■ 3月12日 仙崎へ | INDEX | ||||||||||||
寒くなるとの予報で、長袖・ロングタイツの上からウィンドブレーカーを着ることにして、予備にベスト、靴下を二重に履いても大丈夫なように、ややゆったりした靴を履いた。大阪から来た友人と昼飯を食べながらビールを飲んだ。黒崎駅13:45の電車に乗る。小倉・下関で乗り替え、山陰線回りで仙崎へと向かった。途中、小串・長門市でも乗り替え。雨や雪は降っていなかったが、どんよりとした曇り空で、海もかなり荒れていた。
九州組は、熊本から横ちゃん、福岡からゆきひろ父さん、北九州ウルトラRCが澤田・西田・前村さんに自分で、合計6人だった。大変な天気で過酷な練習会になりそうだったが、それが楽しみなのか、なぜかみんなうきうきしていた。阿川を過ぎると車窓に見覚えのある景色が広がった。油谷湾の向こうに俵島や油谷島が見える。 長門市で美祢線から来た仙崎行きに乗車。広島のとみかずさん、山口の赤野さん、原田さん、山本さんと合流した。10人のうち女性は二人、年齢は29歳から63歳、萩往還250kmは8回完走のベテランから今年初挑戦の初心者までと、実にバラエティーに富んでいた。17:39に仙崎駅到着。数人が駅前の食堂で腹ごしらえ、その間スーパーで買い物をして、18:03、練習会がスタートした。 |
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■ 3月12日 仙崎〜三隅〜宗頭〜藤井酒店 | INDEX | ||||||||||||
風は思ったほど強くはなく、走りやすかった。時速7kmくらいでのんびり集団走。55分で、三隅町役場過ぎのLAWSONに到着した。ゆきひろ父さんと横ちゃんが缶ビールを買ったのを見て、つられて1本購入。この頃から時々雪が舞うようになった。
1:45で宗頭に到着。もちろん風呂もないので、直ぐにスタート。藤井酒店から左折、山道にかかったところで、一晩中車でサポートしてくれた河野さんがやってきた。国道191号に上がり、2:50で鎖峠を通過した。仙崎から約20km。国道に上がってから峠まで、かなり遠く感じられた。 |
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■ 3月12日 鎖峠〜迂回路その1:国道191号線沿いの旧道 | INDEX | ||||||||||||
鎖峠の先、国道191号線の左側にある旧道が、今年から正式なコースになるかもしれない。国道は通行量が多くしかも飛ばすので、安全第一である。
その旧道は鎖峠から150mほど下ったところから入る。下記のコース図(クリックで拡大図)だと、鎖峠から直ぐの▼マークのところに、大きな「R=100m」の標識が立っているので、ここから左の旧道に入っていく。事務局に拠れば距離は約2.9km、国道より600mくらい長くなるそうだ。もちろん照明もないが、右上に国道の照明が見えるので、怖くはないだろう。 問題は、どこかで必ず国道を横切って左側を走る必要があるということと、国道にある自販機が旧道には無いということくらいだろう。安全面では全く問題ないし、距離が長い分、坂が緩いので足にも負担がかからず走りやすいように思う。 床並という集落を抜けてしばらく走ったところに、二番目の分岐、「めがね橋・一里塚」の標識が立っている。しかしこれが分かり難い。標識自体は結構大きいのだが、地上から5mはあろうかという、かなり高いところに設置されている。真っ暗闇、下を向いて走っていたら、絶対に見落とすだろう。大会の時には、点滅ライトなどを設置してもらえると助かります。間違えて真っ直ぐ走っても国道191号線に合流するだけなので、ロスは少ない。 この分岐点から左斜めに細い農道を下り、市の集落にはいると左折して三見駅方面である。緩い下り坂で走りやすいが、道幅は狭くガードレールもないので、横の川に落ちたりしないように注意しよう。 |
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■ 3月12日 三見〜玉江 | INDEX | ||||||||||||
