向かう(オフィシャルサイトより)」、総距離273kmの壮大なマラニックである。
 春は前半部分の長崎野母崎飯盛ステージ173km、秋は後半部分の島原ステージ100kmが開催され、どちらもアップダウンの厳しいコースであるが、「超ウルトラに出たいけど?と自分の走力や参加費の高さで二の足を踏んでいるランナーの背中を押したい、、、ホスピタリティー溢れる安価な大会であるべし!」という主催者の思いが込められ、制限時間は長め、エイドは充実、しかも参加費が安く、人気の大会となっている。

雲仙普賢岳溶岩ドーム
(平成新山展望園地にて)
INDEX 小浜温泉・スタート前
前半:小浜温泉〜原城址〜島原城
後半-1:島原城〜眉山ロード〜水無川大橋
後半-2:水無川大橋〜雲仙温泉〜ゴール
大会後懇親会

LINK 橘湾岸マラニック・オフィシャルサイト

■ 橘湾岸スーパーマラニック273・島原ステージ
 例年、春は5月のGW、秋は10月連休に開催されていたが、春は萩往還と重なり、また秋はダッチオーブンのイベントと重なり、なかなか参加できずにいた。今年は長崎くんちとの関係だったか、11月連休に秋の島原ステージが開催されることになり、念願かなってようやく参加できることになった。
 島原ステージは、まず小浜温泉をスタートして島原半島を海岸沿いに走り、口之津、原城址を経て島原城までが57km。島原城を眉山ロードを上って水無川大橋まで下り、雲仙道路を上って小浜温泉まで下ってきてゴール。高低図を作ると、前半はギザギザ、細かなアップダウンだが20m前後なのでフラットと言ってもいいくらい。後半は一転して長い坂道の連続。まずは眉山ロードの上りで約8km、水無川大橋まで一気に下った後は雲仙道路の長い上り、眉山ロードより勾配は緩いが距離は14kmと長い。仁田峠入口でコース最高点の740mに到達、雲仙温泉を抜けて長い下りが続き、小浜温泉にゴール、距離は101.5km。正規組は制限時間17時間だが、参加する以上は完走して欲しいということで、アーリースタートが認められ、また早過ぎるランナーはレイトスタートとなる。それでも普通のウルトラマラソンに比べたら、時間にはかなり余裕がある。取り敢えずの目標は、前半島原城までの57kmを8時間、残り眉山ロード・雲仙道路越えの44kmに9時間。
 ただし問題はスタート時間。制限時間に余裕がある分、スタート時間が早く、正規組は夜中0時にスタートする。前日、しっかり寝ておかないと、睡魔との戦いになりそうだ。
小浜温泉〜原城址〜島原城高低図

標高のスケールは1目盛10m
島原城〜雲仙温泉〜島原城高低図

標高のスケールは1目盛250m
■ 平成20年11月22日 小浜温泉へ

雨に備えてラミネート
 11月に入って3日に金峰三山山岳マラソンでトレイル38km、16日に下関海響マラソンでフル、他に練習で1日走っただけ、相変わらず練習していない。大会に備えてしたことと言えば、上の高低図を作ったことと、降水確率高めだったためコース図を全てラミネートしたことくらいだった。金峰山も海響マラソンも練習不足で飛ばし過ぎ、足をつって失速したりしている。しっかり寝るつもりだったが、前日も3時間睡眠。いくら制限時間が長いからと言って、ウルトラを甘く見過ぎていないか。
 22日、クラブのメンバーN田さんの車で北九州を19時に出発、途中でこっちゃんが合流して、22時に小浜温泉・南本町公民館着。
 食堂ではうどんなどが用意され、走る前にまずは腹ごしらえ。そして23時組を見送る。だいぶ冷え込んできた。中に入ってまた腹ごしらえ。参加者は少ないが、知り合いが多くて、結局一睡も出来なかった。緊張感もない。15分前、外に出てスタート前の記念撮影。主催者より諸注意があり、0時、スタートした。
島原ステージ100kmスタート地点

スタート前の腹ごしらえ

23時組のスタート

スタート前の諸注意

0時組、間もなくスタート

■ 橘湾岸・島原ステージ100km前半戦:小浜〜原城址〜島原城
前半の部
 口之津FT・CP1 21.4km 2:28:00
 原城址・CP2 30.1km 3:45:31
 道の駅ふかえ 50.4km 7:27:34
 島原城森岳公民館・CP3 57.0km 8:34:21

