炎天下の死走会---玄海100km暑気払いラン
付・新スタート地点案内
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■ H18年7月16日 恒例、真夏の玄海100km練習会
INDEX
新しいスタート地点の宮地浜
 7月の炎天下、恒例となった玄海100kmの練習会が開催された。猛暑の中、走り切れたら本番に向けて大きな自信となるが、昨年は70kmで止めた。そして本番でも鼻血というアクシデントもあって、リタイヤした。今年はどうだろうか。
 今回の練習日は博多祇園山笠・追山の翌日だった。その追山は山据当番に当たるなどで、一睡もできなかった。追山が終わったその日、知人宅で食事したり遅くまでTVを見たりで、寝たのは12時。そして目が覚めたのは、3時。慌てて飛び起きたが間に合うはずがない。途中でメンバーに遅れるからとTelしたが、この時、着替えを忘れてきたことに気が付いた。しかし取りに帰る時間はない。
 福間に着いたのは4時15分頃、コースを逆送しながら津屋崎へ向かったが、誰一人、ランナーを見かけない。それもそのはず、スタート地点変更に伴い、内殿までの6km弱のコースが変更となっていたのだった(下図参照)。コースまで変わったとは思っても見なかったが、誰もいないことで孤独感に襲われ、急に不安になってきた。4時20分、津屋崎着。車を置いて、とぼとぼと宮地浜へ向かった。

■ 宮地浜〜見坂峠〜脇田温泉〜間夫峠 INDEX
 4時40分、無人の宮地浜に到着、鳥居の写真を撮り、45分遅れの4時45分、たった一人でスタートした。蒸し暑くてしかもスタート直後から調子は悪かった。1km7分くらいのペースだろうか、このままでは誰にも会わずに一日走るのかなぁと、何となく寂しくそして辛くなってきた。新しいコースの詳細がわからず、宮地岳駅の先で右折しその先で従来のコースに入った。これだと800mくらい長くなり、玄海100.6kmが101.4kmになってしまうが、どこかで調整されるのかどうか、この時点では全くわからなかった。西郷川沿いを走り、内殿から本木へ、最初の上りが始まった。早くもスローダウン。この先、見坂峠の上りが始まる所は、放し飼いのでかい猛犬がいて、ランナーが近付くと道まで出てきて吠えられる怖い場所である。集団ならいいが、今は一人、気が付かれないようにその地点へそろそろと歩いて近付く。犬の鳴き声が聞こえたが子犬だろうか、そこで猛ダッシュ、おかげでいつもの猛犬は出てこなかったが、余計なエネルギーを消耗して峠まで早くも歩いてしまう。結局見坂峠まで、1時間16分を要した。
 見坂峠を越えてからも、単独走だからだろうかペースは上がらず、九州自動車道の下をくぐってからのアップダウンもラン&ウォークで通した。12km付近の自販機前、取り敢えず鼻血が出てこないのに一安心。日が昇って暑くなってきたが、幸い風があったので、思ったほど辛くはなかった。西鞍の丘総合運動公園に寄り道して頭から水をかぶった。他のメンバーがどのあたりを走っているか全く見当も付かなかったが、練習会で寄る脇田温泉入口のコンビニはパスした。とぼとぼ走っていたら、一台の車が止まった。山下さんだった。間夫峠で待っていると言って行ってしまったが、サポート車と会えたことで、ようやく走ろうという気力が湧いてきた。7時30分、脇田温泉に到着、温泉街を抜けたところで犬鳴川に下りて水を浴びた。とり正にTel、何かあったら収容してと頼んでおいた。川を渡って間夫峠への林道へ入ると、一段と勾配がきつくなり、ラン&ウォークでゆっくりゆっくり上る。途中の民家に犬がいるが、なぜか自分が近付くかなり前から吠えていた。ひょっとして誰かランナーがいるのだろうか。頑張って走ってみたが、期待していたランナーの姿はなかくてちょっとガッカリ。それから15分くらい上っただろうか、ようやく最後尾のランナーが見えてきた。