2006年忘れ!大村湾一周ウルトラマラニック160km
大村湾は雨霰、予想通りのリタイヤ記
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INDEX
人気のないJR早岐駅前
22時過ぎにスタート
 大村湾一周ウルトラマラソンは、数少ない1ステージ100km超の大会、景色もよく、また初めて参加した2004年は萩往還250km完踏につながった個人的に思い入れの強い大会である。残念ながら2006年2月の第10回を以て、大会は終了してしまった。
 しかし自分以外にもまた走りたいと思っているランナーは少なくなかった。ふじもっちゃんの掲示板に、サポート無しでもいいからもう一度走ろうという声が寄せられ、ふじもっちゃんが呼び掛け人となって、12月に再び走ることになった。

 今回のマラニックにエントリーしたのは19人で、一番遠いのは北海道の縞猫さん。前半、やや暖かかったものの、後半は強烈な雨風に霰も混じり、一人で走るには辛い天気だった。そんな最悪のコンディションにもかかわらず、大半のランナーが160kmを走りきったのだった。みんな、好きなんですねぇ。
 基本的には完全自己責任ということで開催したが、呼び掛け人・ふじもっちゃんの他に、あべさんと横ちゃん、菖蒲さん等がサポートしてくれた。しかしランナーの方は、スタート時間が8時から18時まで2時間毎、おまけに時計回り・反時計回りとバラバラ。サポートする方も大変だっただろう。

■ 遅刻・・・一人遅れて、JR早岐駅へ INDEX
 10月の三瀬村ざっといかんばい林道マラソン以後、走ることに専念できないでいた。3週間、休んだ上に、11月も走ったのはわずかに3日。大村湾の前2ヶ月で、わずか75km。ウルトラを始めてからこんなに走らなかった月はない。病人を抱えているという理由もあるが、それを口実にサボっていたというのが本当のところである。こんな状況だから完走なんて考えていなかったし、ドタキャンしようかとまで考えていたのである。そして出発当日、走る支度は何もせず、そのまま仕事へと向かった。タイミング良く(?)仕事はかなり忙しく、時間通りに終わらなかった。16時のスタートに間に合わない。遅れた上に完走できずサポートに迷惑かけるなら、車でサポートに行く方がいいだろうと思い始めた。
 しかし仕事を片付けながら、何となくもやもやするものを感じていた。それと、車で行った場合、打ち上げで飲めないというのも辛い。何気なく地図を見ていて気が付いた。嬉野をスタート後、東彼杵からはJR大村線沿いを走るのだった。黒崎を19時半に出れば、22時過ぎに早岐に着く。急いで家に帰って走る支度をして、特急に飛び乗った。博多で乗り換え。ところが佐世保行きの特急は車内販売がなく、夕食抜きとなってしまった。それでも22:02、早岐駅に着いた。駅の自販機でスープを飲み、着替えて、ふじもっちゃんにスタートしますとメールを送った。そして22:17、大村湾へと走り出した。
■ JR早岐駅〜西海橋〜時津町・日並公民館  INDEX
 天気は曇、風がやや強いものの心配された雨は降らず、気温はむしろ高いくらいでゆっくり走るには気持ち良かった。スタートして一旦北へ、そして早岐瀬戸を渡り、今度は早岐瀬戸沿い、R202を南下する。R205と交差して早岐駅から5km弱、指方町で大村湾の正規コースに入った。もちろんランナーは誰もいなかった。今日は大村湾を反時計回りに走る。まずは西海橋へ。緩く長い上りが続くが、スタートしたばかりで余裕はあった。日付の変わる直前、23:43、西海橋に到着、橋を渡ったところで写真を撮った。固形物を摂っておらずちょっと腹が減ったがコンビニもなく、自販機で缶コーヒーとスープを買った。日付が変わる頃、西海橋をスタート。

 小迎でR202号からR206に入り南下する。大串にかけては下り基調となる。ふと上を見ると、雨が降るどころか満天の星。星があまりにきれいだったので、海沿いのちょっとした休憩所で星空の写真を撮った。大村湾時計回りの時はこの付近で朝を迎えるが、今日はこれから深夜帯。30分ほど走ってAM1時過ぎ、前方からランナーのヘッドランプが見えてきた。誰かと思ったら挨拶すると澤田さんだった。この後、30分毎くらいに時計回りのランナーとすれ違った。AM2時10分、長崎市に入る、といってもどうもピンと来ない。旧・琴海町か。コースは頭に入っているので地図は持ってこなかったが、早岐からのスタートで距離がわからないのが困った。AM2時半、琴海形上のローソンでおにぎりを買う。ようやく固形物にありついた。AM3時、琴海パーキング着、自販機で休み、いつの間にか星が見えなくなっていたが、走り出したところついにぽつりぽつりと雨が降り出した。走るのに気になるほどの雨ではなく、カッパは着ずに走り続けた。