島原城エイドの具雑煮
 23日AM0時にスタート、海沿いのR251号を進む。橘湾岸マラニックと言っても、島原ステージで橘湾岸を走るのは南串山町までの10kmほど、風光明媚な橘湾も真夜中では漁り火くらいしか見えない。誰もあまり喋らず黙々と走る。集団に着いていって13.6km、最初のエイドには1:30で到着したが、退屈で眠かった。
 21.1kmの第2エイド・口之津CP1には2:25くらいで着いた。眠気と疲れでベンチに座り込み、そのまま寝ようかと思ったが、他のランナーがどんどんスタートしていくので、リンゴなどを食べ、慌てて後を追った。
 この口之津あたりから1時レイトスタート組に抜かれるようになった。28km付近の三叉路を右折して原城址へと向かう要注意箇所には白線があり、誘導員もいて迷うことはなかった。30.1km原城址・天草四郎像前のCP2には3:43で到着。チェックシートにパンチして、エイドでお粥をいただく。かなり冷え込んできたので温かいお粥がありがたい。
 原城趾エイドを出て、しばらくsatsuki28さん・muramotoさん等と一緒に走った。眠たい時に併走者がいるのは助かるが、しかしこの日の睡魔も強力だった。歩いたり走ったりしながら寝てしまう。道を外れて側道に下りかかり、転けそうになってその衝撃で目が覚めた。こうなったら寝るのが一番。
 コインランドリーは見かけたが、なぜか寝たのは廃線になった島原鉄道・旧龍石駅横のバス停のベンチ。もちろん吹きさらし、冷たい風が吹き抜け、直ぐに汗が引いて体が冷え切った。それでも少し寝て頭がすっきりした。
 起き上がって走り出す。南島原市役所先、38km付近くらいに第4エイド。びわゼリーと羊羹が美味しくておかわりした。今回、胃袋だけは元気で助かった。しかし睡魔との戦いはその後も続き、バス停のベンチや自販機横など、計3回寝た。
 夜が明けて普賢岳が見えてきた。少しまともに走れるようになったが、今度は強い向かい風に苦しめられた。50km・水無川横のエイドには7:27着。1時組のS田さんに追い付かれた。足がかなり痛み、ちょっと休憩が長くなったが、7km先の島原城森岳公民館まで行って、そこで横になろうとスタートする。
 8時までには島原城に着きたかったが、島原外港で8時になった。フラフラ走っていたら、誰かに呼び止められたような気がして立ち止まる。そこには思いもかけぬ人がいて、急に元気になった。島原駅前を左折、正面に島原城が見え、その先でまたも意外な人が。この二人の応援は嬉しかった。島原城・森岳公民館エイドまで一緒に歩き、8:33到着。
 当初予定より遅れた。脚は痛いし眠たいし、とにかくここでゆっくり休んで、後は行けるところまで。ところが森岳公民館エイドでは、途中、一緒に走っていたsatsuki28さん・muramotoさんが入れ違いでスタート。寝ている間にかなり離されたと思っていたが、そうでもない。俄然やる気が出てきた。残り44.5kmに8時間、時速5kmちょっとでいい?、諦めるには早過ぎる。具雑煮を食べ、ダメとは知らずにお代わりもし、胃薬・痛み止めを飲んで、AM9時、眉山ロード・雲仙越えの後半ステージへとスタートした。
島原ステージ100km・前半の部

13.6km、最初のエイド

深夜の橘湾

原城址の天草四郎像

原城址CP2、早くも1時組のランナーが

原城址エイド

38km付近のエイド

ひまわりと普賢岳

水無川

島原城

島原城・森岳公民館エイドCP3
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■ 橘湾岸・島原ステージ100km後半戦-1:島原城〜眉山ロード〜水無川大橋

