もろみ&醤油麹と各種もろみソース・もろみダレ
U-san's Recipe
non CI #19

■ もろみと醤油麹
麹と醤油で作る、“もろみ(もろみ味噌)”と“醤油麹”。
ご飯のお供から、旨味たっぷりの調味料と、使い途は多い

■ 1.もろみ(もろみ味噌)

R2.5/15 仕込んで12日目のもろみ
味噌造りの際、“しょうゆの実こうじ”を加えると旨味とコクが増すので、手前味噌造りでは必ずしょうゆの実こうじも取り寄せる。
“しょうゆの実こうじ”に醤油を加えて熟成させると、美味しいもろみ(もろみ味噌)が出来上がる。
■ 材 料
しょうゆの実こうじ 500g
濃口醤油 465mL
水 335mL
昆布 5-10g
ショウガ 1片
みりん* 大さじ1-2杯
■ 使用した鉄鍋
未使用
■ 作り方
  1. しょうゆの実こうじと濃口醤油、水を混ぜる。好みで千切りの生姜、昆布を混ぜる
  2. 漬け込んだもろみは1-2日に1回、全体を混ぜながら、室温で1-2週間熟成させる
  3. 好みでみりんなどを加えて2-3日馴染ませる
  4. 味が良くなったら、冷蔵庫で保存する

R2.5/3 もろみの材料と仕込み
■ 備 考
もろみ作りに使うしょうゆの実こうじは、裸麦と大豆の麹、もろみ(もろみ味噌)はそのしょうゆの実こうじに醤油を加えて熟成させたもの。味噌を仕込む際、しょうゆの実こうじを加えると旨味とコクが増すとのことで、味噌作りセットと一緒に取り寄せて、余った分でもろみを作っている。池田屋醸造のサイトによれば、昆布・生姜は熟成後に加えることとなっているが、最初から入れることが多い。熟成後に味を見て好みでみりんなどを加えると良いらしいが、九州の醤油は甘めのものが多く、みりんは入れないことが多い。
米麹と醤油・味噌を混ぜても、もろみが作れるようだが、まだ試していない。

■ 2.醤油麹

R5.5/27 仕込んで20日目の醤油麹
米麹と醤油を混ぜて熟成させたのが、醤油麹
塩麹同様、様々な料理に使えるが、旨味は塩麹以上とも言われる
■ 材 料
米麹 200g
醤油 400mL
鷹の爪*
■ 使用した鉄鍋
未使用
■ 作り方
  1. 米麹と濃口醤油をよく混ぜる。好みで小口切りの鷹の爪を加える
  2. 1日に1回、全体を混ぜながら、室温で3-4週間熟成させる
  3. とろみが付いたら、冷蔵庫で保存する

R5.5/7 醤油麹(鷹の爪入り)の材料と仕込み初日と4日経過後
■ 備 考
醤油麹は、米麹と醤油を混ぜて熟成させたもので、旨味は塩麹以上と言われる。鷹の爪を1本を入れてピリ辛醤油麹にしても良い。
醤油はアルコールや保存料を含まない生醤油推奨、醤油を多めに入れて、醤油麹とかけ醤油に分けて使うのもお薦めらしい。

■ 3. もろみ(もろみ味噌)と醤油麹を使った主な料理
もろみは、もろきゅうやご飯のお供として、あるいはパスタに使ったり、煮物・炒めもの・揚げものの味付けからもろみ・醤油麹ベースのタレやソース・ドレッシング(もろみソースもろみ胡麻だれもろみ胡麻マヨネーズ)を作ったりと重宝する。
肉などを漬け込む時は、もろみあるいは醤油麹だけか、またはみりん・酒などを加えた漬け込みダレに漬け込む。使う量は塩麹と同様、食材の10%程度としている。
本来、醤油麹もろみとは別のもの。醤油麹の方が醤油の割合が多く、もろみより塩味が強いと思われる。
普段はあまり使い分けとかせず同じように使っているが、みりん・醤油などで味を微調整することもある。
肉料理
鶏胸肉醤油麹と白菜・ネギの蒸し煮
醤油麹漬け鶏肉と小松菜・シシトウの照り焼き
鶏の唐揚げ
鶏胸肉醤油麹とアスパラガス・シシトウの照り焼き
鶏モモ肉醤油麹と野菜の蒸し焼き
豚ロース肉もろみ漬け
豚スペアリブの柚子ごしょうもろみ漬け
もろみ漬け豚肩ロースの叉焼
もろみ漬け豚バラ・肩ロースとニンニクの芽など野菜の炒めもの
牛モモ肉&牛タンのもろみ漬け
鹿もも肉&レバーのもろみ漬け 鹿もも肉もろみ・柚子ごしょう漬け
豆腐
豆腐のもろみ漬け
ご飯・パスタ
鶏醤油麹のピラフ&醤油麹トルコライス
ナスとベーコンのもろみカルボナーラ ピーマン・エリンギのもろみカルボナーラ
ソース・タレ
ドレッシング
もろみソース
焼肉のタレ2種:ネギ塩麹&醤油麹コチュジャン
もろみカルボナーラソース
もろみ胡麻だれ
もろみ胡麻マヨネーズ
もろみオリーブオイル・ドレッシング

