平成二十三年 写真集
三番山笠 恵比須流
9日・お汐井取り9日 お汐井取り 恵比須流・お汐井取りスライドショー 71枚
10日・流舁10日 流舁 恵比須流・流舁スライドショー 72枚
13日・集団山見せ13日 集団山見せ 恵比須流・集団山見せスライドショー 59枚
15日・追山15日 追い山笠 恵比須流・追山スライドショー 80枚

三番山笠 恵比須流
標 題 鐵槌舞春風 てっついしゅんぷうにまう
人形師 亀田均さん
平安朝時代、豊後の国守に百合若という若い武将がおりました。鉄の弓矢で勇ましく戦う強くて逞しい男で妻の春日姫とともに領民に慕われていました。
ある時、百合若は朝廷より新羅討伐の明を受けます。戦いには勝利するものの帰路別府兄弟の裏切りにあい孤島に置き去りにされてしまいます。夫の死が信じられなかった春日姫は百合若が可愛がってた鷹の緑丸を空に放ち互いに無事であることを確認しあいます。
二年の歳月が過ぎた頃、幸運にも漁師に助け出された百合若はついに国元に戻ります。新春の祭事である流鏑馬に出る機会を与えられた百合若は「皆のものわれに気づくものはおらぬか、われこそまことの主百合若ぞ」と名乗りをあげます。これを聞いた別府兄弟は逃げようとしますが、鉄の弓と矢で鉄槌を下されてしまいます。
百合若伝説を題材にした平成二十三年の舁山

平成23年、恵比須流の当番町は中間・綱場ブロック。昨年・一昨年と仕事の都合で出られず、また加勢町が参加しないため、是非とも出たかったのだが。
黒不浄。身内に不幸事があると、その年は出られない。見に行くのも止めようかと思った。
そんな時、山笠仲間からメールが届いた。綱場町から出ているSさんが、集団山見せで台上がりをするとのこと。さらに世話になっているMさんが、追山・旧東町筋で台上がりすることになった。
今まで撮れなかった動く山笠、撮影に専念できるのはこんな時しかない。カメラ2台背負って山笠を追っかけ、気が付いた1,200枚も撮っていた。これだけ撮って、少しは動の山笠が表現できただろうか。

7月9日 お汐井取り
7月1日は当番町お汐井取り。そして9日は全町が参加して、箱崎浜まで清めの真砂・お汐井を取りに行く。帰りは、筥崎宮と櫛田神社にお参りする。
恵比須流では各町独自の法被を着用する。山笠が動き出すと各町の法被を着た舁き手が入り乱れるが、お汐井取りでは町毎に整然と並ぶので、揃いの法被が美しい。
恵比須流・お汐井取りスライドショーお汐井取りスライドショー(全71枚)

町内集合

西流(大博通り)

箱崎浜へ向かう

箱崎浜に着いた

箱崎浜

箱崎浜

真砂を掬う

筥崎宮

清めの真砂

筥崎宮からの帰路

提灯に灯が入り、櫛田神社へ

櫛田神社からの帰路

夜の櫛田神社・清道旗
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7月10日 流舁
7月10日、いよいよ山笠が動く。舁き手の表情にも嬉しさと緊張が見て取れる。
16時舁き出し。約20年出て、流舁のコースは頭に入っている。2台のカメラを持って、舁山について走り、また先回りしたりして約45分、恵比須流11ヶ町を縦横無尽に舁き回る山笠を撮りまくった。
恵比須流・流舁スライドショー流舁スライドショー(全72枚)

各町の集合を待つ

勢い水

舁き出し

後押し

善導寺付近

交通(呉服町ランプ)

下呉服町、狭い路地の直角ターンで

招き板を持って走る、先走りの子供達

下呉服町

手を引かれて

入軒、見送りが前に

綱場町

西流・流舁(綱場町)
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7月13日 集団山見せ
7月13日は集団山見せ、山笠が那珂川を越え、博多部から福岡部に入る。この日、台上がりを勤めるのは棒さばきの総務の他、地元福岡の知名士。そして同じ綱場町から出られているSさん(福岡市教育長)が恵比須流の台上がり(見送り・右肩)を勤めることになった。
撮影ポイントは西大橋、博多と福岡の境である。上り坂でカーブしており、人気の場所のようだ。左側の歩道、脚立を立てている人の下でカメラを構えた。しかし道幅が広く、道路右寄りを通った一番山笠・西流は上手く撮れなかった。恵比須流はどこを通るだろうか、冷や冷やしながら恵比須流を待った。
恵比須流・集団山見せスライドショー集団山見せスライドショー(全59枚)