丸野さん佐藤さんだった。1kmくらい前方に10人くらいの大集団!が走っていると聞き、俄然元気になった。そして間夫峠の下、山下さんの移動エイドに到着。ペットボトルに水をもらう。冷たいトマトが美味かった。話を聞くと、15-20分くらい先を行広さんの引っ張るグループが走っているとのこと。炎天下、過酷な練習会に一体どこから集まってきたのだろうか。最初は誰にも会えないのではないかと思っていただけに、間夫峠までで追いつけて安心したと同時に、ちょっと嬉しかった。行広さん達を追ってスタート、3時間43分で間夫峠を通過した。
■ 宮地浜の新スタート地点 INDEX
 2006年のスタートは、昨年までのスタート地点、宮地嶽神社鳥居から西に800m移動しました。場所は国道495号線、宮地浜交差点横の鳥居で、この横には駐車場・トイレがあります。
 スタート後、宮地嶽神社方面へと走り、西鉄の踏切を渡ったら右折、そのまま道なりに走り、昨年までのコースを横切ります。手光で右折したら、県道97号・光陽台入口を県道へと左折、光陵高校の先、通り堂を右折。JRの上、国道3号線の下を走り、福間東中前を走って西郷川を渡った内殿で従来のコースに入ります。
新スタート地点案内図
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■ 間夫峠〜力丸ダム〜千石峡〜脇野橋 INDEX
 風はあったが、峠を越えてもわっとした熱気に包まれた。雲が出てきて雨を期待したが、直ぐにまた晴れて暑くなった。峠からの長い下りも所々で小休止を入れた。縁山畑を左折したところの自販機で給水、さらに30km過ぎ、八木山川横の自販機でまた休む。そこにいたMTBに乗った人に聞いたら、10分くらい前にランナーの集団が通過したと言っていた。張り切ってスタート、しばらくして応援のとり正夫婦に会う。その直ぐ先に山下車があり、トマトをいただく。力丸ダムの周りは平坦なのがかえってきつい。ペースも上がらず、なかなか前方にいるはずの大集団との差が縮まらない。力丸ダムをぐるっと回って坂を上るとスケート場跡、そこから千石峡への分岐点で再び山下さんの移動エイド。暑くなってきたのでトマトに塩をかけて食べた。足をつることもなく芍薬甘草湯のお世話にはならずに済んだが、手がかなり浮腫んできた。ラジオに時々雑音が入るので雷かもしれないと山下さんが言われたが、雨はちょっと降って欲しいけど、激しい夕立や雷だけは遠慮したい。
 キャンプ場への下りもスピードアップできず、きつくてキャンプ場のトイレに駆け込み水を浴びた。キャンプ場を抜けたところで今度は宇津さんの車が止まり、スイカをいただいた。これで元気が出た。そして6時間21分、ようやく脇野橋のコンビニに到着した。
■ 脇野橋〜赤木峠〜田久桜公園 INDEX
 コンビニの駐車場にランナーの大集団、やっと45分差を追い付いた。メンバーは行広さんや澤田さん、そして峯啓子さん等クラブランザローテの面々だった。うどんと缶ビールを買ってきて食べようとしたら、ぽつりぽつりと雨が降りだした。恵みの雨になるかと思ったら直ぐに止んだ。慌ただしくうどんを食べ、みんなと一緒にスタートした。雨が上がってかえって蒸し暑くなり、アイスクリームを買わなかったことを後悔した。45km過ぎ、新幹線高架下で山下さんの移動エイド。今度はスイカをもらい、塩をかけて食べたが、手の浮腫はさらにひどくなってきた。宮田からトヨタ九州にかけて殆ど日影がなく、ちょっとした高架下などが有り難かった。約50km、トヨタ九州横のガソリンスタンドにほぼ8時間で到着した。手の浮腫はひどくなる一方で、指先がしびれてきた。それを見た峯さんから赤間駅で一緒にJRに乗ろうと誘いを受けた。考えてみたら、去年も峯さんと一緒に止めたのだった。
