第2回 北九州・平尾台トレイルランニングレース
前年よりダメージ大きく 2011年4月17日
 2010年、地元・北九州市で初の本格的トレランレース、北九州・平尾台トレイルランニングレースが開催された。ロング40kmにエントリーしたが、レース後は激しい筋肉痛で、数日まともに走れなかった。しかしカルスト台地を巡るコースは実に雄大、素晴らしい景色で、翌年も絶対に走ろうと思った。
 2011年、定員がロング・ショート合わせて400人から500人に増やされ、参加費は若干アップ。しかし昨今のトレランブーム、アッという間に定員に達しそうな気がしたので、受付開始の2月14日、日付が変わると同時に携帯でアクセスし、無事にエントリー完了した。ゼッケンは004、申し込んだのが4番目ということのようだ。そして予想通り、昨年より遙かに早く受付開始初日に定員に達して受付が締め切られた。

大平山から眺めた羊群原

■ 第2回 北九州・平尾台トレイルランニングレース
 受付は大会前日のみ、会場はリーガロイヤルホテル。その前に献血に行ったら、久しぶりの血小板採血で5サイクル、時間はかかるし途中で足がつるし。17時ギリギリ、リーガロイヤルホテルに着いて、無事受付を済ませ、説明会に参加。先日の東日本大震災のチャリティーではウェアのオークションでヒートアップ、落札額が2万円を越えたものもあった。
 2時間睡眠で当日は4時半起き、るーじゃんさんが迎えに来てくれ、6時、平尾台自然の郷に着いた。予想以上に寒くて風が冷たい。ウェアは長袖Tシャツにロングタイツ、念のためバックパックにウィンドブレーカーも入れたが、リザーバは使わず500mLのペットボトル入りのお茶を1本持つことにした。7時にレースがスタート。
平尾台トレイルランニングレース・スタート前

■ 前半:平尾台自然の郷〜大平山〜四方台〜水晶山〜昭和池

雄大な羊群原、ドリーネに向かって駆け下りる
 スタートのゲートで石川弘樹氏とハイタッチしながらコースへと出て行く。自然の郷を回る時に先頭グループとすれ違い、その後方にランボー君を見つけ、その後にこっちゃん等も見えた。早くも数百mの差。伸び盛りの若手と競っても仕方ない、マイペースで走る。
 自然の郷を出てピナクルの間を駆け抜ける。山の上には雲がかかり、ちょっと寒いが、走り出せば気持ちいい。それでも上りでは早くも歩いた。茶ヶ床から大平山への上りで数人抜いたが、もちろん走れない。
 56分で9.0km・大平山を通過、その先の急坂は滑らないように、そして脚にダメージを与えないように慎重に下った。10km通過は1:10くらい。四方台の先は今回崖崩れで一部コースが変更され、電波塔手前にAID1があった。キリンレモンを飲んで電波塔の横を走り、、、えっ偽水晶山を上る??
 嫌な予感は的中。眺めは良いんだけど、じわじわダメージが蓄積してくる。1:38で13.5km・水晶山を越え、その先の急坂は斜滑降のように身体を斜めに向けて下った。林の中を抜け、15km通過は1:51。林道に出てAID2までは少しまじめに走った。AID2ではポテトチップで塩分補給し、林の中へ入っていく。
 林を抜けて20km通過は2:22、昨年より5分くらい早く、前半はまずまず順調だった。そして昭和池をグルッと回る。池の周囲の桜は満開を過ぎて散り始め。写真を撮っていたら、撮影ポイントですよねと声をかけられ、誰かと思ったら下関のY君だった。お互いに写真を撮りながら、景色を楽しみのんびり進む。
 昭和池を渡り、21km・AID3には2:29でほぼ同着。今年も地元の方がよもぎ餅をついていた。早速よもぎ餅をいただき、お土産に1パックもらう。これがあるからバックパックは必携。脚に痛み止めのローションを塗り、後半へとスタートした。
平尾台トレイルランニングレース・前半の部