73km町民グラウンド前エイドのザル豆腐
 スタートして島原城の南を県道58号へと右折、早速緩い上りが始まる。歩かずゆっくり走り続けた。その横をU43kmのランナーが軽快に抜いていく。エイドでしっかり食べて薬も飲んで腸の動きが活発になったようで、慌ててコンビニのトイレに飛び込んだ。すっきりして再スタート。島原城から2.5km、いよいよ眉山ロードに入る。真正面に平成新山の溶岩ドーム、雄大な眺めだ。左手の眉山は所々鮮やかに紅葉していた。
 前回、雲仙に来たのは18年前、H2年11月10日。その1週間後に普賢岳が噴火した。最初に噴火のニュースを聞いたとき、長期にわたって噴火活動が続き、火砕流などの大被害をもたらすことになろうとは思っても見なかった。
 眉山ロードに入り、勾配は一段と厳しくなり、さすがに走り続けるのは無理だった。ラン&ウォークで上る。何人かのランナーを抜いた。だいぶ汗をかいたのでウィンドブレーカーを脱いだ。眉山ロードを上り始めて2km、無人の第7エイドは千本木湧水、美味しいわき水でのどを潤した。この付近、元々はたばこ畑だったのが、火砕流に焼け尽くされた所らしい。千本木湧水をスタート、一段ときつくなった上り坂をラン&ウォークで上る。足はつりそうな気配もなく、前半とは大違い、復活した感じ。島原城をスタートして1時間15分、ネイチャーセンターとの分岐点に着いた。
 そこからちょっと下って65.0km・平成新山展望園地CP4。ここが1991年6月の大火砕流で多数の犠牲者を出した場所らしい。このCP4では島原城・森岳公民館エイドを入れ違いでスタートされたsatsuki28さん・muramotoさんに追いついた。30分差を追い付いたことで、さらに気合いが入った。男の子にチェックシートにパンチしてもらい、甘い寒ざらしをいただいて、直ぐにスタートした。
 平成新山展望園地からは大火砕流跡に沿って一気に下る。右後方に平成新山の溶岩ドーム、火砕流の下って行った先には旧・大野木場小学校があり、海の向こうは天草。火砕流跡には草も生えていたが、大きな岩がゴロゴロと転がっており、荒涼とした景色だった。何とも立ち止まっては写真を撮り、せっかく追い付いたと思ったsatsuki28さん・muramotoさんは、既に水無川大橋の上だった。
島原ステージ100km・後半-1:普賢岳と大火砕流跡

眉山ロードへ

平成新山・溶岩ドーム

平成新山展望園地CP4

眉山ロードを一気に下る

普賢岳・平成新山と大火砕流跡

溶岩ドーム

大火砕流跡

大野木場小学校跡
■ 橘湾岸・島原半島100km後半戦-2:水無川大橋〜雲仙温泉〜ゴール
後半の部
 平成新山展望園地・CP4 65.0km 10:23:00
 水無川大橋エイド 69.6km 11:06:28
 仁田峠入口 83.8km 13:56:54
 雲仙温泉大叫喚地獄・CP5 86.0km 14:21:00
 小浜木場集会所・CP6 95.5km 15:52:50
 ゴール 101.5km 16:44:34

