自家製ベーコン&熟成豚肉のベーコン
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U-san's Recipe #592 |
H27.6/26 豚バラ肉と骨付きスペアリブ |
■ 材 料
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■ ベーコンの作り方
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豚バラ肉(ブロック)
ソミュール液 水 1L 塩 200g
三温糖 75g ブラックペッパー(粗挽き) 5g ローリエ 3枚 クローブ 小さじ1杯 カイエンヌペッパー 小さじ1杯 シナモン 小さじ1杯 ローズマリー、ジュニパーベリー等 燻煙材
スモークチップ
ピートスモークパウダー |
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■ 使用した鉄鍋
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12"CampDO、10"Skillet、10"Combocooker cover、Oijinスキレット
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ソミュール液に漬ける。右下はローズマリーを追加したもの |
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塩抜き〜風乾 |
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H28.4/13 熟成させない通常のベーコン |
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■ 豚肉
豚バラ肉のブロックは、300-500gくらいに切り分ける。
骨付きスペアリブを使うこともあるが、カットされたスペアリブの場合、塩漬け・塩抜きは短めで良い。 ■ 塩漬け
塩漬けは、直接塩を擦り込む乾塩法と、塩水(ソミュール液)に漬け込む湿塩法があり、普段はソミュール液に漬け込んでいる。
用意するソミュール液は豚肉とほぼ同量、10日前後漬け込んでいる。 塩分濃度の濃いソミュール液に漬けると肉が浮いてしまうので、上から皿や食品トレイなどで押さえる。 入れるスパイス・ハーブ類は、ブラックペッパー・クローブ・カイエンヌペッパー・ローリエに、好みでシナモンやローズマリー、ジュニパーベリーを加える。シンプルに、塩漬けするだけでも良い。 乾塩法は、肉の4%くらいの塩を擦り込む。その際、塩の20%程度砂糖を加えたり、好みのスパイスを加えたりする。湿塩法に比べて塩加減が不均一になりやすい。 ■ 塩抜き
塩抜きの時間は肉の大きさによって違ってくるので、当初は切って塩気を確認していた。
塩抜きの際、最初に1%程度の薄い塩水(呼び塩)に漬けてから流水で塩抜きすれば、旨味が抜けない。 普段よく使う300-700gのブロックでは、薄い塩水に丸一日、その後流水で半日〜一晩、塩抜きすれば塩加減はちょうど良い感じで、最近は塩抜き加減は確認していない。 ■ 風乾
流水で塩抜き後、表面を乾かさないと、燻煙が乗らないので、必ず風乾する。皿に網を置き、豚肉を載せ、フワッとラップをかけて冷蔵庫で2-3日。ピチットでくるんでも良い。
表面が乾いたらスモークするが、最近はピチットでくるんでさらに熟成させている。 |
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R2.12/13 風乾・熟成後にスモーク |
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H27.6/27 ナッツ類のスモーク |
■ スモーカー
スモーカーは18L缶(直径30cm、高さ35cm)を使った物で、底をくり抜き、園芸用支柱を通す穴を開け、底板は汁受け皿として使う。食材は、園芸用支柱の上に置いた網かザルに載せるか、S字フックなどで引っかける。
作り方の詳細はスモークサーモンに掲載。 当初、18L缶1個でスモークしていたが、温度管理・70℃前後をキープするのが難しく、しばしば急激に温度が上昇して100℃超ということもあった。 そのため最近は、18L缶2段重ねでスモークしている。これにより温度管理が楽になり、冷燻に近いスモークもできるようになった。 また容量もアップして、網を2段にして豚バラ肉ブロック2本と骨付きスペアリブ4個をまとめてスモークしたり(上完成写真)、ついでにチーズや落花生・アーモンドなどのナッツ類を一緒にスモークしたりもできるようになった(左写真)。 ■ 燻煙材
燻煙材としては、ヒッコリーやサクラのスモークチップをよく使う。ピートスモークパウダーを少量加えると、風味が良くなる。
ソミュール液にローズマリーを入れた時は、スモークの際に乾燥させたローズマリーを加えた。 |
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■ Siセンサー対応補助五徳
しかしいろいろと問題が発生。
H28年、換気扇を買い替えて、静かで強力になったが、高さに余裕が無くなった。 H30年、コンロを買い替えて、今度は“Siセンサー”と言う難題が持ち上がった。 Siセンサーは、過熱防止で火力を調節するものだが、そのため火力が弱くなったり消えたりする。ダッチオーブンなどに燻煙材を入れただけだと、DOが直ぐに過熱して火力が弱くなり、燻煙材から十分に煙が出なくなる。 そこでSiセンサー対応補助五徳を買ってみた。五徳の中央に水を入れることで、Siセンサーの過熱を防ぎ、火力が弱くならない。30分くらいで水が蒸発してしまい、その都度、水を入れないといけないが、それでも安定して煙が出るようになった。 ただしスモーカー2段にこの五徳の高さが加わわると、マンションのキッチンでは高さがギリギリ。12" CampDOでは換気扇に引っかかってしまう。そのため燻煙材は10"SkilletやOijinスキレット、Combocookerの蓋で加熱するようにした。 2バーナーやLPガスなど使い、アウトドアでスモークするのが、一番良さそうだ。 |
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Siセンサー対応五徳+Oijinスキレット+スモーカー2段 |
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ある日、恩師からベーコン作りの参考にと、ウィーン土産の生ハムをもらった。
熟成した肉の旨味が印象的、こんな感じでベーコンを作ってみたい。そう思って、パンチェッタ風に熟成させた豚肉をスモークしてみた。 出来上がったベーコンは旨味が凝縮され、他の料理に使うのが勿体ないくらいだった |
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H30.4/4 熟成豚肩ロース |
■ 材 料
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豚肉ブロック(肩ロース、モモ肉、バラ肉) 800-1kg
ソミュール液 1-1.5L |
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■ 作り方
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塩漬けから塩抜きまでの基本的な作り方は通常のベーコンと一緒。
塩抜き後、普通は風乾後に直ぐスモークするところを、豚肉をピチットでくるみ、冷蔵庫でじっくり熟成させてからスモークするのが大きな違い。 手順を簡単にまとめると以下の通り。
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H30.3-4月 豚肩ロース、塩漬けから熟成まで |
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■ パンチェッタ・アッフミカータとチロルの生ハム
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恩師にいただいた生ハム、ラベルには“Tiroler Speck g.g.A. Schinkenspeck”と書いてあった。チロル州のシュペック(モモ肉の生ハム)である。調べてみると真のチロル州のシュペックは、少量の塩、低温の燻煙、新鮮な空気を多量に触れさせたり、一週間熟成させるというのが特徴らしい。
最初、豚バラ肉で作ったが、脂身が多く、チロルの生ハムとはちょっと違った味わい。その後、熟成肉の旨味を味わおうと、肩ロースやモモ肉も使うようなった。 |
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Tiroler Speck g.g.A. Schinkenspeck |
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豚バラ肉で作ったパンチェッタをスモークしたものは、“パンチェッタ・アッフミカータ”と言うらしい。
最近のベーコン作りでは、風乾後、直ぐにスモークせず、ピチットでくるんで冷蔵庫に入れて2-4週間熟成させた後、時間の出来た時にスモークしている。 写真は、ピチットでくるんで25日後にスモークしたもの。873gの豚バラ肉が、熟成後には613gとなっていた。 |
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H30.12/13 熟成豚バラ肉のベーコン |
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