最後の九州ブルトレ「はやぶさ・富士」Final Vol.6
2009年3月 |
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無理矢理明るく加工すれば、かろうじて若戸大橋が見える |
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仕事を終え、電車に飛び乗り、隣の八幡駅へ。
駅の端から八幡製鐵所・東田第一高炉が見える。八幡は近代製鉄発祥の地で、1901年(明治34年)、この東田第一高炉で最初に火入れが行われた。東田第一高炉は1972年まで稼働していた。 |
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職場から1分の黒崎駅もなかなか撮りに行くチャンスがなかった。この日天気は曇、しかしタイミング良く西の空が真っ赤に焼けた。
カメラを持って黒崎駅のホームに走った。 |
ソニック46号とすれ違う |
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黒崎駅進入 |
黒崎駅を通過 |
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曇天の日没後ではお手上げの若戸大橋。晴れれば写るだろうと、九州工大前に向かった。前日のような夕焼けになれば最高だったのだがそう上手くはいかない。その代わり、東の空には満月。
満月に向かって、はやぶさが駆け抜けていった。 |
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残された最後の休み、天気は快晴、6時に家を出て小野田へ向かった。しかし、、、とんでもない大失態ではやぶさ・富士を撮り損ねる。落ち込んでいても仕方ない。急遽、門司へと向かった。
門司まで一緒に走ってきた富士とはやぶさは、門司駅で分割され、それぞれ大分と熊本を目指す。そのため門司〜西小倉は、両方の列車を撮ることができる。門司〜小倉間なら同じ線路の上を走る。 その門司に着いたのは、はやぶさ出発の5分前。大里の跨線橋近くに車を止めてダッシュ、網フェンスの上から撮影した。小さい写真だと分かりづらいが、左の方に関門橋が見える。 |
関門橋と富士 |
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9時過ぎにまずはやぶさが通過、11分後に富士が通過 | ||||||
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門司での撮影を終え、九州道へ。筑紫野ICで下りて、原田へ。2/15と同じ、通称Kポイント。さすがに前回よりカメラマンの数は多かった。この一本木の向こうにはずらっとカメラマンが並んでいる。
時間がなかったので取り敢えず動画撮影用のコンパクトデジカメを三脚にセット、デジタル一眼は手持ち。しかしこの日はどこかおかしい。コンパクトデジカメのシャッターを押し損ね、またも動画撮影に失敗した。はやぶさはほぼ定刻通りに通過、この後に来るはずのゆふいんの森を動画でも撮ろうかと思ったが、次は肥薩線。人吉まで180kmくらいあり、先を急ぐことにした。 この場所では、3/21の門車100周年記念あかつきでようやく動画撮影に成功した。 |
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この日の撮影行、一番の目的が肥薩線だった。ブルトレ廃止記念企画として1日・7日の2回、球磨川沿いの川線を「はやぶさ」が走るのである。記録によれば46年前、土砂崩れで鹿児島線が不通になり肥薩線に迂回して以来らしい。
12時半頃人吉ICを出た。八代〜人吉間では2箇所、球磨川を渡る所がある。肥薩線・川線の撮影ポイントは知らなかったが、鉄橋を渡る列車を正面から撮った写真をどこかで見た記憶があり、橋があるところを地図で調べて来た。そしてやってきたのが渡〜那良口間、写真で見たとおりの鉄橋がかかっていた。数人のカメラマンが真正面で狙っていたので、河原に下りて真横から撮ることにした。その後、吉尾〜海路、瀬戸石〜鎌瀬、段駅まではやぶさを追った。 |
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はやぶさForever日帰り肥薩線の旅(写真集別掲) | ||||||
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肥薩線での撮影を終え、走行距離は既に400kmを超えた。しかし快晴、このまま帰るのは勿体ない。この日一日、はやぶさはたくさん撮った。最後の締めは富士にしよう。
しかし、カーナビが壊れていて大分までの距離がわからない。間に合うかどうかもわからず大分道に入った。あとで計算すると、八代から大分まで260km、急勾配の続く大分道では重たい我が四駆のスピードは80km/hくらいまで落ちてしまう。ナビが壊れていなかったらこんな無謀なことはせず、おとなしく植木辺りに行っただろう。 結局、大分からなるべく遠く、高速がフルに使える宇佐〜豊前長洲間で撮ることに決めた。しかしそれでもギリギリ、下手に信号に引っかかればアウト。 寄藻川にかかる鉄橋に着いたのは17:35、富士が宇佐駅を発車する時間だった。そして間もなく、夕陽に照らされた富士がやってきた。撮影を終え、CFカードも一杯になった。 一日の走行距離約800km、しんどかったが充実した最後の撮影行が終わった。 |
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マラソン仲間が北九州をスタートして宮崎まで走っている。雨が降ったりと生憎の天気だったので応援に行こうと大分へ向かったが、途中から晴れて来た。