仙崎から約24km、3:45で三見駅着。ちょうど東萩行きの最終列車が到着し、降りてきた乗客が怪しげなランナーに顔を引きつらせながら挨拶して行った。10分ほどの休憩でスタートした。民家が途切れ、河内第一踏切を渡ると、何となく不気味な雰囲気になってきた。今回はまだ0時前だし集団走なのでわいわいがやがや走っていたが、、、幽霊!。と思ってよく見たら、白いドレスを着たかかしだった。暗くて頭が見えず、白いドレスだけが闇夜に浮かび上がった時は、一瞬背筋が凍り付いた。何か出てくるのではと怖くなって、ライトを振り回していたら、今度は急に鳥が飛び立った。本番では丑三つ時に走ることになるのだろうか。
しかし程なく海岸沿いの道に出た。海はかなり荒れており、風も強かったが、雪は止んでいた。玉江までが結構長く感じられたが、4:56で玉江駅に到着。仙崎からは約30km、ようやく3分の1である。駅に入ると、後から二人の男性が入ってきた。怪しいランナーの後を付けていたのだろうか。 |
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■ 3月12日 萩市内〜迂回路その2:24時間スーパー「キヌヤ」 | INDEX | ||||||||||||
玉江駅を出発して常盤橋を渡る。海からの風がかなり強く、冷えてきた。萩城趾前を右折、旅館街を通過すると、左手に萩看護学校が見えてくる。その先、菊ヶ浜に沿って左へと進むのがオフィシャルコースだが、これを昨年道なりに右方向へと進んでしまった。そのままでも良かったのだが、寝惚けた頭でまともに判断できず、元に戻った。その時に大きな24時間営業のスーパーを見つけ、今回ここも偵察しようと言うことになった。場所は熊谷美術館近くで、道路右側にある「キヌヤ」である。食料もアルコールもあった。電子レンジもあり、弁当や惣菜などを温めることもできる。天津丼を買い、2本目の缶ビールを飲んだ。今回は寒かったので、店内で休ませてもらったが、大会の時には外で食べるようにしてください。
「キヌヤ」をスタートして間もなく、日付が変わった。この道沿いにはもう一件、「サンマート」もあったが、こちらは21時まで(?)。萩グランドホテル前を左折すると、左側には24時間営業の「ジョイフル」もあった。その先の雁島橋で、オフィシャルコースに合流。 |
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■ 3月13日 笠山〜虎ヶ崎〜東光寺〜萩有料道路休憩所 | INDEX | ||||||||||||
萩焼会館前を通過し、海沿いの道を笠山へ。さすがに海沿いは風が強い。昨年は鎖峠からの下りで足を痛め、笠山は辛くて遠い道のりだった。その印象が強かったせいか、わりとあっけなく6:36で明神池に着いた。笠山頂上に着いたのはスタートしてちょうど7時間後だった。風が強いので早々に退散したが、ここから虎ヶ崎・笠山周回はかなり冷え込んだ。休憩時間も短くなる。虎ヶ崎には7:24で到着、仙崎〜瑠璃光寺のほぼ中間点である。半島北側、正規の自然道を通って明神池に戻る。スタートして7:55、AM2時だった。さすがに眠くなってきた。
東光寺へ向かう途中のコンビニに寄り、試しに「眠眠打破」を飲んでみたが、これが大失敗。目が覚めるどころか胃に刺激が強く、吐き気がしてきた。52km、東光寺には、8:56で到着。帰りは川沿いでなく、住宅街を通って松陰神社へ向かった。早くも新聞配達の人とすれ違う。松陰神社近くのコンビニで休憩、店の外でほんの一瞬ウトウトしたが、これでスッキリした。前回道がわからなくなった市内も赤野さんのガイドでスムーズに通過、国道と別れ涙松址へ。横に満開の花を付けた木が立っていた。桜?、その時期に雪が降るとは。この頃から再び雪が舞い始めた。AM4:30、萩有料道路の休憩所に到着した。スタートしてほぼ60km、約3分の2を10:25、予定通り16時間後のAM10時頃にはゴールできそうだ。 |
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■ 3月13日 明木〜一升谷〜佐々並 | INDEX | ||||||||||||
