初めて快晴---第7回 萩往還練習会
2011年3月12-13日
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この度の東北地方太平洋沖地震により被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
■ 第7回 萩往還練習会
 練習会の前日、H23年3月11日14時46分、三陸沖を震源とする大地震(平成23年東北地方太平洋沖地震、M9.0)が発生し、太平洋沿岸各地が大津波に襲われた。その日は仕事にならず、夜中遅くまでTVに釘付け。夜が明けるにつれその甚大な被害が明らかとなってきた。頻繁に起こる大きな余震、福島原発事故、計画停電など未曾有の大災害となった。この頃、入院中の身内の容態が悪かったこともあり、本当に行くのかと母は嘆き悲しんだ。開催か、中止か。
 萩往還マラニックに向けた恒例の練習会となったが、今年、萩往還にはエントリーせずさくら道ウルトラ遠足にエントリーした。そのために2月の大村湾一周160kmウルトラマラニックにもエントリーしていたのだが、直前の高熱でキャンセル。さくら道ウルトラ遠足までに一度は長距離のナイトランをしておきたかった。メンバーに連絡すると、全員走る気満々。予定通り練習会を行うことにした。
 萩往還練習会にはベテラン・ランナーも参加する。そのためどちらかというとややゆっくり目のペースで走る。しかし今回、常連のNさん・Oさんが直前にキャンセルされた。残ったのは伸び盛りの若手ばかり。7回目にしてついに自分が最年長となった。しかも震災関係のTVを見てて寝不足、ついていけるか急に不安になった。
H23年3月13日 満開の梅
上:天花畑、 下:瑠璃光寺
北九州〜長門市
長門市〜宗頭〜藤井酒店〜三見
三見〜玉江〜萩・菊ヶ浜
萩・菊ヶ浜〜虎ヶ崎〜東光寺
東光寺〜萩往還公園〜明木
明木〜一升谷〜新茶屋〜落合〜千持峠〜佐々並
佐々並〜板堂峠〜瑠璃光寺
瑠璃光寺ゴール後
過去の練習会 第1回・雪の萩往還練習会
第2回・雨の萩往還練習会
第3回・川に転落する
第4回・晴のち土砂降り
第5回・暴風雨DNS
第6回・萩往還が一大事
山口100萩往還マラニック Official Web Site

H23年3月12日 北九州〜長門市〜宗頭〜萩
■ 北九州〜長門市
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 14時前、慌ただしく病院を出て黒崎から小倉へと向かう。小倉駅で下関行きに乗り替え、他のメンバー3人と合流、さらに下関でもう1人合流し、合計5人となった。14:59発の小串行きに乗る。缶ビールを飲みながら2時間、17:01に長門市駅に着いた。昨年の水害で美祢線が不通になっているため、今回もスタートは長門市駅。快晴で気温も高めだったので、長袖Tシャツ+ロングタイツの軽装で走ることにした。そして、17:15に長門市駅前をスタートした。
山陰線〜長門市駅スタート

山陰線・小串行き

17:15、長門市駅をスタート
■ 長門市スタート〜三隅〜宗頭〜藤井酒店〜鎖峠〜三見
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 長門市駅から仙崎までは海沿いの県道を走った。大津波に襲われた太平洋岸と違い、同じ本州の日本海側のそれも西の外れは実に穏やかだった。仙崎公園では止まらず、そのまま三隅へ向かう。R191号に合流した所のLAWSONで最初の休憩。ここまで10kmちょっと、所要時間59分と、以前仙崎スタートしていた時と大して差はない。このペースにどこまでついて行けるだろう、早くも一人脱落することになりそうな気がしてきた。コンビニでは白いどら焼きなどを買って食べた。暗くなって冷え込んできたので、ジャケットなど重ね着し、ライトを点けてスタート。1:48くらいで宗頭文化センター着、ノンストップかと思ったら、一人トイレが長引き、休憩が長くなった。しかし休まず先に進み、藤井商店前で休憩。まだ序盤で元気があったので、R191号までの上りは殆ど走った。2:50くらいで鎖峠を越えてからはノンストップ、一気に走って下る。この頃から、前方がY元・ランボーくん、後方がるーじゃん・のまタローさんに自分と2グループに分かれ、徐々にその差も開いてきた。3:25で三見駅着、昨年より50分くらい早い。速く走れば何かが起こる。鼻をかんだら、鼻血が出てきた。明らかにオーバーペース。寒かったので直ぐに止まったが、三見駅からは少しペースを落とした。
■ 三見〜玉江〜萩・菊ヶ浜
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 三見駅は全員一緒にスタートしたが、しばらくして早い組・遅い組と少しずつまた差が開いてきた。いくつもの踏切を渡り、そしてその途中に怪しげなかかしが立っている。第1回目の練習会の時、真っ暗闇でライトの明かりに浮かび上がったかかし、その直後にいきなりたくさんの鳥が飛び立ち、その時は本物の幽霊が出たかと思った。恐怖のポイント、初参加のるーじゃんさん・のまタローさんを驚かそうと思ったのだが、、、かかしにライトを当てた瞬間、のまタローさんがかかしに向かって「こんばんは」と挨拶。力が抜けた。4:30で玉江駅着、夜食休憩の24時間スーパーまで2.5kmくらいだが、眠気に勝てず一眠り。寒いことは寒かったけど、それでもちゃんと眠れた。駅を出ると冷たい風に体が縮こまったが、走り出せば直ぐに体も温まった。そして5:22でキヌヤ菊ヶ浜店に到着。この日の夜食はカレーうどんと缶チューハイ。休憩時間35分とちょっと長くなってしまった。
長門市〜宗頭〜萩