 赤木峠でまた山下さんの移動エイドがあり、木陰で一休みする。ここから赤間までの下りもペースは上がらず、後半は殆ど歩いた。赤間上町のコンビニで行広さん等に追い付いたが、峯さん等のグループは60kmで止め、赤間からJRで帰ることで話がまとまったようだ。ここからしばらく集団走となり、60kmの田久桜公園には9時間40分で到着した。
■ 田久桜公園〜地蔵峠〜高倉神社 INDEX
 田久桜公園では、トイレで水を浴びベンチで横になるのが楽しみである。いつものように水を浴び、風に当たって横になったが、他のメンバーは休まず先に行ってしまった。峯さんの誘いに乗ろうかと思ったが、汗臭いまま電車に乗る勇気がなく、赤間駅でのリタイヤを断念した。宗像くりえいとのコンビニで2本目の缶ビールを飲み、1kg入りの氷を1袋買ってリザーバタンクに入れた。地蔵峠へのダラダラの上り坂、強い向かい風を受けながら、ラン&ウォークでゆっくり進む。そして11時間6分で地蔵峠に着いた。そう言えば峠手前に山下車がなかった。赤間駅でJRに乗ったと思われたのだろうか、だとするとこの先、サポートを受けられない。峠を越えて長い下り坂を一気に走り、11時間40分で高倉神社に到着。境内の水道で水を浴び、神社にお参りして一休みした。
地蔵峠〜高倉神社
地蔵峠
強風が吹き抜ける
高倉神社
木陰で一休み
■ 高倉神社〜吉木〜新松原海岸〜成田山不動寺 INDEX
 高倉神社をスタートして汐入川を走っていたら小雨が降ってきた。そしてほぼ12時間で70km、吉木小学校横の公園に着いた。やはりここにも山下車はなかった。暗くなる前に連絡取った方が良さそうだが、取り敢えず成田山までは行こうとスタートした。
 自転車道をとぼとぼ歩いていたら、遠くに車が見えた。近付くと山下さんが慌てて飲み物を用意してくれた。サポートの合間にちょっと走ろうと、たまたまここに来られていたようだ。助かった。海岸沿いの自転車道は向かい風がきついだろうとショートカットコースを教えてくれたが、せっかくここまで来て海を見ないで止める手はない。汐入川沿いの悪路を走り、海に出た。確かに強い向かい風だが、頑張って走るわけでもなく、却って心地よい。写真を撮りながらのんびり走った。林を抜け、内浦の交差点を右折、コーラを飲んで最後の成田山の上りへ。最初はずーっと歩いたが、最後は少しまじめに走り、13時間27分49秒で成田山不動寺に到着した。山下さんが待っていてくれ、缶ビールをいただいた。ここで山下車に乗り込み、先行する行広さんや澤田さんを追った。思ったほど差は付いていなかったが、明日のマラニックもあり、そのまま山下車で津屋崎に戻ることにした。
新松原海岸 所要時間

強い向かい風だったがむしろ気持ち良かった
距離 時間
見坂峠 9.8km 1:16:30
脇田温泉 19.5km 2:45:44
間夫峠 26.1km 3:43:17
脇野橋 43.0km 6:21:19
トヨタ九州 51.6km 8:01:20
田久桜公園 59.9km 9:40:18
地蔵峠 66.6km 11:06:42
吉木小学校 70.5km 12:01:28
成田山  79.1km  13:27:49
■ 民宿よし田
 19時、鐘崎漁港で田中さん、澤田さんをサポート。19時半、民宿よし田に到着した。全員揃ってから反省会という予定だが、車があるのでビールが飲めないのが辛い。それ以上に効き過ぎる店のクーラーが辛かった。風呂に入れず着替えもできず、体が冷え切ってしまったので、外に出て行広さん、澤田さんを待つことにした。二人が戻ってきたのは21時20分過ぎだった。それから6人で打ち上げと反省会。23時に津屋崎を出て帰宅したが、風邪がだんだんこじれてきた感じ。明日の竜王山マラニックまでに回復するだろうか。
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