花梨のジャム
U-san's Recipe
#1276


H30.12/5
部屋に置いておくだけで良い香りが漂う花梨だが、その実は固くて渋くて酸っぱくて、とても生では食べられない。
その実をことこと煮ていくと、元の実からは想像できない美しい色のジャムに変身
■ 材 料
カリンの実 1個(400-450g)
グラニュー糖 カリンの50-60%
■ 使用した鉄鍋
3qt Apple Pot
■ 作り方
  1. カリンは6ッか8ッに切り、皮と芯を取る。実は小さめの銀杏に切る
  2. DOに皮と芯を入れ、ひたひたよりやや多めに水を加え、10-15分煮詰める
  3. ザルで皮と芯・種を取り除き、布巾で煮汁を漉す
  4. 漉した煮汁にグラニュー糖を加え、弱火にかける
  5. グラニュー糖が溶けたらカリンの実を加え、弱火で30-40分くらい煮詰める
  6. 煮沸した瓶に小分けして保存する
■ 備 考---カリンの実か、ボケの実か?
甘い香りの花梨は、固くて渋くてそのままでは食用にならず、果実酒やジャム、ハチミツ漬けなどにする。
ジャムの材料は花梨とグラニュー糖だけ。花梨はかなり渋み・酸味が強いので、グラニュー糖は多めでレモン汁は使わない。グラニュー糖の分量は、皮や芯も含めた実全体の重さの50-60%とした。
皮と種・芯を煮詰めるととろみが出てくる。香りも良いが、色は少し黄色みを帯びてるかなという程度。その煮汁を漉してグラニュー糖を溶かし実を煮ていくと、15-20分くらいでほのかにピンク色、30分以上煮ると綺麗なオレンジ〜ピンク色となる。
ジャムにした花梨は、渋みが取れて甘酸っぱく、しゃりしゃりとした食感。パンやヨーグルトはもちろん、ケーキにも使える花梨ジャムのホイップパウンドケーキ

カリンと似た実にボケがある。実家で採れたこの実が、カリンではなく、ボケかもしれないと母が言い出した。調べてみたが、明確な違いがわからない。実の形は、ボケの実は丸く、カリンの実は楕円形となっているが、これで見分けるのは困難。Wikipediaを見ると、カリンとクサボケの種子に同じ写真が使われてたり。実家のは丸い。
カリンとボケを見分けるには、花を見るしか無さそうだ。花の色や付き方は、ボケの花は赤〜白で数個が短枝に集まって花を付けるが、カリンの花はピンク色で一つずつ花を付けるようだ。R2年、ようやく咲いた花を確認、この咲き方を見るとカリンで間違いなさそうだ。

カリン(花梨、Chinese quince、カリン属 Pseudocydonia sinensis)もボケ(木瓜、Flowering quince、ボケ属 Chaenomeles speciosa)も同じバラ科で、カリンもボケ属の一種とされていたこともある。10cmくらいの大きな実がなりどちらも芳ばしい香りがするが、固くて渋くて生食はできず、お酒やハチミツなどに漬けたりして利用する。カリンに含まれる成分は、咳・痰や喉の炎症に効くとされている。

R2.4/19 カリンの蕾と花

R2.4/29 カリンの実

R2.11/14 収穫

R2.11/25 花梨の断面

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