山据え、子供達も台上がり

二番山笠・千代流

勢い水を浴びて、恵比須流の舁山が近づいて来た

三番山笠・恵比須流(表)

三番山笠・恵比須流(見送り)

四番山笠・土居流

7月13日 櫛田入り
集団山見せの後は、一部の流が櫛田入りを行う。この日だけは、無料で櫛田神社の桟敷席に入れる。土居流まで見てから、櫛田神社に移動した。
櫛田入りを行うのは、一番山笠・西流、三番山笠・恵比須流、四番山笠・土居流、五番山笠・大黒流。本番さながらに、一番山笠は清道旗を回ったところで山笠を止め、「博多祝い唄」を歌う。この櫛田入りの直前、空に真っ黒な雲が広がり、雷鳴が聞こえ、大黒流櫛田入りの時には土砂降りになった。
一番山笠・西流、櫛田入り
三番山笠・恵比須流、櫛田入り
四番山笠・土居流、櫛田入り
五番山笠・大黒流、土砂降りの櫛田入り

7月13日 飾り山笠
集団山見せ・櫛田入りを見た後、居酒屋・二升瓶へ飲みに行った
途中、新天町の豪華絢爛な飾り山笠を見た。今回、動の舁山撮影に専念していたので、飾り山笠の撮影は新天町だけ。
標題は、表「疾風迅雷六文銭」、見送り「アニメ美食屋トリコ」で、人形師は恵比須流と同じ、亀田均さん。
新天町の飾り山笠(表)
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7月15日 山据え
7月15日早暁、クライマックスの追山。日付が変わる頃、「オッショイ」の掛け声が響き、「もうろうろう」の声が聞こえ始める。
そして夜中の1時過ぎ、山据え。各流が土居通りに集まってくる。その山据えで撮ってみたいものがあった。山笠の台脚には胴金という鋳物の靴がついている。深夜の山据えでは、胴金がアスファルトと接触した時に火花が散るのが見える。上手く撮れるだろうか。
恵比須流・追山スライドショー追い山笠スライドショー(全80枚)

7月15日、午前1時

舁き棒にたっぷり水をかけ、磨く

山据え

山据え

胴金から火花が散る

土居通り

7月15日 追い山笠
AM3時過ぎ、町内集合の太鼓が鳴り、舁き手が集まってくる。御神酒を頂き、3時半、土居通りへ。
AM4時59分、一番山笠櫛田入り、空が少しずつ明るくなってくる。
追山を撮るのは初めてで、どこで撮るか悩んだ。迫力ある櫛田入りを撮ってから追っかけようかと思ったが、世話になっているMさんが、旧東町筋で台上がりを勤めることになった。舁き手の交代が難しい、狭い通りだが、幸い、聖福寺の山門前で場所を確保することができた。そしてAM5時20分、三番山笠・恵比須流が来た。撮影後、大博通り、旧西町筋、須崎町・廻り止めと恵比須流を追った。

一番山笠・西流

二番山笠・千代流
旧東町筋・聖福寺前(▲▼)
三番山笠・恵比須流

大博通り

旧西町筋・西流の山小屋を通過

須崎町・廻り止め

綱場町に戻ってきた

7月15日 山崩し
追い山笠が終わり、手一本入ると舁き手たちはそれぞれの町に帰っていく。当番町、受取町が残り、山崩しが始まる。恵比須流では人形を学校などに贈るので、奪い合いの山崩しは行わない。

山台から人形を慎重に取り外す

山台を運ぶ
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Body Canon EOS 5DMark2 Lens EF24-105mmF4L IS USM
Canon EOS 7D EF70-200mmF4L IS USM
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