山笠との出会いは昭和60年頃だっただろうか、千代流の長法被を借りて山笠につき、走りながら写真を撮ったことがあった。その熱気に圧倒され、見るだけでは物足りなくなったのはいうまでもない。
平成2年、学会帰りに隣り合わせたある先生に誘われて、恵比須流に参加した。以後毎年綱場町から出させてもらっている。
山笠の魅力は何だろう。奉納神事でありながら、クライマックスの追い山笠はタイムレース、それも土居町と竪町の喧嘩がもとで追いつ追われつの事態となり評判になったからだそうだが、実際にその場にいないとその迫力は伝わらない。しかしそれだけではない。鳴り物なしで町中に響く「オイッサ、オイッサ」のかけ声や手一本は、日本の音風景百選にも選ばれた。そして何と言っても規律正しく見事に統率され運営されていること。博多んもんは山笠で育つと書いてあったが、こんな環境の中で子供達も正しく育っていく。どっぷりのめり込みたいが、しかし残念ながら期間中全ての行事に休まず参加できた年はない。
山笠に行く時は必ずカメラを持っていく。
写真は好きで動いている山笠を撮りたいといつも思っているが、しかしカメラを持って山を舁くことはできない。そのためここに掲載した写真は動いていない山笠の写真が殆どです。
山笠に出るようになって始めたことにマラソンがある。いぶすき菜の花マラソンで会ったNさんが綱場町のウルトラランナーを紹介してくれた。そのうちの一人Fさんから地元の玄海100kmUMに誘われて完走し、いつの間にか自分も
ウルトラマラソンにのめり込んでいた。