急遽行き先を変更し、杵築へ向かった。予想通り、菜の花が満開だった。過去2回、杵築ではカーブ内側のお立ち台や線路を挟んだ反対側から撮ったが、さすがに廃止直前とあって、カメラマンがズラリ。そこで今回は菜の花咲く築堤を強調しようと、下の田圃の畦道から撮影した。 赤い機関車に青い客車、菜の花の黄色、一番絵になる組み合わせかもしれない。 |
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仕事がある日の下り列車撮影は、時間的に無理である。しかし何とかしたい。唯一、間に合うかもしれないという場所があった。
防府周辺だった。職場からの距離は約125km、その殆どは高速道路。1時間半あれば何とかなりそう。 初めて防府〜富海間に向かったのは、H21.2/11の追っかけ撮影行-2で、もちろんこの日は休日。車輌に朝日が当たることを期待して海岸沿いの防潮堤の上でカメラを構えたが、はやぶさ・富士通過時は曇ってしまった。その後、栗原隆司氏の本を見て、どこから狙えばいいかがわかった。 そしてある日、仕事の前に富海へと向かった。快晴、海はきらめき、逆光気味だが朝日を浴びてはやぶさ・富士が。。。しかし現れなかった。ギリギリまで粘ったが、撮影を諦め泣く泣く黒崎に帰ったのだった。防府〜大道間で撮っていた知人によれば、この日の遅れは50分。 廃止直前となり、大幅な遅れはしょっちゅうだった。撮れるかどうかわからないのに、往復250km、高速代3700円かけて行くべきか。 でも諦めきれなかった。行くなら平日、全区間で天候が良く、遅れが出そうもない日を狙うしかない。一か八か、10日早朝、富海へ向かった。内陸部はかなり冷え込み、濃い霧の出ているのが不安だった。現地に通過予定5分前に着く。何とか場所も確保し、三脚を立てる。 7:15、踏切の警報機が鳴り始め、定時にはやぶさ・富士がやって来た。 |
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3月13日発、14日着の列車で九州ブルトレは幕を閉じる。残念ながら仕事なので、最後のお見送りは出来ない。12日も研究会、11日が最後の撮影行となった。
まずははやぶさ、西里〜植木間へ向かった。しかしポイントをゆっくり探す時間はなく、しかも曇ってしまった。撮影後、急いで北九州に戻る。 |
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天拝山駅
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西里での撮影を終え、北九州に帰る途中、ETCカード入れ換えのため一旦筑紫野ICで下りる。もう少し早ければ原田〜天拝山の通称Kポイントに行けたかもしれないが、その時間はなかった。ICを下りて真っ直ぐJRの線路を目指し、天拝山駅横の陸橋にたどり着き、取り敢えず1枚。
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いよいよ最後、はやぶさ・富士とのお別れである。いろいろ考えたが、門司駅に向かうことにした。
門司駅では富士とはやぶさに会えるし、連結作業のために停車時間が長い、なんといってもブルトレにとっての九州の玄関口は門司駅なのである。最後は門司駅で見送ろう。 18時半、門司駅に着き、はやぶさと富士のスナップ、そして 19:15に出発したはやぶさ・富士は間もなく関門トンネルへと消えていった。この約3ヶ月、撮影箇所は延べ50箇所、試し撮りやブルトレ以外の写真も含め、1200枚も撮影していた。 |
はやぶさ、門司駅6番線に到着 |
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富士、門司駅5番線に到着 |
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富士とED76の切り離し、ファンが群がる |
門司駅でのスナップはこちら |
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貫通路の扉を開けたまま、5番線に入るはやぶさ |
間もなく発車 |
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関門トンネルへと消えていく「はやぶさ・富士」 はやぶさ・富士、最後の一枚 |
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H21年3月13日発のはやぶさ・富士が九州発最後のブルトレ、そして14日に九州入りする東京発のブルトレを最後に九州からブルトレは姿を消す。見送りに行きたいのは山々だが、金曜日の診察は19時まで。その40分前に最後のはやぶさは黒崎駅を通過してしまうし、14日も当然仕事。最終列車の見送りを諦め、11日・門司駅で関門トンネルへ消えていったはやぶさ・富士を見届けて、撮影を終えたはずだった。ところが、、、
13日夕方、TVで最終列車の東京出発シーンを見ていた。そこに、最終列車の撮影に行っていたチューさんから遅れていると連絡が来る。JR九州のサイトで確認すると、赤間〜東郷間で事故があり、1時間くらい不通になっていた。カメラを持って黒崎駅に走る。はやぶさの前に通過するはずの有明24号がまだ来ていない。間に合った? そこに特急列車が通過しますという放送が流れた。入場券を買う時間はなくカメラの撮影モードを確認する余裕もなく駅の跨線橋にダッシュ。その目の前をはやぶさが駆け抜けていく。 最後の九州発・はやぶさの後ろ姿を見送ることが出来た。雨の日に始まったはやぶさ・富士撮影行、最後もやはり雨だった。 |
駅の向こうにうちの看板が見える |
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雨の黒崎駅を通過 |
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