九州駅弁・折尾駅の“かしわめし”
U-san's Recipe
#642


R5.2/18
九州でかしわ飯と言えば、鶏ガラスープで炊いた鶏の炊き込みご飯だが、こちらは折尾・東筑軒の駅弁「かしわめし」をイメージ。鶏ガラで炊いたご飯に、甘辛く炊いた鶏肉と卵・海苔を散らした
■ 材 料
■ 米 4合
鶏ガラスープ
醤油 大さじ3杯
酒 大さじ2杯
みりん 大さじ2杯
鶏モモ肉の煮汁 適量
■ 鶏モモ肉(鶏ガラと煮込んだもの) 500g
酒 大さじ4杯
醤油 大さじ4杯半
砂糖(キビ糖、黒糖) 大さじ2杯
みりん 大さじ3杯
鶏ガラスープ 1/4カップ
卵 2個
砂糖 小さじ2杯
塩 少々
日本酒 小さじ1杯
刻み海苔 1枚分
鶏ガラスープ
鶏ガラ 300g
鶏もも肉(ブツ切り) 500g
ショウガ 3片
酒 100mL
■ 使用した鉄鍋
鶏ガラスープ:12" CampDO、Oijin深鍋
鶏モモ肉煮付け:21cm Oijin Jr.
ご飯:12" CampDO
■ 鶏ガラスープと具材の準備
  1. 鶏ガラを水で洗い、スライスしたショウガ、たっぷりの水(約1.5L)とともにDOに入れて、弱火で1時間煮る
  2. 鶏モモ肉と酒を加え、さらに1時間煮込む。そのまましばらく置いて、鶏ガラスープを取る
  1. 鶏モモ肉を取り出し、皮と筋、脂を取り除き、包丁で潰して伸ばすようにして細かく刻む
  2. DOに酒・醤油・砂糖・みりん・鶏ガラスープを入れて一煮立ちさせたら、刻んだ鶏モモ肉を入れて、煮汁が少なくなるまで20分くらい煮る
  3. 錦糸玉子は、卵を溶きほぐし、砂糖・塩・酒を加えてよく混ぜ、プレヒートしたCombocookerの蓋などで薄く焼き、細く切る
■ 作り方
  1. 研いだ米と、醤油・みりん・酒を加えて米の1割増しの分量とした鶏ガラスープをDOに入れる
  2. 米を炊く。最初強火、噴いたら弱火で15分
  3. 火を止めて10分蒸らしたら、鶏モモ肉の煮汁を適量加えて混ぜる
  4. 味付けした鶏肉、錦糸玉子、刻み海苔を飾る
■ 備 考

H26.7/21 東筑軒の立ち売り(折尾旧駅5番線)
“かしわめし弁当”は、九州各地の駅で売られているが、なんでも大正2年、鳥栖駅で売られるようになったのが最初らしい。1978年、大学に入学して折尾にやってきたが、折尾駅の名物が東筑軒の駅弁“かしわめし”だった。
H24年5月の関西クックオフで“東筑軒のかしわめし”を作ってみたが、見た目はともかく味はかけ離れたものになった。“鶏肉以上にご飯が旨い”と言われる東筑軒のかしわめし、ご飯を炊く時に加える秘伝の調味料(白い粉?)がなにかなどレシピは門外不出で、再現しようとしてもなかなか本家のかしわめしに近づけない。

鶏肉が細かく刻んであったり、大きめに切ったものだったり、そぼろだったり、またご飯も、米だけのもの、醤油・酒で煮た鶏肉を米に混ぜて一緒に炊くものと、駅弁によって細かな違いはあるが、鶏ガラスープで炊いて味を付けたご飯に、甘辛く炊いた鶏肉と卵・海苔を載せるというのが“かしわめし弁当”の基本的なスタイルである。鶏肉は、旨味が強く、歯ごたえの良い、地鶏を使うこと。
ご飯を炊いたり鶏肉の味付けに使う鶏ガラスープは“博多風鶏の水炊き”と同じように、鶏ガラと鶏モモ肉を1-2時間煮込んで作った。たっぷり用意して余った鶏ガラスープは、あとで鶏の水炊きにする。
鶏ガラスープに上記分量の醤油・酒・みりんを加えて炊いたご飯の味はやや薄めで、炊き上がったご飯に鶏肉を煮た煮汁を混ぜて味を調えた。従って、鶏肉を煮る時、煮汁は少し残すようにする。これに対し、“鶏そぼろの三色丼”では、鶏そぼろを白ごはんに載せるだけなので、鶏そぼろは調味料だけでしっかり味付けしている。
東筑軒のかしわめしは、ご飯がメインで、奈良漬け・紅生姜・うぐいす豆・シソ昆布は控えめ。錦糸玉子と海苔は、かなり細く刻まれている。
上の完成写真のかしわめしには、紅ショウガ・酢漬けのミョウガを添えたが、間違って錦糸玉子と海苔を本来のかしわめしと逆にしてしまった。

H24.5/16 東筑軒のかしわめし

H24.5/20 関西クックオフにて

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