----- Road to Black Pot -----
Cast Iron Cookware Seasoning & Maintenance
鋳鉄鍋のシーズニングとメンテナンス

左が使い込んだ12インチキャンプオーヴン
右はシーズニング前の10インチディープ
色の違いは一目瞭然
鋳鉄鍋使い始めの第一歩。
ちゃんとシーズニングできたかどうかで、Black PotかRusty Potか運命が決まる。
だからといって難しく考えることはない。
LODGEのサイトにも書いてあるが、要は
Oil The Iron and Let It Cook!
そう、油を塗ってどんどん料理に使えばシーズニングされていくのである。

シーズニングには油を塗ってオーヴンに入れて焼く方法がLODGE Cast Ironのサイトで紹介されており、LOGICシリーズもそのような処理が施されている。ただし一般家庭では無理。アウトドアなら焚き火で焼いてもいいだろう。
ここに書いたのは一般的なキッチンでできる方法です。油煙で部屋の中が真っ白になるので、換気扇を忘れずに。
2009年6月 改変
Oijin等漆焼き付け鋳鉄鍋の手入れ
スーパー・シーズニング by sottoooさん

所有するDOのプロフィールDutchoven Profile
DO料理の小道具Dutchoven Accessory

 0.準備するもの
0-1.必需品
油はオリーブ油など塩分を含まないもの
ニンニクを漬け込んだオリーブ油を作っておくと良い
革手袋:熱くなる
キッチンペーパー
ボロ布
たそがれ清兵衛さんは、右写真のような箸に布を巻き付けたものをシーズニングに使っていた。
0-2.あれば便利なもの:電動ドリル
電動ドリルにつけたワイヤブラシと砥石
これでバリを取ったり磨いたり、がたつきを直す。
より完璧なシーズニングを施す時に使うと良い
0-3.あれば便利なもの:LPガス
部屋の中が油煙で真っ白になるので、LPガスのボンベとコンロを買い、ベランダでシーズニングするようになった。火力は強力で、時間も短縮できる。
下写真はSportman's cookerをシーズニングしているところで、1時間半で完了した。
 1.洗浄
ぬるま湯と洗剤またはクリームクレンザーで丹念にワックスを落とす。洗っていると鉄とワックスの匂いがしてくる。1-2回洗うといいでしょう。
洗ったら火にかけてすぐに乾かす。
 2.しっかり焼く
乾いたら、そのままさらに強火で焼く。単に乾かすのではない、しっかり焼く。
次第に青黒い色に変わってくる
 
(0)シーズニング前後のスキレット。透明な
瓶に入っているのがニンニク入りオリーブ油

(1)モデルは8"スキレット、クレンザーでワックスを落とす

(2)青黒く光ってくる
0.準備→→1.洗浄→→2.焼く→→3.油を塗り焼く→→4.余談→→5.メンテナンス
 3.薄ーく薄く、繰り返し油を塗っては焼く
3-1.まず内側から
色が変わってきたら火を弱め、オリーブ油を薄く塗る。白煙が消え油が飛んで乾いたような感じの黒色になったら、拭き取るような感じでオリーブ油をごく薄く塗る。乾いたような感じになったらまた塗る。この間終始弱火。これを10回くらい繰り返すとだいぶ黒っぽくなってくる。
 
(3)白煙が上りだしたら弱火にしてさらに焼く

(4)油を含ませたキッチンペーパーでなぞる
熱いときは手袋をするかトングでつかむ、

(5)内側一回目のシーズニング終了
取っ手の色と比べてみてください
3-2. 次に外側
ひっくり返して外側にも同様に薄く油を塗って焼く。乾いたような感じの黒色になってきたら塗り、さらに焼くということを内側と同様10回ほど繰り返す。
LODGEなどの文字が入った細かいところは、折り畳んだキッチンペーパーなどで塗っていくと良い。
なおdeep DOなど深さがあるものは、火力を強めにする。
3-3. さらにもう一回
内側・外側ともにもう一回同じことを繰り返すと真っ黒になってシーズニング終了
蓋も同様にシーズニングする。
 
(6)これから外側一回目、まだ黒くない

(7)内・外それぞれ2回のシーズニングが終了
最後にスキレットの取っ手を焼く

(8)本体のシーズニング完了
次は蓋
0.準備→→1.洗浄→→2.焼く→→3.油を塗り焼く→→4.余談→→5.メンテナンス
 4.余談
■ 焦げ付かない中華鍋
油臭い、黒くならない、そんな話をよく聞くが、ある番組で焦げ付かない中華鍋の作り方を見て、なるほどと思った。
まずは空焼き。これは表面に黒サビを作るという大事な工程。
そして返し油で油の膜を成長させる。油が重合して、焦げ付かない膜ができる。
この2点が重要なのだそうだ。
■ Oijinシリーズ等漆焼き付け鋳鉄鍋
Oijinシリーズは漆焼き付け塗装が施され、手間の掛かるシーズニングは不要。最初に洗って油を塗って一度焼けば、いつでも使える。
その際、鉄鍋を洗ってまずお湯を沸かし、お茶の葉をひとつまみ入れて煮立たせたり、洗ってから、ネギ・ショウガなどの野菜を油でしっかり炒めたりすると良い。
なお、漆焼き付けは使っているうちに剥げ落ちるので、普通の鋳鉄鍋と同じようにメンテナンスする。

26cm Oijinでぃーぷは、お茶っ葉で煮てから

Oijinスキレットのカバーは、野菜をしっかり炒めた
■ 「スーパー・シーズニング」
きわだつ黒さと滑らかさ!、かみふらの道楽館主・sottoooさんが、15行程にも及ぶ特殊加工で、ハイグレードなスーパー・シーズニングを考案した。
料金は高いが、より完璧なシーズニングを追求するなら利用する価値はある

きわだつ黒さとなめらかさ
0.準備→→1.洗浄→→2.焼く→→3.油を塗り焼く→→4.余談→→5.メンテナンス
 5.メンテナンス
■ 洗い方
基本はお湯を沸かして汚れを落とし、乾かす。
洗う時はささらやたわしを使う。左写真はささら2種、かるかや製は柔らかめ、竹製は硬め。
油汚れ落としと臭い取りに、重曹(エコソーダ等)は必需品(右写真)。塩コショウを入れる容器に入れておくと便利。
洗って乾かした後は、油を塗って焼いておく。ただ塗るのではなく、べと付かないくらいにしっかり焼いておく。
しっかりシーズニングできていて日常よく使う鉄鍋なら、火にかけて乾かして終わりと言うことも少なくない。

ささら2種、左はかるかや、右は竹
■ 焦げ付き
■ 洗剤はNG?
しつこい焦げ付きは金属へら等でこそげ落とすか、焼き切ってしまう。
その後で再シーズニングする。
もちろんこの技はEnamel DOには使えない。
洗剤は使わない方がいいと言われる。しかし、カレーのように油とにおいのきつい料理を作った後は?
大概、重曹で事足りるが、洗剤で洗うこともある。
しっかりシーズニングしておけば、頑丈な油の膜は洗剤ごときで簡単には落ちないし、実際に洗剤を使っても、錆びたりのトラブルは経験していない。

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