第7回 国東半島100kmマラソン完走記
2006年9月24日
姫島
(25km付近)
■ 初めて国東へ
 国東半島スタート地点の住吉浜リゾートパークまで、自宅から120kmほどである。母の郷が中津で、国東にもよく遊びに行っていた。しかし今まで国東半島の大会への参加機会がなかった。ウルトラを始めた2003年、サロマ湖に向けて走り込んでいた時、たまたま町中で会ったランナーにこの国東半島100kmのことを教えてもらった。しかし博多の山笠仲間に玄海100kmを教えてもらい、それがたまたま自分の誕生日と重なっていたので玄海に行ったのだった。そしてウルトラにのめり込んだ。以後、玄海には毎年エントリー、そして玄海の翌週は秋田内陸100kmに参加していた。
 ところが今年、その秋田内陸100kmが2年間休止となった。既に、村岡ダブルフル100km玄海100kmにエントリーしていたが、栄養士の挑発に乗ってしまった。この3つの大会を比較すれば、国東が一番アップダウンが少なく楽かなと思ったのも確かである。
 そして幸い、台風で前週の玄海は中止になった。しかし練習不足では、そんな休養に何の意味もなかった。

 9月23日、夕方自宅を出発、2時間半ほどで住吉浜リゾートパークに着いた。受付を済ませ、中津の叔父の家に向かう。距離的にはちょうど中間くらいになる。軽く飲んで早めに寝た。
国東半島100kmマラソンを主催するトライアスロンプロショップ6 WHEEL CLUB
■ 平成18年9月24日 国東半島100kmマラソン前半
スタート前
 2時半起床、軽く食べて3時過ぎに出発、住吉浜リゾートパークには4時過ぎに着いた。数人のランナーがいたが、まだ真っ暗で多くの星が煌めいていた。ということは晴れて暑くなるのだろうか。
 4時半から開会式、諸注意があり、4:50頃、北九州ウルトラRCの鴻池さん・桂木さん等とスタート地点に並んだ。しかし辺りはまだ真っ暗で、何も見えない。
スタート・住吉浜リゾートパーク〜国東町〜30km・羽田海岸
 AM5時にスタートの号砲、昨年優勝の鴻池さんは直ぐに姿が見えなくなった。それもそのはず、まだ真っ暗でコースが全く見えないのである。照明もないしライトもないしヒヤヒヤだった。スタート後しばらくはちょっとアップダウンがあるが、もちろん村岡に比べたら大したことはない。5kmの距離表示はかろうじて見え、そこを28分台で通過した。国道213号に出て6km付近、靴に石が入ったので立ち止まったら、横をウルトラ飲兵衛氏が抜いていった。えらく張り切っている。10kmでタイムをチェックしようとしたが、いつまで経っても10kmの表示がない。いつの間にか大分空港まで来て12km、距離表示が3km毎に変わっていた。ペースがつかみづらい。その大分空港は6時10分頃通過、ちょうど日の出を迎え、立ち止まって写真を撮った。空港のちょっと先に小さな川があり、そこからコースはほぼフラットになった。15kmを1h25mで通過、前半だけでもこのペースを維持したいが、練習不足でそれは無理だった。デジカメのバッテリーが切れかかり、20km手前のコンビニで電池を買った。20kmのエイドがある公園にきれいな洋式トイレがあった。トイレ休憩で桂木さん・山本君に先行され、仲間の中で最後尾となった。21km黒津崎の海岸に出た時は7時15分、早くも10km1時間を超えてしまった。練習していないし、こんなものだろう。
 21kmからのサイクリングロードは海沿いを走る。天気がよくて四国の方まで見渡せ、海も穏やかで気持ちがいい。ペースも上がらないし、写真を撮りながら無理せずのんびり走ることにしたが、フラットなので手を抜けるところがなく、また遠くまで見渡せるのもちょっと辛かった。
 25km過ぎ、姫島が見えてきた。30km、羽田海岸パーキングのエイドには3h05mで到着した。
レース中のスナップ1:スタート〜30km
4:20頃、住吉浜リゾートパークにて
まだ真っ暗でオリオン座が見えます