ぜんざい(俵石展望所)
 R57号に上がり、69.6km・無人の水無川大橋エイドには11時過ぎに到着。橋の上からは20日前に走った金峰山・二ノ岳・三ノ岳が見えた。
 水無川大橋を渡り終えると、仁田峠入り口まで延々14kmの上りが始まる。途中、焼きガキの店があり、寄ろうとしたが、残念ながら店は開いてなかった。
3km走って73km町民グラウンド前第10エイド、今度はざる豆腐。胃の調子がよかったのでお代わりした。このエイドにはビールもあった。来年からは予約してくださいねと言われたが、小さいのを1本、分けてもらった。ビール飲みながら休んでいたら、なぜかsatsuki28さん・muramotoさんが到着、いつ、抜いたのかな?
 第10エイドからしばらく一緒に走ったが、ペースが合わなくなって、先に行くことにした。78.8km、第11エイド・俵石展望所には12:40頃到着、15時の関門にはかなり余裕があった。ちょっと霞んではいたが、展望台からは天草などが望めた。ぜんざいを食べて、satsuki28さん等と入れ違いでスタート。
 しかし、再び睡魔に襲われた。国道とはいえ山の中の道はかなり狭い。フラフラと蛇行しながらセンターライン付近を走ったりして、車の音が聞こえると慌てて路肩によけたり。我慢できず、無人の第12エイド・道路公園の路上でごろりと横になった。寝てる間に、またsatsuki28さん等に抜かれた。一眠りしたので体調復活、元気に走っていたら、なぜかゆきひろさんが走って来た。仕事の都合でエントリー出来ず、今回は10時に島原をスタートしてきたらしい。ゆきひろさんに引っ張られて最後の上りを一気に走り、14時前、コース最高点740mの仁田峠入口に着いた。紅葉が美しい。残り18kmに3時間、あとは殆ど下りなので、時間内にゴールできそうだ。
 下りの途中でまたsatsuki28さん・muramotoさんに追いつき、以後、ゴールまで行動をともにする。温泉神社の鳥居をくぐって、雲仙地獄遊歩道へ。硫黄の臭いが立ちこめる。観光客が多くて、ここだけは歩き。14:20、大叫喚地獄CP5に到着、チェックシートにパンチを入れる。遊歩道を出たところに、第13エイド。ここでは地獄煮、温かいそうめんが胃の中にすーっと入って行く。余裕のあるランナーは温泉に入ったらしいが、我々は足湯に浸かる余裕もない。それでも地獄煮をお代わりした。
 雲仙温泉のエイドを出て、今度は小地獄へ。観光客が殆どいない、快適なトレイルを抜け、R57号からR387号へ。ついに雨が降り出した。予報では夜遅くからとなっていたが、、、雨を呼ばないと気が済まない?。幸いたいした雨ではなかったので、ウィンドブレーカーのまま走った。国道の九十九折りが終わると塔の坂、林道入口の第14エイド。無人だが、林道への分岐はちゃんと白線が引かれていた。残り10km、17時までは1時間40分あった。
 金浜川沿い、車のあまり通らない林道の下りは快適だった。林道を抜けると棚田が広がる。ただ、放置されたところも多いようで、荒れているのがちょっと残念だった。最終、第15エイド・小浜木場集会場CP6到着が15:53、最後のチェックを済ませ、杏仁豆腐をいただく。これでエイドの食事も完食。
 残り6km、しかし主催者は、最後にまたきつい上りを用意してくれていた。エイドを出て広域農道へ右折、トンネルを抜けて残り5km、最終盤の上りはさすがに応えた。R57号に合流する手前、左に橘湾が見えてきた。小浜に向けて一気に下る。そして16:44、三人でゴールした。制限時間の17時間を目一杯使い、エイドの食事もすべて食べ、100kmを満喫した。
島原半島100km・後半-2:雲仙温泉〜ゴール

俵石展望所、対岸は天草

仁田峠入口・国道57号最高点

温泉神社

大叫喚地獄

大叫喚地獄CP5

雲仙温泉エイド・地獄煮

林道を下る

棚田と柿

小浜木場集会所CP6の杏仁豆腐、全エイド完食

残り5km、最後の上り

R57号に合流、あとは橘湾に向かって下るだけ

satsuki28さん・muramotoさんとゴール
橘湾岸2008秋・島原ステージ完走証
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■ 橘湾岸スーパーマラニック大会後の懇親会

ゴール地点に用意された豚まん
 初めて参加した橘湾岸スーパーマラニックだが、きついコースで夜中スタートにもかかわらず、制限時間は長いし、それなのに主催者・ボランティアがフル回転でランナーをサポート、エイド毎に様々な食事が用意され、しかも島原の郷土料理など趣向を凝らした物ばかり、単なるウルトラマラソンではなく、走るグルメ旅といった感じで、存分に楽しめた。しかもゴール後は肉まんまで用意されており、至れり尽くせり。タイム狙いで行くより、制限時間を目一杯使って景色とエイドを楽しむ方が良さそうに思った。
 この日の宿は、南本町公民館から直ぐ近くのウェルハートピア雲仙小浜。温泉に浸かって、18時半から懇親会。食べて飲んで大いに盛り上がった宴会は21時に一旦お開きとなったが、主催者の部屋に場所を変えて、1時半頃まで二次会が続いた、、、
 と思う。いやいったい何時まで飲んでいたか覚えていない。目が覚めたとき、二次会が行われた主催者部屋の布団の上だった。
大会終了後の懇親会
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