青海島

夕陽を浴びるクジラ(仙崎公園)

仙崎

宗頭

玉江駅で寝る

24時間スーパーで腹拵え(菊ヶ浜)
前半の部 長門市駅から 到着時刻
距離 所要時間
長門市駅スタート 17:15
三隅・LAWSON 10.0km 0:59 18:14
宗頭文化センター 14.4km 1:48 19:03
藤井商店 17.8km 2:19 19:34
鎖峠 21.0km 2:51 20:06
三見駅 26.8km 3:25 20:40
玉江駅 33.7km 4:31 21:46
キヌヤ菊ヶ浜店 36.2km 5:22 22:37


H23年3月13日 萩〜虎ヶ崎〜萩往還〜瑠璃光寺
■ 菊ヶ浜〜虎ヶ崎〜東光寺
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 23時過ぎ、キヌヤをスタート。食べたばかりなのでしばらく歩こうと言ったが、我慢しきれない二人が走り出した。しかたなくじわじわとスピードを上げ、二人を追った。日付が変わる頃、越ヶ浜に到着。笠山の上り、スイセンが満開だった。今回は笠山に寄らず、虎ヶ崎へ向かった。この辺りで再び睡魔に襲われ蛇行。7:30くらいで虎ヶ崎着。この練習会では虎ヶ崎ほぼ中間点となる。つばきの館前のベンチの上で寝たが、さすがに寒かった。深夜1時というのに、椿見物の観光客?がいて話しかけられ眠れない。仕方なくスタートしようとしたらY元くんの姿が見えない。コースはわかってるはずだから先に行こうとしたら、休憩所の中で何か光っている。Y元くんのライトだった。風の当たらない所でしっかり寝ていたようだ。Y元くんを起こしてスタートした。
 つばきの館から自然探勝路へ。所々、椿が咲いていた。走りづらい自然探勝路は少しだけ走った。自然探勝路を出た所のトイレに入ったが、他のメンバーは先に行ってしまい、一人取り残された。越ヶ浜駅近くで追い付き、8:45で萩反射炉前の7Eに到着。お粥で体を温めてスタート、9:20で東光寺着。
萩〜東光寺〜萩往還公園
■ 東光寺〜萩往還公園〜明木
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 遅れ気味だったので、Y元・ランボーくんに先に行くと言ってスタート。ところがこの時、元来た松陰神社北側のルートを通らず南側のルートに入ったのが失敗だった。ランボーくんは直ぐに付いてきたが、Y元くんは来なかった。昨年、メガネのレンズが落ちて割れた松陰大橋を渡り、萩警察署手前を左折、R262号へ。昨年もだったが、この辺りは冷たい風が吹き抜ける。橋本川を渡ったところの7Eに入って、暖かいチゲ丼で体を温める。ところがいつまで経ってもY元くんが来ない。しばらくしてY元くんからTEL、本来のコースと違うルートに入ったので直ぐに戻ってくると思って東光寺前で待っていたらしい。Y元くんを待つため、ちょっと休憩時間が長くなり、結局、昨年とほぼ同じくらいの時間になった。
 変電所から大屋川、涙松、、、再び睡魔に襲われた。今回はちょっと強烈、フラフラ蛇行し始め、ほとんど歩くようなペースで坂を上った。11:15で道の駅・萩往還公園着、眠くてたまらず、そのままベンチの上で横になる。寒くてあまり眠れなかったが、それでも少し頭がスッキリした。
 るーじゃんさんに行きますよと声を掛けられ起き上がる。そして萩往還へ。悴坂を上って下って、いつものように転落現場で記念撮影して明木へ。気温はどんどん下がってきた。ほぼ12時間で明木・旭総合事務所着。ここでもたまらずまた寝た。さすがにコンクリートの上は冷たかった。気がついたらみんなスタートしてしまい、周りに誰もいなかった。
萩往還:悴坂〜明木〜一升谷

