Uc DM Lecture-4
糖尿病の治療 |
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症状の出にくい糖尿病。血糖値を下げて高血糖による症状を取り除くだけでなく、合併症を発症を防ぎ、また進行を阻止するというのが、糖尿病をコントロールする最大の目的です。 |
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目 次 | 1.治療の基本 2.糖尿病治療の三本柱 3.病型別治療の進め方 4.慢性合併症の治療 |
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関連情報 | 血糖自己測定−SMBG−家でも血糖を測ってみよう |
■ 糖尿病は治すことはできないが、コントロールすることはできる 糖尿病は残念ながら完治させることはできません。
■ 一病息災
1型糖尿病では、枯渇したインスリンを外から補充し続ける必要があります。 2型糖尿病では遺伝的な素因に肥満などが加わって発症します。食事療法などにより肥満は解消できますが、元々の遺伝的な体質を変えることはできません。従って一生涯続けていくことが必要です。 良好な血糖を維持して合併症を防げば、普通の人と変わらない健康な生活を送り寿命を全うすることができます。
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■ 食事療法Lecture 5 ■ 運動療法Lecture 6 2型糖尿病において、肥満を解消してインスリンの効きやすい状態にすることは、薬を使う使わないにかかわらず、全ての治療の基本となります。血圧や脂質のコントロールにもつながり、動脈硬化の進行を防ぐ上でも重要です。
■ 薬物療法Lecture 7
これらの治療はインスリン分泌を増やすわけではありません。 1型糖尿病ではインスリンの補充が必須の治療となります。
最近はこれら治療の三本柱に、血糖自己測定を加えて治療の四本柱ということもあります。それだけ自己管理が重要で、自分自身が主治医であるということです。2型糖尿病では食事・運動療法が優先されますが、十分な改善が得られない時は経口血糖降下剤やインスリン治療が必要です。 |
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糖尿病の成因が異なれば、治療の進め方も違ってきます(診断の分類と診断基準) ■ 1型糖尿病 インスリン分泌が枯渇してしまうため、インスリン注射によりインスリンを補充し続けることが必須です。移植などが広まれば、インスリン注射から解放される可能性はありますが、まだ一般的ではありません。
■ 2型糖尿病血糖を安定させるためには、食事・運動療法も重要です。 インスリンの分泌低下と、インスリン抵抗性により発症します。
肥満しているようなケースでは食事・運動療法で体重を落とし、インスリン抵抗性を解消することが重要で、これが動脈硬化の予防にもつながります。 ただし食事・運動療法ではインスリン分泌は増やせません。やせ型などインスリン分泌が減少し、食事・運動療法で十分な改善が得られない時は薬物療法(経口剤、インスリン注射)も行われます。 2型糖尿病では、血糖が高くなるとインスリン分泌・感受性が低下してさらに血糖が高くなるという悪循環(糖毒性)に陥ります。その糖毒性を解除するために、一時的にインスリン治療を行うこともあります。 薬物療法を行う時も食事・運動療法が守られないと、体重増加からインスリン抵抗性・動脈硬化を助長するおそれがあります。 |
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慢性合併症は、血管や神経が長期間高血糖状態に曝されることによって起こります。 従って慢性合併症の発症を防ぐには、血糖コントロールを良好に維持する必要があります。また発症しても、初期ならば血糖コントロールを良好に維持することで進行を阻止することができます。さらに初期なら薬物療法で進行を抑えることもできます。 しかし後戻りできない段階というのがあります。こうなると血糖や血圧を厳格にコントロールし、あるいは眼科的治療を行うなどしても進行が抑えられないこともあります。 そこまで進行する前の、早期発見と早期の予防(血糖コントロール)が重要です。 糖尿病の慢性合併症 |
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Lecture5 糖尿病の食事療法 | |
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