 AM4時頃、時津町に入る。前方にランナーが見え、少しずつ差を詰める。しばらく話をしながら並走。その先で、縞猫さん等時計回りのランナーとすれ違い、AM5時ちょっと前、日並公民館に到着した。
西海橋 大串郷

23:45頃、西海橋を渡る

0:30頃、束の間の星空
中央はオリオン座
■ 時津町〜長崎駅〜諫早 INDEX
 日並公民館の玄関前に簡易エイドがあり、ふじもっちゃん・あべさん等がぜんざいなど温かいものを用意してくれた。休んでいる間に雨足が強まり冷えてきたので、カッパを着た。50分近く休んでスタートした。

 長く休んで体が冷え切ってしまった。雨が辛い。ペースも上がらない。明け方、長崎市内に入った頃から睡魔が襲ってきて、走れなくなった。なんとか大型店の店先のベンチを見つけ、座り込む。しばらく休んでからよろよろと立ち上がる。ゆっくり走り出す。7時半過ぎ、平和公園横に着き、どこかで休もうかと公園内に入ってベンチを探していたら、葉隠走友会の川浪さんからTel。しばらく話していたら目が覚めたので、再び走り出す。AM8時に長崎駅前を通過し、R34号へ。腹が減ってきたので、8時20分、馬町のコンビニに入り、パンを買った。コンビニをスタートすると、また雨が降ってきた。ここから新日見トンネルまで、上りが続く。立ち止まっては稲佐山などの写真を撮り、そして歩き出す。新日見トンネルへの上り、半分以上歩いた。トンネルを抜けると今度は下り、しかしペースは上がらない。道路脇に屋根付きのベンチを見つけ、しばらく横になった。取り敢えず雨は凌げるが寒い。10分くらいで起きあがって走り出す。

 AM10時頃、多良見IC手前で横ちゃんのサポート車が現れた。温かいココアをいただく。ふじもっちゃんの掲示板によれば、ぼちぼち先頭ランナーがゴールしているようだ。こっちはまだ60km残っているが、だんだん脚も痛くなってきた。練習会のようなものだし無理することもない、行けるところまで行こうと走り出した。
 喜々津でR207号と合流する頃から風が強くなってきた。AM11時半頃、諫早IC通過。この頃から一段と風は強くなり、雨が痛い。みぞれ混じりのようだ。遠くの山もアッという間に雪化粧。脚の痛みも段々強くなってきた。諫早から先は強烈な向かい風になるだろう。そしてその先には鈴田峠と俵坂峠。徐々に戦意を消失し、横ちゃんには諫早駅までで止めると伝えた。そしてスタートして13時間51分、横ちゃんの車に乗り込んだ。
 先月の練習量31km、今月もここまで44km、この状態で160km走り切るのは無理とわかっていた。だからある程度納得はしたが、今年最後のウルトラ、情けない結果に終わったものだ。
日並公民館

中間点・日並公民館前エイド
ふじもっちゃんとあべさん
長崎市内

爆心地

遠くに稲佐山が見える
所要時間
距離 所要時間
早岐駅〜西海橋 13.1km 1:21:41
西海橋〜旧オランダ村 24.8km 3:12:26
旧オランダ村〜琴海形上ローソン 31.9km 4:09:48
ローソン〜時津町日並公民館 47.8km 6:39:25
日並公民館〜長崎駅前 60.6km 9:44:33
長崎駅前〜諫早駅前(DNF) 85.0km 13:51:43
■ 打ち上げ:嬉野温泉センター
 横ちゃんの車に乗り込み、まだ走っているランナーの様子を見ながら嬉野へと向かった。14時過ぎ、嬉野温泉センターに到着。早速、温泉へ向かう。結局北九州ウルトラRCからは、桂木・澤田・長瀬・彌益に自分と5人が出て、完走できなかったのは自分だけだった。
 18時から部屋を替えて、打ち上げ。呼びかけ人のふじもっちゃんの他に、約半数の10人が参加した。今回は、大村湾では初めて時計・反時計どちら回りでもいいようにしたが、すれ違いがあって良かったように思う。ただし、サポートは大変だろう。今後続けるとしたら、年末の忙しい時期は避けた方がいいかもしれない。20時に集合写真を撮ってお開きとなった。
打ち上げ

呼び掛け人・ふじもっちゃん

リタイヤ、私はこれでヒッチしました
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