悴坂の転落現場

一升谷、最後の石畳の坂

十合目・五文蔵峠

釿切のイノシシ避けの柵
■ 明木〜一升谷〜新茶屋〜落合〜千持峠〜佐々並
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 明木をスタートして一升谷へと左折、ラン&ウォークで間もなく追いついたが、その後、再び睡魔に襲われた。立ったまま寝てて、気がついたら目の前に川があった。何とか9合目までたどり着き、峠の下の休憩所でまた寝た。この辺りは標高300mくらいだろうが、夜明け前の一番冷え込む時間、さすがに長くは寝ていられなかった。足先の感覚がなくなり、一升谷最後の石畳は歩いて登り、13:17で10合目・五文蔵峠を越えた。峠から下ってきた所、釿切の集落には霜が下りていた。寒かったはずである。
 R262号に上がり、釿ノ切峠までの上りは半分歩き。下ってきて新茶屋から往還道、R262号に戻り、落合からまた往還道。霜で真っ白だったが、夜が明けて、少しずつ寒さは和らいできた感じ。千持峠手前の休憩所で一休みして佐々並へ向かう。14:30で佐々並着、さすがに疲れた。
萩往還:新茶屋〜落合〜佐々並

新茶屋

霜で真っ白(落合)

落合の刎橋を渡る

道祖神(佐々並)
■ 佐々並〜板堂峠〜瑠璃光寺ゴール Page top
 R262号に上がるまでは歩き。途中、道祖神を見つけた。藁で作った馬は初めて見たような気がする。R262号のだらだらの上り坂はラン&ウォーク。首切れ地蔵から、るーじゃん・のまタローさんが先行し、それをランボーくんが追い、自分が最後尾になった。県道に出てキャンプ場への長い上り坂、誰も姿が見えなくなった。
 天気が良く、ずいぶん暖かくなってきて、のんびり走るにはちょうど良かった。キャンプ場前で休むつもりだったが、誰もいなかったので、そのまま走り続けた。板堂峠手前、久しぶりに国境の碑の方に上ってみた。2004年の大会ではこちらがコースだったように記憶している。国境の碑を下りたところで他のメンバーと合流、そしてコース最高点の板堂峠へ。板堂峠には16:03で到着して、記念撮影。あとは瑠璃光寺まで下るだけ。
 ちょっと休んでからみんなを追う。Y元・ランボーくんはさっさと行ってしまい、初萩往還のるーじゃん・のまタローさんは石畳に苦戦していた。二人を抜いて、先に下る。天花畑では梅が満開、立ち止まって何枚も写真を撮る。ちょうどそこにるーじゃんさん、しばらくしてのまタローさんが下りてきたので、梅の花を入れて写真を撮った。再び県道へ。暖かくなったので、ウィンドブレーカーは脱いだ。
 疲れ果てていつものように一ノ坂ダム横の平坦なところまでは歩き、下りが始まってから走り出し、前を行くランボーくん・のまタローさんを追った。木町の角を右折すれば瑠璃光寺まで200m。その上りで二人に追いつき、そして瑠璃光寺にゴール。所要時間17時間12分、到着時刻は10時27分だった。
板堂峠〜天花畑

ショウゲン山

国境の碑

板堂峠

最後の下り

満開の梅の下を走る(天花畑)

完踏祈願
■ 打ち上げ参加できず Page top

鹿児島中央行き「さくら」549号
 満開の梅をバックにゴールの記念撮影。その後はいつものように完踏祈願のお参り。いつもは萩往還の距離分のお賽銭250円を入れるが、今年は萩往還に出ずさくら道ウルトラ遠足。お賽銭は270円としたが、さくら道完走をここで祈ってはたして意味があるのだろうか。ちなみに140km初参加のるーじゃんさんは200円入れたらしく、60kmコースアウト予定?
 お参りを済ませて境内を出ようとしたら、五重塔前の池にでかいレンズを付けたカメラがずらり。何かと思ったら、カワセミを狙っているカメラマン達だった。試しにコンデジで狙ってみたが、水に飛び込む瞬間はさすがに動きについて行けず撮れなかった。
 例年、ゴール後は山門前の土産物屋で生ビールを飲み、その後、湯田温泉へ行くのだが、早く帰ってくるように言われていたので、みんなと別れて山口駅まで走り、練習を終えた。新山口では新幹線との接続が悪かったが、待っている間に前日全線開業した九州新幹線直行の「さくら」がやってきた。こちらはコンデジでもちゃんと撮れた。ということは、カワセミのスピードはそれ以上?。新山口で乗った「こだま」は、厚狭と新下関で後続の「のぞみ」に抜かれた。14時過ぎに帰宅、それからあっちこっち回って用事を済ませ、ビールにありつけたのは夜の9時過ぎだった。
後半の部 長門市駅から 到着時刻
梅が満開の瑠璃光寺で
距離 所要時間
キヌヤ菊ヶ浜店スタート 23:12
虎ヶ崎 47.4km 7:30 0:45
東光寺 55.7km 9:21 2:36
道の駅・萩往還公園 62.7km 11:15 4:30
明木・旭総合事務所 66.5km 11:59 5:14
一升谷・五文蔵峠 70.4km 13:17 6:32
佐々並支所 76.2km 14:30 7:45
首切れ地蔵 79.7km 15:12 8:27
板堂峠 84.1km 16:03 9:18
瑠璃光寺 90.5km 17:12 10:27
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