Uc DM Lecture-10
こんな時どうする |
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普段いくら注意していても、長いつきあいとなればアクシデントはつきもの。 何か異常があったときの素人判断が最も危険です。 どうしたらよいかわからないときは、自己判断よりまず病院に連絡すること。 また糖尿病手帳や患者カードを必ず身に付けておくようにしましょう。 |
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目 次 | 1.急病にかかったら?(シックデイ) 2.普段より激しい運動をするとき 3.海外旅行に行くとき 4.昏睡状態 5.妊娠・出産 |
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関連情報 | Lecture3a 糖尿病の急性合併症 血糖自己測定−SMBG−自宅でも血糖を測ってみよう |
■ 急病時のインスリン注射や経口血糖降下剤は?
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たとえ食事がとれなくても勝手にインスリンや経口血糖降下剤は中止してはいけません。 食事がとれなくてもストレスで普段より血糖は高くなることが多いからです。 原則的には、まず医師に連絡し指示を受けてください。 |
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■ 緊急時や連絡のとれない場合には
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食事が十分とれない時のインスリンや経口血糖降下剤の量 血糖自己測定等が行えない場合は目安として
水分の補給
・食事摂取量がいつもの半分以上 :減量しない ・食事摂取量がいつもの半分以下 :半分量に減量 発熱時や下痢がひどい時は脱水になりやすく、これがさらに高血糖を助長するので、十分に水分を摂ること。
安静・保温
食事が入らなければ糖質・塩分を含んだ水分を十分とる ジュース・スープ・みそ汁・スポーツドリンク等 ただし無闇に取り過ぎないように 運動は禁止
血糖自己測定このような急病時に、自分で血糖が測れるということは、極めて重要、かつ有用です。
尿糖や尿ケトン体の測定も簡便です。ただし尿糖だけだと、低血糖が判断できない、どの程度の高血糖か判断できないといった欠点があります。 ■もし血糖値が上昇していたら
インスリン治療中の方は、スライディング・スケール等によって速効型インスリンを追加することが必要になります。
食事療法のみの人・経口血糖降下剤服用中の人でも一時的にインスリンが必要になることもあります。経口血糖降下剤の増量は無効 |
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薬物療法中の人は低血糖への対処が必要
必ず砂糖をもって運動する
コントロールが悪い時・重症の合併症がある時は過激な運動は禁止低血糖時は砂糖20g(1単位)を飲む 運動前に補食をとる 運動前後の血糖測定 運動後、かなり時間がたってから低血糖になることがあるのでその日一日は頻回に血糖を測る |
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英文の紹介状を持って行く DIABETIC DATA BOOK
インスリンの量は時差による調節が必要インスリンや注入器を使用中であることの証明書 持効型・中間型インスリンは、時差によって調節する必要があります
東回り−−−時差分の減量
(24-時差)/24に減量する
西回り−−−時差分の増量
(24+時差)/24に増量する
インスリンの他砂糖・血糖測定器は必ず機内に持ち込む※国内旅行の時も必ず糖尿病手帳は持っていくようにしましょう |
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昏睡の原因として重要なのは、 高血糖
薬物療法中の患者が昏睡状態にある時はまず低血糖に対する処置が必要です低血糖(薬物療法中の患者のみ) その他の急性合併症(脳卒中等) 糖尿病手帳持参の上、一刻も早く病院に運び、糖尿病であることを医師に伝えて下さい |
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糖尿病の人でも妊娠は可能です 但しコントロールが悪いと死産・流産や奇形といった危険があります。 また妊娠が糖尿病の合併症を悪化させることもあります。 |
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■ 血糖コントロールが妊娠に与える影響
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児の合併症
先天奇形・流産:特に妊娠初期の高血糖
母体の合併症
巨大児、新生児低血糖:母体高血糖 子宮内胎児発育不全:糖尿病性細小血管症 妊娠中毒症、切迫早産、羊水過多症
血糖上昇・ケトアシドーシス 細小血管症を悪化させる |
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■ 妊娠が許可される条件
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妊娠前管理と計画妊娠 妊娠前・妊娠中を通しての厳格な血糖コントロールが要求される
重症の網膜症や腎症がないこと奇形予防には特に妊娠前から良好な血糖コントロールが重要 できれば血糖自己測定を行う 強化インスリン療法を必要とすることもあります 増殖前網膜症:悪化予防のために光凝固
妊娠の進行に伴いインスリン必要量は増加する増殖網膜症:病態が安定するまで妊娠を回避 顕性腎症後期:子宮内胎児発育遅延の危険 経口血糖降下剤は中止しインスリン治療に切り替える |
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■ 血糖コントロールの目標=血糖の正常化
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奇形・流産や妊娠合併症を回避するためには、血糖値を正常妊婦に近づけることが必要です
食前・就寝前血糖 60〜100mg/dl
食後2時間血糖 120mg/dl以下 HbA1c 6.0%以下 尿ケトン体陰性 要介助および夜間の低血糖がない 体重増加 非肥満例 8-9kg 肥満例 5kg前後 |
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