四方台へ

正面に貫山を見ながら走る

水晶山からの急坂

林の中を抜け昭和池へ

昭和池畔の桜

リュックによもぎ餅を入れてもらう

■ 後半:昭和池〜偽水晶山〜中峠〜周防台〜茶ヶ床〜ゴール

天狗岩
 毎年2月にJR朽網駅から昭和池〜貫山林道を走る練習会を行っており、この大会も一部同じ林道を走る箇所があるが、それを外れてとんでもない急坂を走らされたりする。特にきついのが昭和池からAID4を経て偽水晶山への上り。昭和池のエイドをスタートして林道をしばらく走ると、左折して林の中へと入っていく。上の林道までの直登、膝に手をつかないと上れない。後にいたY君を意識しつつ早歩きで上りきった。林道に出て一息ついて、林道の緩い上りをゆっくり走り、25kmを3:01で通過したが、無理して走り続けたのが悪かったか、急に両脚がつって動けなくなった。急いで芍薬甘草湯を飲んだが直ぐには治まりそうにない。痛み止めのローションを塗ったりしながら、次のAID4まで騙しだましゆっくり歩いた。
 27.7km・AID4に着いた時には、昭和池まで一緒だったY君の姿はなかった。しばらく休み、ローションをたっぷり擦り込んでストレッチしようとしたらまた脚をつりそうになった。この先の難所、偽水晶山を登れるか不安になったが、取り敢えずスタートした。
 膝に手をつきながら上り、周りの景色を眺めて写真を撮りながら何度も休憩して、ようやくのことで偽水晶山を上りきった。ほぼ4時間が経過。脚をつりそうになりながら偽水晶山を下り、電波塔横を抜け、ロードに出たところで一休み、脚をゆっくりストレッチ。結局30km通過は4:10で、昨年とほぼ同タイムだった。
 ゆっくり走り時々歩いて広谷台から広谷湿原へ。正面に周防台と、そこを上るランナーが見えた。あそこを上りきれば何とかなるが、上れるだろうか。再びロードに出て、AID5手前でトイレに入り、32.3km・中峠エイドに4:50で到着。今年も地元で採れた美味しい蒸かし芋がたくさん用意されていた。塩を付けた芋やブドウを食べて脚を休めていたら、今大会最高齢参加者のO庭さんに追い付かれてしまった。AID5を一緒にスタート、何度も休みながらやっとのことで周防台を上りきった。ここまで来れば後は下り基調なので何とかなりそう。
 O庭さんには先に行ってもらい、ローションを塗り込んでゆっくり走り出す。周防台から桶ヶ辻、天狗岩までの尾根伝いの道は素晴らしい眺めで一番気持ちよく走れる場所。もちろん脚はギリギリの状態なので、無理して飛ばさず慎重に下る。天狗岩の先を回り込むと、アコーデオンが聞こえてきた。その35kmを5:11で通過。
 竹林を抜け、ピナクルの間を走り、最後のエイド、AID6・茶ヶ床に戻ってきた時には5時間半が経過。残り3.3km、6時間切れるかどうか、微妙な時間になってきた。ブドウを食べながらsoさんとしばらく立ち話、そしてスタート。県道を越えて自然の郷への最後の上りでようやくO庭さんに追いついた。
 ゴールタイムは5:54:19。昨年より5分ほど遅れた。前半はまずまずだったが、脚をつってから失速。筋肉痛は昨年よりもひどく、2週間後のさくら道が心配になってきた。
平尾台トレイルランニングレース・後半の部
偽水晶山への急坂

飛行機雲(偽水晶山頂にて)

広谷湿原から周防台を望む

中峠AID5

周防台への上りに挑む今大会最高齢ランナー

周防台〜桶ヶ辻〜天狗岩

アコーデオンを聴きながら

AID6、ゴールまで3.3km

カルスト台地に咲く桜

■ ゴール後

5:54:19でゴール
 昨年に続いてロングにエントリーしたが、カルスト台地を駆け抜け、林の中を走り、偽水晶山を上り、周防台から天狗岩の尾根伝い、再びカルスト台地を駆け抜けるコースは走り応えもあるし、眺めも素晴らしい。ショートでも十分に大パノラマが満喫出来る。昨年は萩往還250km、そして今年はさくら道ウルトラ遠足の2週間前でダメージが心配だったが、平尾台の後1週間くらいはのんびり走ったので、あまり影響はなかった。
 その一方で伸び盛りの若手メンバーの活躍はめざましかった。萩往還やさくら道ウルトラ遠足が控えているのに、手抜きは一切無し。女子L40kmで5位入賞の他にエントリー手続きが免除される10位以内にも一人、そして萩往還本番でも好タイムで完踏していた。
表彰式

女子L40km5位

女子L40kmの上位3人
ページ・トップへPage top
Running & Photo Report by U-sanウルトラマラソン写真館 by U-san
Copyright(C) 2011 Uemura Naika Clinic(U-san),All rights reserved.