追い山笠の清道 〜櫛田神社・東長寺・承天寺〜
御供所・冷泉ライトアップウォークを中心に
追い山笠のコースには三箇所、清道旗が設けられている。
最初が櫛田神社、次が東長寺、そして三番目が承天寺である。
東長寺や承天寺など、歴史的建造物の集まる博多区の御供所地区を中心に光の祭典が始まり、2009年からは御供所・冷泉ライトアップウォーク2009として櫛田神社もライトアップイベントに加わったそうだ。
今回、博多きりえ・小西一珠喜さんの作品が電照ボックスで展示されると知り、新しく買ったEOS 7Dを担いでライトアップされた承天寺などを撮って回った。
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■ 櫛田神社

櫛田神社の清道旗(H18.7/15)
博多の総鎮守、櫛田神社。
博多祇園山笠はその櫛田神社に祀られる素盞鳴命への奉納行事である。正式には櫛田神社祇園例大祭と言われる。
15日の追い山笠、山留をスタートした舁山は、櫛田神社の清道を回って博多の町へと出て行く。
舁き出しからこの清道旗を回って境内を出るまでが“櫛田入り”で、この所要時間が100分の1秒単位で正確に測定される。

太鼓櫓(H18.7/15)

山留櫓(H20.7/12)

一番山笠の櫛田入り(H18.7/12追山馴らし、恵比須流)
清道旗を回って一旦山を止め、博多祝い唄を歌う

 博多町屋ふるさと館前にて

楼門

楼門の大提灯
櫛田神社 (H21.10/17)

拝殿、左奥に飾り山が見える

拝殿にお参りする人
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■ 東長寺
第二の清道があるのが東長寺。
大同元年(806年)に空海により開かれた真言宗の寺院。
明治の神仏分離令より以前の江戸時代まで、東長寺に属する神護寺が櫛田神社を管理していたこともあり、第二の清道として舁き入れる。
東長寺 (H21.10/24、御供所・冷泉ライトアップウォーク2009にて)
山門の仁王像

東長寺本堂

六角堂、上に木星、右に月

六角堂の薬師如来
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■ 承天寺
第三の清道は承天寺。
山笠の起源には諸説あるが、一般的には仁治2年(1241年)、承天寺開山の祖、聖一国師が、博多に疫病が流行した時、施餓鬼棚に乗って祈祷水をまいたのが、山笠の起源とされている。
そのため、ここも清道として追山の時に舁き入れる。

勅使門と山門

山門
承天寺 (H21.10/17、御供所・冷泉ライトアップウォーク2009にて)

仏殿

境内に飾られた東流の舁山

承天寺・洗濤庭と泉水庭 (H21.10/17、御供所・冷泉ライトアップウォーク2009にて)
洗濤庭は、手前に白砂、奥に緑庭が配され、白砂が玄界灘に、緑庭が中国大陸に見立てられている。今回のライトアップでは、青い光で大海原が表現されていた(上2枚)。
裏に回ると緑の多い泉水庭がある(下2枚)。

承天寺・開山堂 (H21.10/17、御供所・冷泉ライトアップウォーク2009にて)

開山堂の聖一国師像
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■ 妙楽寺
承天寺の第三の清道を回った山笠は、狭い東町筋へと入っていく。狭いために舁山は真っ直ぐ進み、山足は速くなるが、舁き手の交替が難しい。
妙楽寺はその東町筋の入り口にある。

竹製の行灯によるライトアップ

妙楽寺方丈
妙楽寺 (H21.10/24、御供所・冷泉ライトアップウォーク2009にて)

開山堂
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■ 博多きりえ
この御供所・冷泉ライトアップウォーク2009というイベントを知ったのは、小西一珠喜さんのブログでだった。
小西一珠喜さんは、主に博多祇園山笠を題材にした切り絵を作られている。
このイベントで小西さんの博多きりえが電照ボックスにより展示された。等身大の舁き手の切り絵など、迫力があった。
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撮影機材
 H18年  Canon EOS-1N DP+EF24-85mm,F3.5-4.5 USM
 H20年  Canon EOS 40D+EF-S17-85mm,F4-5.6 IS USM
 H21年  Canon EOS 7D+EF-S18-200mm,F3.5-5.6 IS
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