自家製ベーコン&熟成豚肉のベーコン
U-san's Recipe
#592

自家製ベーコン
塩漬け肉をスモークした“ベーコン”。
2011年のある日、関西の鉄鍋仲間・やっくんから巨大な豚塊肉が届いた。一気に食べ切れず、ベーコン&パンチェッタハムを作ってゆっくり楽しんだ。
初めて作った自家製ベーコン、塩漬けからスモークまで手間暇かけたそのベーコンは市販のものとは大違い。塩気と旨味にスモーク香が加わったベーコンを、ポトフなどの煮込みや炒め物などに使えば、料理の味もワンランクアップ。以来、市販のベーコンは食べられなくなった。
2016年頃からはさらに一手間。豚肉を塩漬け後、3-4週間熟成させてからスモークするようになった。

H27.6/26 豚バラ肉と骨付きスペアリブ
■ 材 料
■ ベーコンの作り方
豚バラ肉(ブロック)
ソミュール液 水 1L
塩 200g
三温糖 75g
ブラックペッパー(粗挽き) 5g
ローリエ 3枚
クローブ 小さじ1杯
カイエンヌペッパー 小さじ1杯
シナモン 小さじ1杯
ローズマリー、ジュニパーベリー等
燻煙材
スモークチップ
ピートスモークパウダー
  1. 塩漬け〜塩抜き〜風乾〜スモーク
  2. ソミュール液と塩抜き、風乾
  3. スモーカー&燻煙材
  4. 熟成豚肉のベーコン
  5. 自家製ベーコンを使った料理
■ 使用した鉄鍋
12"CampDO、10"Skillet、10"Combocooker cover、Oijinスキレット
■ ベーコンの作り方:塩漬け〜塩抜き〜風乾〜スモーク
  1. ソミュール液の材料を混ぜて、一煮立ちさせたら冷ましておく
  2. 豚バラ肉は、300-500gくらいのブロックにカット
  3. ソミュール液に豚バラ肉を漬けて、冷蔵庫に入れて1-2週間漬け込む

ソミュール液に漬ける。右下はローズマリーを追加したもの
  1. 漬け込んだ豚バラ肉を半日〜1日、薄い塩水(約1%)に浸ける
  2. さらに流水で半日〜1日、塩抜きする
  3. バットかボウルに網を置き、その上に豚バラ肉を並べて、冷蔵庫で2-3日風乾する(→熟成*)

塩抜き〜風乾
  1. 風乾したバラ肉をスモーカーにセットする
  2. DOをプレヒートし、スモークチップ(またはスモークウッド)を入れ、70℃で3-4時間、スモークする
  3. スモーク完了後、冷蔵庫で一晩寝かせる

H28.4/13 熟成させない通常のベーコン
■ 豚肉、ソミュール液と塩抜き、風乾
■ 豚肉
豚バラ肉のブロックは、300-500gくらいに切り分ける。
骨付きスペアリブを使うこともあるが、カットされたスペアリブの場合、塩漬け・塩抜きは短めで良い。
 
■ 塩漬け
塩漬けは、直接塩を擦り込む乾塩法と、塩水(ソミュール液)に漬け込む湿塩法があり、普段はソミュール液に漬け込んでいる。
用意するソミュール液は豚肉とほぼ同量、10日前後漬け込んでいる。
塩分濃度の濃いソミュール液に漬けると肉が浮いてしまうので、上から皿や食品トレイなどで押さえる。
入れるスパイス・ハーブ類は、ブラックペッパー・クローブ・カイエンヌペッパー・ローリエに、好みでシナモンやローズマリー、ジュニパーベリーを加える。シンプルに、塩漬けするだけでも良い。
乾塩法は、肉の4%くらいの塩を擦り込む。その際、塩の20%程度砂糖を加えたり、好みのスパイスを加えたりする。湿塩法に比べて塩加減が不均一になりやすい。
 
■ 塩抜き
塩抜きの時間は肉の大きさによって違ってくるので、当初は切って塩気を確認していた。
塩抜きの際、最初に1%程度の薄い塩水(呼び塩)に漬けてから流水で塩抜きすれば、旨味が抜けない。
普段よく使う300-700gのブロックでは、薄い塩水に丸一日、その後流水で半日〜一晩、塩抜きすれば塩加減はちょうど良い感じで、最近は塩抜き加減は確認していない。
 
■ 風乾
流水で塩抜き後、表面を乾かさないと、燻煙が乗らないので、必ず風乾する。皿に網を置き、豚肉を載せ、フワッとラップをかけて冷蔵庫で2-3日。ピチットでくるんでも良い。
表面が乾いたらスモークするが、最近はピチットでくるんでさらに熟成させている。

