LODGE Enamel vs Oijin Super deep
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シーズニング不要のダッチオーヴン
 シーズニング不要のダッチオーヴンとの出会いは2001年、南部鉄器DO「Oijin」を買ったのが最初。Oijinシリーズは何台も購入したが、LODGE LOGICは頑なに拒み続けた。Black Potへと育てるにはシーズニングの技法を身につけておくべきと思ったからである。
 ところが2004年、LODGEのサイトで、赤・青・緑とカラフルなダッチオーヴンを目にした。LODGE Enamel。当時まだ国内で扱っているところはなく、個人輸入代行業者を通して、2ヶ月がかりで入手した。そして2005年、安売りされていたLODGE LOGICの限定モデルを買ってしまった。
 ということで、これらシーズニング不要のダッチオーヴンについて、簡単に比較してみる
左から
 Oijin深鍋
 LODGE Enamel
 LODGE LOGIC
U-san's Dutchoven profile

LODGE Enamel vs キッチンOijinスーパーディープ比較表
キッチンOijin深鍋
(prototype)
LODGE Enamel
7qt Apple Green
12" Deep Camp DO
(Lewis & Clark)
写 真
形 態 脚無しキッチンタイプ両手鍋 脚無しキッチンタイプ両手鍋 脚付きキャンプタイプ
内 径 23.0cm 29.0cm 30.5cm
深 さ 15.0cm 12.5cm 13.0cm
重 量 6.2kg 7.7kg 9.0kg
容 量 4.5L 7qt(6.6L) 8qt(7.6L)
表 面 漆焼き付け ホーロー 植物油焼き付け
上 火 ×
IH ×
特 徴
底の方が絞られているが、その分は深さでカバー。手持ちのDOの中で最も深さがあり、煮込み料理に最適。シフォンケーキにも向いている
とにかくカラフルで異彩を放つ
ステンレスのハンドルも目立つ
容量も十分
普通のキャンプDO
最初の料理
鶏のクリームシチュー

牛テールのトマト煮込み

タンドリーチキン
メンテナンス
洗剤使用可
乾燥後に薄く油塗布
漆焼き付け塗装が剥がれたら普通のDOに準ずる
洗剤使用可
金属製のたわし、研磨剤は使用不可
普通のDOに準ずる:お湯+重曹など
使用後のメンテナンスは不可欠
洗剤は通常使わないが、使ったら特に手入れを念入りに
錆びない?
料理を入れたままにしておくと錆びる
使っているうちに漆焼き付け塗装は剥げる
漆焼き付け塗装が剥がれてもシーズニングすればよい
錆びない(注:Enamel DOの細部参照
料理を入れたまま保存してもよい
ただし傷を付けたらおしまい
料理を入れたままにしておくと錆びる
錆びても再シーズニング可
使用上の注意
普通のDOに準ずる
傷を付けないように丁寧に扱うこと
金属製のへらなどは使わない方がよい
上火使用不可
空焚き厳禁
普通のDOに準ずる
メリット
普通のDOに準じて気楽に使える
油臭さが気にならない
適度に鉄が溶出する
アクが出にくい
表面の肌理が細かい
臭いが残らない
色が付かない
料理を入れたまま保存可、冷蔵可
普通のDOに準じて気楽に使える
使ってシーズニングで長く使える
アクが出にくい
デメリット
料理を入れたままの保存不可
料理の後は直ぐにお手入れを。酔いつぶれて放置、蓋に錆が浮いたことあり
エナメルが欠けたら修復不能
衝撃に弱い
鉄は溶け出さない
アクはある程度出る
焦げ付いた後の手入れに手間がかかる
高価
料理を入れたままの保存不可
料理の後は直ぐにお手入れを
所 感
初期のキャンプタイプダッチオーブンOijinに比べ、軽く使い勝手が良くなった。
このDOはかなり深さがあるので、ゆっくり時間をかけた煮込み料理によく使う。油をあまり使わない料理ばかりになるが、錆が気になったことはない。
現在、及甚ではDOの製造を止めているが、勿体ない
傷を付けないように気を遣い、キッチンでの煮込み専用。アウトドアに持ち出したことは、あまりない。
料理を入れたままでいいというのは、飲兵衛にとってメリットだろう。臭いも残らない。料理を入れたまま冷やしたい時も便利だが、冷蔵庫に収めるのが大変。
高価過ぎる
購入当初はざらざらで、結構焦げ付き、落とすのに苦労した。使ってはシーズニングを繰り返し、使いやすくなった。
大型DOをキッチンでシーズニングするのは確かに大変だが、Natural finish DOでもSeasoned DOでも、シーズニング手技はマスターしないといけない
まとめ
エナメルDOは、鋳鉄鍋の錆びるというデメリットを補い、メンテナンスが容易、食材を入れたまま保存可能というのが特徴である。しかしかなり高価で、そのデメリットを補うだけの価値があるかどうかということになると疑問符が付く。
実はある日、ポトフをLODGE LOGICとEnamel DOで同時進行で作成した時、LOGICではアクが気にならなかったのに、Enamelでは普通にアクが出たということがあった。鉄瓶で沸かした水は美味しい。
エナメル加工は鉄鍋のメリットを殺しているのではと思う時がある。
製 造 (株)及甚 Lodge Manufacturing Company
その他
OijinスーパーディープとLODGE Enamel 7qtを上から見た写真。
Oijinの方がかなり深い

中は結構ざらざら、ムラがある

キッチンOijinの細部
■ 浅鍋と深鍋
深さの違いだけで、蓋は共用できる。
ドーム状で深さがあり、上火ヒーターを載せるとやや不安定
■ 限定バージョン
試作品にもかかわらず、グループのロゴ(クックDO!DO!DO!九州)を入れてもらった
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LODGE Enamelの細部
■ アウトドアでの使用
2005年4月23日、宗像ユリックス24H駅伝でアウトドアデビュー。
ぶつけたり衝撃を与えたりしないか冷や冷やしながら持っていった。
DO七輪+炭火で使用した。
■ クッション
保管や持ち運びの際に傷を付けないようにクッションが付いてくる。
無くさないように。
■ 蓋
LODGEのキッチンDOと同様、セルフベイスティングの突起が付いている。
取っ手はネジ止めされているが、ここが緩んだりしていないかのチェックが必要。
このようなところに錆が生じるおそれあり。
■ 蓋と本体の縁
縁の部分は特殊なハードなエナメルがコートされているらしい。
従って錆びないと言うことになっているが、何となく赤茶けた色になりかかり、心配なので、使用後に薄く油を塗ったこともある。
右側のハンドル部分にもステンレスのプレートがネジ止めされている。
ここも錆びないように要注意。
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