御供所・冷泉ライトアップウォーク2010
博多祇園山笠とゆかりの櫛田神社、東長寺、そして承天寺などの歴史的建造物が幻想的にライトアップされる御供所・冷泉ライトアップウォーク2010が平成22年11月3日〜7日に開催され、昨年に続き今年も見に行った。
Prev:ライトアップウォーク2009Prev:2009 Next:2011Next:ライトアップウォーク2011

■ 櫛田神社

櫛田の銀杏(ぎなん)
博多の総鎮守、天平寶字元年(757年)の創立。
博多祇園山笠はその櫛田神社に祀られる素盞鳴命への奉納行事である。正式には櫛田神社祇園例大祭と言われる。
15日の追い山笠、山留をスタートした舁山は、櫛田神社の清道を回って博多の町へと出て行く。
境内には山笠の絵が描かれた手水鉢や拝殿の天井の絵など、山笠にちなんだ物も多い。

楼門の干支恵方盤

山笠が描かれている手水鉢
櫛田神社拝殿

静かな神社奥に回ると博多べい、大正天皇行幸記念殿があり、その先には朱塗りの鳥居の並ぶ注連懸稲荷神社がある。
 博多べい

注連懸稲荷神社

注連懸稲荷神社の狛犬
Index

■ 東長寺

東長寺本堂と六角堂
第二の清道があるのが東長寺。
大同元年(806年)に空海により開かれた真言宗の寺院。弘法大師創建としては最古の寺院らしい。
明治の神仏分離令より以前の江戸時代まで、東長寺に属する神護寺が櫛田神社を管理していたこともあり、第二の清道として舁き入れる。
現在、五重塔が建設中で、今回その五重塔もライトアップされていた。

山門の仁王像(毘沙門天)

六角堂の文殊菩薩

刻々と色の変わる本堂のライトアップ

建設中の五重塔
Index

■ 承天寺
第三の清道のある承天寺は、仁治3年(1242年)の創建。
山笠の起源には諸説あるが、一般的には仁治2年(1241年)、承天寺開山の祖、聖一国師が、博多に疫病が流行した時、施餓鬼棚に乗って祈祷水をまいたのが、山笠の起源とされている。「うどん」・「そば」・「饅頭」などの製法を持ち帰ったのも聖一国師と言われる。
ライトアップウォークで一番の見所。
山門・勅使門の塀には山笠の影絵。境内には今年も東流の舁山が飾られていた。

洗濤庭は、手前の白砂が玄界灘に、奥の緑庭が中国大陸に見立てられている。白砂の紋様がライトアップによりくっきり浮かび上がっていた。昨年の青一色と異なり、方丈から見て左が赤紫、中央は青、右は白と三色のグラデーション。方丈の裏は、緑の多い泉水庭。
方丈を出て開山堂へ。聖一国師像を拝観出来るのはこの時だけ。今回は開山堂の床にも灯明が置かれていた。

方丈から見た泉水庭

泉水庭

開山堂の聖一国師像
Index

■ 妙楽寺
承天寺の第三の清道を回った山笠は、狭い東町筋へと入っていく。狭いために舁山は真っ直ぐ進み、山足は速くなるが、舁き手の交替が難しい。
妙楽寺はその東町筋の入り口にある。正和5年(1316年)、月同宗規によって開山され、山号は石城山、石城は元寇防塁(石築地)の異称。
今回のライトアップウォークでは地蔵の前などに多くの灯明が並べられていた。

妙楽寺のお地蔵様

妙楽寺方丈

妙楽寺の博多べい
Index


撮影機材
 Body  Canon EOS 7D  Lens  EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
 EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM
 EF70-200mm F4L IS USM
山笠&博多ライトアップウォーク写真集スライドショー一覧山笠&博多ライトアップウォーク・スライドショー一覧
山笠写真館Top
U-san's写真館Top Copyright(C) 2010 Uemura Naika Clinic(U-san),All rights reserved.