R2.12/13 風乾・熟成後にスモーク
■ スモーカー・燻煙材

H27.6/27 ナッツ類のスモーク
■ スモーカー
スモーカーは18L缶(直径30cm、高さ35cm)を使った物で、底をくり抜き、園芸用支柱を通す穴を開け、底板は汁受け皿として使う。食材は、園芸用支柱の上に置いた網かザルに載せるか、S字フックなどで引っかける。
作り方の詳細はスモークサーモンに掲載。
当初、18L缶1個でスモークしていたが、温度管理・70℃前後をキープするのが難しく、しばしば急激に温度が上昇して100℃超ということもあった。
そのため最近は、18L缶2段重ねでスモークしている。これにより温度管理が楽になり、冷燻に近いスモークもできるようになった。
また容量もアップして、網を2段にして豚バラ肉ブロック2本と骨付きスペアリブ4個をまとめてスモークしたり(上完成写真)、ついでにチーズや落花生・アーモンドなどのナッツ類を一緒にスモークしたりもできるようになった(左写真)。
 
■ 燻煙材
燻煙材としては、ヒッコリーやサクラのスモークチップをよく使う。ピートスモークパウダーを少量加えると、風味が良くなる。
ソミュール液にローズマリーを入れた時は、スモークの際に乾燥させたローズマリーを加えた。
 
スモーカー1段と2段の比較

■ Siセンサー対応補助五徳
しかしいろいろと問題が発生。
H28年、換気扇を買い替えて、静かで強力になったが、高さに余裕が無くなった。
H30年、コンロを買い替えて、今度は“Siセンサー”と言う難題が持ち上がった。
Siセンサーは、過熱防止で火力を調節するものだが、そのため火力が弱くなったり消えたりする。ダッチオーブンなどに燻煙材を入れただけだと、DOが直ぐに過熱して火力が弱くなり、燻煙材から十分に煙が出なくなる。
そこでSiセンサー対応補助五徳を買ってみた。五徳の中央に水を入れることで、Siセンサーの過熱を防ぎ、火力が弱くならない。30分くらいで水が蒸発してしまい、その都度、水を入れないといけないが、それでも安定して煙が出るようになった。
ただしスモーカー2段にこの五徳の高さが加わわると、マンションのキッチンでは高さがギリギリ。12" CampDOでは換気扇に引っかかってしまう。そのため燻煙材は10"SkilletやOijinスキレット、Combocookerの蓋で加熱するようにした。
2バーナーやLPガスなど使い、アウトドアでスモークするのが、一番良さそうだ。

Siセンサー対応五徳+Oijinスキレット+スモーカー2段

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熟成豚肉のベーコン−−−チロルの生ハム風?
ある日、恩師からベーコン作りの参考にと、ウィーン土産の生ハムをもらった。
熟成した肉の旨味が印象的、こんな感じでベーコンを作ってみたい。そう思って、パンチェッタ風に熟成させた豚肉をスモークしてみた。
出来上がったベーコンは旨味が凝縮され、他の料理に使うのが勿体ないくらいだった

H30.4/4 熟成豚肩ロース
■ 材 料
豚肉ブロック(肩ロース、モモ肉、バラ肉) 800-1kg
ソミュール液 1-1.5L
■ 作り方
塩漬けから塩抜きまでの基本的な作り方は通常のベーコンと一緒。
塩抜き後、普通は風乾後に直ぐスモークするところを、豚肉をピチットでくるみ、冷蔵庫でじっくり熟成させてからスモークするのが大きな違い。
手順を簡単にまとめると以下の通り。
  1. ソミュール液に7-10日間、豚肉を漬け込む
  2. 1%の塩水に丸一日漬け、その後一晩、流水に浸けて塩抜きする
  3. 冷蔵庫で丸一日、表面を乾燥させる
  4. ピチットでくるみ、数日〜1週間毎にピチットを替えながら、冷蔵庫で約3-4週間熟成させる
  5. スモークする

H30.3-4月 豚肩ロース、塩漬けから熟成まで
■ パンチェッタ・アッフミカータとチロルの生ハム
恩師にいただいた生ハム、ラベルには“Tiroler Speck g.g.A. Schinkenspeck”と書いてあった。チロル州のシュペック(モモ肉の生ハム)である。調べてみると真のチロル州のシュペックは、少量の塩、低温の燻煙、新鮮な空気を多量に触れさせたり、一週間熟成させるというのが特徴らしい。
最初、豚バラ肉で作ったが、脂身が多く、チロルの生ハムとはちょっと違った味わい。その後、熟成肉の旨味を味わおうと、肩ロースやモモ肉も使うようなった。

