第10回 四万十川ウルトラマラソン完走記 2004年10月17日 |
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■ 平成16年10月16日 中村へ | |||||||||||||||||||
ギリギリまで診察をして、慌ただしく病院を出て特急に飛び乗った。13時には福岡空港に着いたが、高知行きの便は30分遅れるとのこと。しかたなくビールを飲みながら出発を待つ。
高知までは74人乗りQ400というプロペラ機。意外に早くて、高知まで1時間もかからない。ランナーらしき乗客は殆ど見かけなかったが、たまたま隣に座った男性が四万十川UM100kmに参加する人で、ずーっと話し込んでいた。15:40高知空港に着陸、タクシーで高知駅へと急ぐ。何とか16:28発の南風13号に間に合い、18:19中村着。改札を出たところで受付をお願いしていた山崎さんと会い、駅前で記念撮影をしてから民宿鮎へ向かう。 民宿に着いて直ぐに夕食。おかずに鰹のたたきやウナギがついており、缶ビール2本に缶チューハイを飲んだ。 |
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■ 平成16年10月17日 四万十川ウルトラマラソン−制限時間は12時間30分! | |||||||||||||||||||
■ スタート前 |
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AM2:15起床、荷物をまとめ3時前に朝食、胃薬(パリエット・ガナトン)と鎮痛剤(ロキソニン)を飲んだ。AM4時に出発、循環バスでスタート会場の蕨岡中学校へ向かう。晴れているせいか、ちょっと冷え込んだ。ただ昼間は暑くなりそうなので、半袖・ショーツスパッツとした。中間点での着替えは無し。
会場について山崎さんや浦さん、本多さんらに会う。UMMLer旗を持った吉田さんを見つけ挨拶に行ったが、前夜祭で盛り上がったのだろうか、集まってきたUMMLerは意外に少ない。数枚記念撮影をして、スタート地点へと移動した。 |
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■ 前半快調に走る:中村市〜十和村 | |||||||||||||||||||
■ スタート:中村市〜堂ヶ森の峠 21km |
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AM5:30、篝火に照らされスタートした。
100kmの定員は1500人、ゲート通過に2分を要し、その後もなかなか前に出られない。最初の2kmは1km7分くらいのペースだった。足の痛みが再発するのも怖いが、遅すぎて特急に乗り遅れたらまずい。少しずつペースを上げた。 気温は低いが、走り出したら気持ちがいい。ただ寒かったせいで右肩から腕が凝って、しびれてしまった。10km手前で山崎さんを追い抜く時、もたもた走るなと檄を飛ばされた。10km以降徐々に上りがきつくなるが、1km6分ペースをキープして20kmをちょうど2時間で通過した。峠の手前でUMMLerグッズの竹上さんに追いつきしばらく併走していたが、帰りの時間が気になりそのまま追い抜いた。こうして最初の峠は歩くことなく、一気に上りきった。 |
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■ 堂ヶ森の峠〜十和村〜西土佐村 50km |
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峠を越えたら、長い下りが続く。後方のランナーにどんどん抜かれたが、1km6分弱のペースを維持して足を痛めないように慎重に下った。峠からはしばらく万々さんと併走した。去年は蜂に襲われ、休まされている間に体が冷えてリタイヤしたそうだ。今年は蜂の姿は見えない。
長かった下りが終わり、32km過ぎから四万十川が見えてきた。初めて見る“清流”四万十川だ。天気が良く、何枚も写真を撮った。走っても気持ちがいいが、カヌーはもっと気持ちよさそうだ。 36.6kmエイドでUMMLer旗を見つけて記念撮影。40kmをちょうど4時間で通過、あと30分後にスタートする60kmの上野さんにTelした。47km付近で60kmの先頭ランナーに抜かれ、この頃から膝などに少し痛みを感じるようになったが、まずは順調、50kmを5:15で通過した。この調子なら11時間台前半が狙えると思っていたが、、、甘くはなかった。 |
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■ 後半大失速:西土佐村〜中村市 | |||||||||||||||||||
