豚&猪のパンチェッタ
U-san's Recipe
non CI #2

豚の塩漬け肉、ベーコンとパンチェッタは、ポトフ・シチューなどの煮込みや炒めもの、パスタなどに欠かせない。
食品の脱水シート“ピチット”を使って、熟成させる。

1. パンチェッタの作り方

H25.12/31 パンチェッタ&ベーコン
塩漬けした豚肉を脱水シートで2週間熟成させるだけ
■ 材 料
豚バラ肉 または 猪バラ肉 ブロック
■ 使用した鉄鍋
未使用
■ 作り方
  1. バラ肉ブロックは400-500gに切り分ける。脂身にはフォークなどで穴を開ける
  2. 肉の4-5%の塩を擦り込む
  3. ジップロックに入れ、2-3日、冷蔵庫で寝かせる
  4. ドリップを捨て、肉の表面に食品殺菌用アルコールをスプレーする
  5. アルコールが乾いたら、食品用脱水シート(ピチット)で包む
  6. 2-3日に1回、ピチットを交換しながら約2週間、熟成させる
  7. 表面にアミノ酸が析出し、肉が飴色になってきたら出来上がり
■ 猪パンチェッタが出来るまで
初めてのパンチェッタは、豚肉ではなく猪肉で作った。元々猪を家畜にしたのが豚であり、豚バラ肉と同じようにして作れるはずと思って取りかかったが、出来上がった猪のパンチェッタは豚より赤身も脂も旨味が濃い。
猪肉は普段、ネットショップから取り寄せているが、知人から貰うことも多い。
野生の猪肉や鹿肉はE形肝炎ウイルスに感染するリスクがあるので、生食は避け、十分な加熱処理(中心温度75℃で1分以上)を行って食べること。

H20.11/26 塩漬け

脱水シートで熟成

H20.12/11 2週間経過後のイノシシ肉
■ 豚パンチェッタが出来るまで
パンチェッタの作り方は、猪バラ肉も豚バラ肉も同じ。

H25.10/14 巨大な豚バラ肉を切り分ける。ソミュール液に漬けているのは、同時進行のベーコン

左は仕込んで11日目、右は仕込んで19日目。熟成が進むと、アミノ酸が析出してくる

■ 備 考---パンチェッタを使った主な料理
普段は塩だけで仕込むが、スパイス類を加えることもある。豚バラ肉500gにカイエンヌペッパー小1/2杯・クローブ8粒・シナモン小1/2杯・ローズマリー1枝程度。
塩を擦り込んで寝かせる際、ドリップが出るので、バットに網などを置いてその上に肉を載せる方が良いだろう。その後のピチットによる熟成では、2週間で2割くらい、水が抜けるようだ。この乾燥・熟成させた肉を燻製したものは、パンチェッタ・アッフミカータと呼ばれる。最近は生食に不安を感じるようになり、あまりパンチェッタを作らず、ベーコンを作る際に肉を熟成させるようになった。
自家製パンチェッタの塩気と旨味を活かした主な料理は、下記の通り
パスタ
アマトリチャーナ カルボナーラ
パンチェッタとナスのパスタ キャベツのクリームパスタ
自家製猪パンチェッタとキャベツのペペロンチーノ
ピザ
自家製パンチェッタのピザ2種
ガレット
自家製パンチェッタのガレット・コンプレ パンチェッタとじゃがいもガレットのジェノベーゼ
ご飯
ジャガイモご飯
グラタン
猪パンチェッタとジャガイモ・サツマイモのグラタン
煮込み・スープ
チキンロールのトマト煮込み 白菜とパンチェッタの酒粕クリーム煮
酒粕クラムチャウダー
トウモロコシのスープロワイヤル風
炒めもの 
小松菜とパンチェッタの炒めもの
焼きもの
アスパラガスのグリル・パンチェッタ巻き


2. パンチェッタ・アッフミカータ

R5.11/12
出来上がったパンチェッタをスモーク(冷燻)するだけ
■ 材 料
豚バラ肉 ブロック

スパイス*
■ 使用した鉄鍋
Oijinスキレット
■ 作り方
塩漬けから熟成までの基本的な作り方は通常のパンチェッタと一緒。
写真のパンチェッタは、塩の他、パウダースパイス(ローリエ・クローブ・ブラックペッパー・カイエンヌペッパー・シナモン)を加えている。
ピチットで約2週間熟成後、スモークするが、パンチェッタ・アッフミカータの場合は冷燻。
そのため、スモーカーには氷を満たしたボウルをセット、温度が上がらないように注意しながら2時間〜2時間半スモークする。
■ 備 考
自家製ベーコンを作るようになって、市販のベーコンは殆ど使わなくなった。
ある日、大学時代の恩師から、“チロルの生ハム(Tiroler Speck g.g.A. Schinkenspeck)”をいただいた。熟成した肉の旨味に燻製の香りが乗った旨い生ハム。それからベーコン作りの際、肉の熟成という過程を加えた。
パンチェッタ・アッフミカータの場合は冷燻なので、スモーカーには氷を満たしたボウルをセット、温度が上がらないように注意しながら軽くスモークする。

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