Tiroler Speck g.g.A. Schinkenspeck
豚バラ肉で作ったパンチェッタをスモークしたものは、“パンチェッタ・アッフミカータ”と言うらしい。
最近のベーコン作りでは、風乾後、直ぐにスモークせず、ピチットでくるんで冷蔵庫に入れて2-4週間熟成させた後、時間の出来た時にスモークしている。
写真は、ピチットでくるんで25日後にスモークしたもの。873gの豚バラ肉が、熟成後には613gとなっていた。

H30.12/13 熟成豚バラ肉のベーコン

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自家製ベーコンを使った主な料理
自家製ベーコンは、程よい塩気と旨味が利いて、ソテーしてそのまま食べて美味しく、またサラダやサンドイッチにもピッタリ。
ベーコンを使った料理”はたくさんあるが、自家製ベーコンを使えば、塩気が程よく利いて、炒めものなどは調味料不要。ポトフなどの煮込み料理などでは旨味が増して味に深みが出る。
自家製ベーコンを使った主な料理は下記の通りだが、初めてベーコンを作った2011年以降、料理に市販のベーコンを使うことは徐々に減少、最近は全く使わなくなった。
スープ
シチュー
ポトフ
トマト・スープ
ナスのポトフ・トマト味 ベジタブル・シチュー
具座の野菜のベジタブルシチュー 博多蕾菜のベジタブルシチュー
豚骨付きスペアリブベーコンのベジタブルシチュー
キャベツとベーコンのポトフ 豚スペアリブ・自家製ベーコンと秋野菜のポトフ
塩漬け猪肉と豚スペアリブのポトフ 豚スペアリブとキャベツのポトフ
ロールキャベツとベーコンのポトフ 牛テールのポトフ
白菜・長ネギとベーコンの酒粕クリーム煮 白菜と牡蠣の酒粕クリーム煮
北寄貝・ホタテ・ベーコンと北海道秋野菜のシチュー
蒸し焼き・蒸し煮
鹿と自家製ベーコンのパテ・ド・カンパーニュ キャベツとベーコンの蒸し煮
丸ごとタマネギと自家製ベーコンの蒸し焼き
グラタン
牡蠣とベーコンのポテトグラタン ジャガイモと辛子明太子のグラタン
ジャガイモ・ブロッコリー・ベーコンのラクレット 長芋とベーコン・エリンギのグラタン
焼きもの
目玉焼き
ベーコン巻きビーフステーキ
ミニトマト・ベーコン巻き アスパラガスの串焼き2種
アスパラガスのグリル・ベーコン巻き
ベーコン・エッグ
揚げもの
アスパラガスのベーコン巻きフライ
炒めもの
ジャーマンポテト チーズ・ジャーマンポテト
ベーコン・万願寺唐辛子入り白ゴーヤチャンプルー
小松菜とベーコン(or 猪パンチェッタ)の炒め物 スイスチャードのベーコン炒め
ホウレン草とシイタケのベーコン炒め スナップエンドウのベーコン炒め
グリーンアスパラとベーコンのソテー アスパラガスと菜の花のベーコン炒め
アスパラガス・ピーマンとベーコンの炒め物 アスパラガスとジャガイモのベーコン炒めバルサミコ風味
ズッキーニとベーコンのニンニク炒め 博多蕾菜とシメジのベーコン炒め
アスパラ菜とシメジのベーコン炒め 間引きニンジンとラディッシュのベーコン炒め
ロマネスコとベーコンのガーリックソテー
アスパラガス・サヤインゲンとベーコンのカマンベール炒め アスパラ・ズッキーニ・ブロッコリー・ベーコンのカマンベール炒め
ブロッコリー・ぶなクイーンとベーコンのクリームソース
ご飯もの
ソラマメとキノコの玄米リゾット アスパラガスとベーコンの玄米リゾット
豚角煮とベーコンの玄米ご飯 ニンニクとベーコンの炊き込みご飯
鮭とベーコンのドリア
炒飯・ネギ炒飯 アボカド炒飯
パスタ
スパゲティ・カルボナーラ スパゲティ・ナポリタン
トマトのパスタ ジャガイモとベーコンのパスタ・シソベーゼ
タケノコとベーコンのパスタ木の芽ペースト ナスとベーコンのもろみカルボナーラ
タラの芽とベーコンのペペロンチーノ
ホットサンド
キャベツ・福耳トウガラシとベーコンのホットサンド ベーコン・卵とキャベツのホットサンド 
厚焼き玉子のホットサンド
デザート
トウモロコシとモッツァレラのケークサレ
シンプルにソテー
サラダ等
自家製ベーコンとキノコのサラダ ベーコン・アスパラガス・新タマネギのバゲット・サンド
白ゴーヤとベーコンのサラダ

R2.1/29 シンプルに中華鍋でソテー

R3.4/14 サラダにカリカリベーコンとプロシュットをトッピング

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