AM4:45、萩往還入口で記念撮影して、真っ暗闇の萩往還へ。走らず早歩きで上った。下りも滑りやすく、所々溝もあって慎重に下った。この溝に足を引っかけて転倒し、爪を剥がして靴まで見失った某ランナーの話題になった。真っ暗な往還道を走るトップランナーの恐怖感が少しわかった気がした。心配した凍結はなく、一人も転ばずに下った。明木川沿いの平坦な道を走り、明木村役場前に11:15で到着した。段々雪の降り方が強くなってきた。この先左折で一升谷へと向かう。この辺りは旭グリーンアドベンチャーマラソンでも走っているが、歩く時間が増えたせいか五文蔵峠の休憩所までかなり長く感じられた。その休憩所には空が明るくなり始めたAM6時頃に着いた。眠かったので横になったが、寒くて寝られたものじゃない。
峠を越えると目の前に釿切の集落が広がる。見事な雪景色だった。立ち止まって何枚か写真を撮った。国道262号に上がり、往還道と国道を交互に走る。積雪が多くなり、飛ばしてくる車が突っ込んでこないかと冷や冷やした。往還道の積雪は2-3cmくらいだろうか、それほど走りにくいことはなかったが、足が冷たくなってきた。落合から千持峠に向かう途中、大きな倒木が道をふさいでいた。真っ暗闇だと転倒必至。13:00で千持峠の休憩所に到着。コンビニで買った黒糖ドーナツ等を食べたが、温かい麺類でも食べたい。その思いはみんな一緒のようだった。靴下を二重にしてスタート。峠を越えて、佐々並には13:24で到着。みんなの思いが通じたか河野さんがカップラーメンを作ってくれ、10人で分けた。やや長め20分の休憩で最後の難所、夏木原キャンプ場〜板堂峠へと向かった。 |
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■ 3月13日 国道262号線〜往還道迂回〜首切れ地蔵 | INDEX | ||||||||||||
佐々並をスタートして国道に戻ると、正面から雪混じりの強い風を受けるようになった。長い上りが続くが、途中、国道の右側を走る日南瀬川沿いの往還道へと入ってみた。中の作で首切れ地蔵への道と合流するが、国道の峠越えよりなだらかで安全だった。車は殆ど通らず、場所によって5cmくらいの積雪だった。首切れ地蔵の先、いよいよ夏木が原キャンプ場への長い上りにかかる。雪混じりの向かい風がきつい。歩きが増え、キャンプ場駐車場には14:50で到着した。残りあと10kmを切った。
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■ 3月13日 板堂峠〜天花畑〜瑠璃光寺 | INDEX | ||||||||||||
最後のきつい上りは早歩き、スタートして約15時間で板堂峠に到着。真新しい足跡が一つあったが、東鳳翩山へと向かっており、往還道は誰も入っていないようだった。板堂峠で全員記念撮影。雪があって滑るかもしれないと言う意見も出たが、雪の往還道を走るなどと言う貴重な体験は二度とできないだろう。迷わず全員、雪の往還道を下ることにした。天花畑まではバラバラの自由走となってしまった。途中の石畳で、ゆきひろ父さんと西田さんが転んだらしい。天花畑には15:35で到着、雪は降り続いていたが、積雪は殆どなかった。全員が揃ったところで、再び瑠璃光寺まで自由走。そして、16時間7分、AM10:10、瑠璃光寺にゴールした。
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■ 終わりに | INDEX | ||||||||||||
タクシーに分乗して湯田温泉・湯楽里に行き、温泉で体を温めてから早速打ち上げ。今回は、大会に備えた練習会でコースを頭にたたき込むという他に、一部コースの試走という目的もあったが、いずれの迂回路も安全面では問題ないように思った。ただ1ヶ所、191号線沿いの旧道から農道へ左折する「めがね橋・一里塚」標識付近には、目印を置いて欲しいと思う。また昨年の台風によると思われる倒木が数ヶ所あり、注意が必要である。
いいトレーニングになったが、それ以上に、雪の萩往還を走るというとても貴重な体験ができたのが感動だった。 この練習会が本番につながったかというと、、、第17回山口100萩往還マラニック250km反省記 |
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