6:10頃日の出、大分空港にて

大分空港の先、小さな川の河口

7:15、21km付近で黒津崎の海岸に出る
30km〜50km・国見総合支所折返し
 羽田海岸エイドを出てしばらく、埼玉から来たランナーをお喋りしながら走った。この先で海とは別れ、国道213号線を横切り、山の方へと向かう。所々ヒガンバナが咲いていた。33kmのエイドを過ぎると徐々に上り勾配がきつくなってきた。まだ前半なので、頑張って走り切った。一山越えて来浦川沿い下りてくると35kmエイド。玄海100kmのTシャツを着ていたので、ボランティアの方に福岡にも100kmマラソンがあるのかと聞かれた。ありますよ、ここよりアップダウンの厳しい大会が。そこから来浦小・中前の道を上っていく。この先は文殊仙寺方面、正面の山は両子山だろうか、何となく見覚えのある景色で懐かしかった。その先をオレンジロードへと右折して39kmのエイド、4h05mで到着した。
 39kmエイドから再び山の中、上り勾配がきつくなってきた。長いトンネルを抜けたところの40km付近、早くも先頭ランナーがやって来た。スタートして4時間ちょっとというのに、20kmも差が付いている。上ったり下ったりを繰り返し、集落に出ると42kmのエイド。緩やかな下りを走っていたら、100kmの4番手で鴻池さんがやって来た。45km付近で再び国道213号へ。折り返してランナーも増えてきた。そして折返しまであと3kmちょっと言うトンネル、向こうから手を振りながら近付いてくるランナー、えっ初代ウルトラ飲兵衛氏?、順位は10位台、まだ50kmのランナーも来ておらず、サブテンペース。炎天下の居酒屋マラニックなどで鍛えた効果なのか、見習わないといけない。10時10分、折返しまで2kmちょっとと言うところで50kmのランナーがやってきた。女子のトップに栄養士、その後に前川さん・三原さんやとり正RCの面々。立ち止まって写真を撮り、そして再び走り出す。48kmのエイドで念のためにと胃薬を飲み、そしてスタートして5h24m、50km折返し・国見総合支所に到着した。折り返し点には山本君も桂木さんもいたが、豚汁を食べている間に2人ともスタートしていった。
レース中のスナップ2:30km〜国見総合支所折返し

8:54、36-7km、来浦小学校付近
両子山など国東の山々

9:05、39kmエイド
猫とヒガンバナ
 
9:47、やっとフルの距離

10:10頃、47km付近で50kmのランナーとすれ違う
とり正RCの3人
■ 国東半島100kmマラソン後半
50km〜70km・羽田海岸
 折り返しでは15分ほど休んでスタートした。元来た道を戻るのでちょっと退屈、そのせいでもないが折り返してからペースが落ちた。遅い分、胃の調子は良い。55km過ぎ、岐部で空腹感を感じた。エイドでは水やお茶ばかり飲んでいたのでガス欠状態、腹が減るのも当たり前、自販機でコーラを買って飲んだ。58km過ぎの山の中、歩きが増えた。途中でとり正応援団からドリンクの差し入れを受けたが、ペースは上がらない。トンネルを抜けて61kmエイド、足に水をかける。ここからしばらく緩やか下りが続くが走り続ける根性が無かった。最後のきつい上りを越えて67kmのエイド着、ゴーヤの砂糖漬けをつまんだが、甘味と苦味の同居した何とも言えない味だった。その先で久しぶりに写真を撮った。ようやく2/3というところで8h06m、このままじゃ13時間を越えるかもしれない。久しぶりに海沿いのサイクリングロードへ。日差しが強く、喉が渇いたが、風は気持ちいい。8h24mで、70km・羽田海岸エイドに到着した。折り返してからの20kmに約3時間、ということは後半7時間半ペース?、まずい。
レース中のスナップ3:後半
13:17、70km 海は穏やか
羽田海岸エイド付近
15:10、80km過ぎ 抜けるような青空
文殊仙寺仁王像のレプリカ
70km〜住吉浜リゾートパーク・ゴール
 70kmエイドではソーメンをお代わり、梨をいくつも頬張り、カボス水を飲むなどたっぷり水分とカロリーを補給した。富来から国東へ殆どフラットなので、徐々にペースを上げた。しかし80km過ぎで再びガス欠気味になり、コンビニに飛び込んでアイスクリームとプリンを買った。プリンを一気に食べ、アイスクリームを食べながら前に進む。85kmエイドではゼリーなどで糖分補給したが、70kmからの15kmは2h12m、このままでは13時間近くかかりそうだ。さらにスピードアップ。
 88kmのエイドに着いた時、缶ビールの張り紙を発見。参加者からのリクエストらしいが、今日は誰も飲んでいないとのこと。先行している初代ウルトラ飲兵衛氏は、ビールは目もくれずに突っ走っているのか。せっかくなのでぜんざいを食べ、缶ビールを1本もらった。ビールの効果でスピードアップ。95km通過は16時52分だったので、この10kmは1h15m、いくらか挽回できた感じ。最後97kmのエイドで梅ジュースをもらいラストスパート、といっても最後の上りはだいぶ歩いた。そして17時25分52秒にゴールした。何とも平凡なタイム、初代ウルトラ飲兵衛氏に大きく水を空けられた。

 ゴール後、着替えもせず金色温泉へ。それが悪かったのか、この後風邪を引いてすっかり体調を崩してしまった。
所要時間 Lap
15km 1:25:06 1:25:06
30km 3:05:47 1:40:41
50km 5:24:43 2:18:56
70km  8:24:26 2:59:43
85km 10:36:18 2:11:53
95km 11:52:01 1:15:42
100km 12:25:53 0:33:52
ゴール

左は自己ベスト大幅更新のウルトラ飲兵衛氏
中央は50km女子連覇の栄養士
国東半島100kmマラソン完走証・メダル
メダルは順位入りだが完走証は白紙
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