■ 半家沈下橋〜カヌー館レストステーション 62km |
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51km過ぎ、上野さんに追いつかれたが、上野さんも好調そうだった。「ついてくる?」と聞かれたが、無理はしたくなかったので先に行ってもらった。事実この頃から痛みが少し強くなり、一旦休むと直ぐには走り出せなかった。53.6kmのエイドでこの日2錠目のロキソニンを飲み、足に冷たい水をかけた。
エイドを出て直ぐ、最初の半家沈下橋を往復する。川原に下りて写真を撮ったりしたが、余計なことをしなければよかったと後で反省することになる。 55kmから中盤の山場、きつい上りが待ち受ける。2kmで一気に100m上って下る。ここでも歩かず一気に走りきったが、さすがに下りでは足に応えた。若干ペースが落ちたが、それでも1km6分30秒前後を維持していた。オカリナの演奏に迎えられ、60kmを6:25で通過。 |
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■ 岩間沈下橋〜中村市 80km |
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6:40くらいで荷物預けもあるカヌー館エイドステーションに到着した。頭や足に水をかけ10分程休み、おにぎりや味噌汁などをいただく。入念にストレッチして、足にナパゲルンローションを塗り込んでスタートした。
65km、以前ダッチオーヴン・クックオフで訪れた網代キャンプ場横を通過。その時は雨で増水し、川に潜っても何も見えなかった。今日は底まできれいに見える。しかしのんびりしている暇はない。カヌー館を出発する頃から足の痛みがかなり強くなっていた。エイドで休みいざスタートしようとすると足が痛くて走れない。ゆっくり歩きながら徐々にスピードを上げていく。何度も水をかけたりナパゲルンを塗ったりしたが効果はなく、1km8-9分まで落ちてきた。 68.8kmのエイドを出ると岩間沈下橋だが、そこまでのちょっとの下りが足に応える。写真を撮りながら足を休めた。橋の上で、60kmのランナーとお互いのカメラで写真を撮り合った。 結局60kmから70kmまでに1:30以上を要し、この後80kmまでは同じようなペースだった。80kmを9:24で通過したので、ゴールの関門14時間なら楽勝だが、12時間30分は危ない。 |
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■ ゴール |
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80km過ぎ、寿司や鰹のたたき、川エビ・シイラの唐揚げなどが用意された私設エイドに到着。あれこれ食べていたら先行しているはずの上野さんがやってきた。途中で吐いてフラフラするとのことだが、いつ抜いたのだろう。一緒にスタートして、写真を撮ったりしながらゆっくり走っていたが、きつそうだった。
相変わらず足は痛んだが、残り20kmを切って少し回復してきた。わずかにペースが上がり、エイドでの休憩も最小限にしたことで、90kmまでを1:24で走った。 残り10kmを切ってスパートをかけたが、足の痛みに加えガス欠気味で足が思うように動かなかった。もうひと頑張りすれば12時間が切れそうだったが、それだけの力は残っていなかった。残り2km、最後にきつい上りが待っていた。せっかくここまで殆ど歩かずに来たのだからと、気力で走りきった。紙吹雪と篝火に迎えられ、17:36、ゴールにたどり着いた。ネットタイムは12:04と100kmのベストだったが、最後はよれよれ、立っているのもやっとという状態だった。 |
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■ ゴール−夜行バスで九州へ | |||||||||||||||||||
上野さんも戻って来られた。ゆっくり話もしたかったが、そうも言っていられない。18時過ぎ、循環バスに乗り、18:40中村駅着。駅前のコンビニで缶ビールと弁当、お土産を買って、19:10発のしまんと10号に乗車した。 出発と同時に山崎さんから13時間台でゴールしたとTelがかかってきたが、風間さんはまだゴールしていないらしい。まだレースは続いているのだった。ビールを飲んで一眠り、20:54に高知駅着。21:20発の博多行き夜行高速バス「はりまや」は、ゆったりした3列シートだったが、100km走った後の体には窮屈で、熟睡できなかった。 |
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