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■ もろみ・醤油麹を使った各種ソース 
■ 4.もろみソース

R2.5/17 もろみソース
自家製もろみと自家製オニオンドレッシングで作る、コクのあるソース
■ 材 料
もろみ(醤油麹) 150g
オニオンドレッシング 100g
みりん 大さじ2杯
酒 大さじ3杯
おろしショウガ 小さじ1-2杯
■ 使用した鉄鍋
Oijin深型小鍋
■ 作り方
  1. 全ての材料をよく混ぜ合わせる
  2. ミキサーにかける
  3. 少しとろみが付くまで、軽く煮詰める
■ 備 考
ラピュタファーム・オリジナルのコクのあるソース。辛さが足りない時は、もろみを増やすか、醤油を少量足す。
野菜の和え物(たたきゴボウとニンジンのもろみソース)や焼き野菜(鶏モモ肉醤油麹と野菜の蒸し焼き)・蒸し野菜(レンコン・白ゴーヤ・オクラと豚肉蒸し焼き)のタレ、サラダ、サンドイッチ、炒めもの・揚げもの(牛カツ豚カツ串揚げ鹿肉ピカタ)などいろいろ使える。また好みでワサビを添えると、ローストビーフ和牛ローストビーフ)や、刺身・海鮮丼などにも合う。
チーズとの相性も良い(新タマネギ・アスパラガス・ナスと鶏肉のもろみソース・チーズ焼き米茄子のもろみソース・チーズ焼き)。

材料のオニオンドレッシングもろみ

R3.1/30 チーズハンバーグにもろみソース

R2.5/7 牛カツにもろみソース

R2.5/17 もろみソースで海鮮丼

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■ 5.もろみ胡麻だれ

R3.12/20 キュウリともろみ胡麻だれ
もろみに胡麻の風味が加わったタレ。いろいろな野菜料理に
■ 材 料
もろみ(醤油麹) 大さじ3-4杯
炒りゴマ 大さじ3杯
煮切りみりん 大さじ1杯
煮切り酒 大さじ1杯
■ 使用した鉄鍋
Oijinミニチュア鍋
■ 作り方
  1. 炒りゴマ大さじ2杯を、しっかり擦る
  2. もろみも加えて、擦る
  3. アルコールを飛ばした煮切りみりん・酒を加えて、よく混ぜる
  4. 残りの炒りゴマを加えて、混ぜる
■ 備 考
ゴマ風味の加わったもろみで、生野菜・温野菜・蒸し野菜蒸し鶏のサラダなどに使った。ゴマは、ペースト状になるくらいまで、しっかり擦る。マヨネーズを加えても良い

材料のもろみとゴマ・みりん

R3.12/21 蒸し鶏・蒸し野菜とキュウリ・水菜

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■ 6.もろみ胡麻マヨネーズ

R4.2/6 もろみ胡麻マヨネーズ
胡麻風味のもろみドレッシング。サラダなどの野菜料理に
■ 材 料
もろみ(醤油麹) 大さじ2杯
炒りゴマ(または練りゴマ) 大さじ3杯
マヨネーズ 大さじ4杯
■ 使用した鉄鍋
未使用
■ 作り方
  1. 炒りゴマを、しっかり擦る
  2. もろみも加えて、よく擦り混ぜる
  3. マヨネーズを加えて、よく混ぜる
■ 備 考
サラダ用に作ったものでもろみ胡麻だれと似ているが、もろみを控えめにしてゴマの風味を利かせた。ゴマはペーストでも可、量は適宜調節。
もろみ胡麻マヨ(醤油麹胡麻マヨ)を使ったサラダは、ゴボウ・レンコン・ニンジンのサラダ博多蕾菜・菜花と鶏ささ身のサラダモヤシ・キュウリと鶏肉のサラダなど。
少量練り辛子を混ぜ込んだ胡麻マヨは、和え物にも合う。cf. ツルムラサキと納豆の醤油麹胡麻マヨ和え

R4.2/6 ゴボウ・レンコン・ニンジンのサラダ

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■ 7.もろみオリーブオイル・ドレッシング

R5.5/9 もろみオリーブオイル・ドレッシング(左)ともろみ
もろみとオリーブオイルを混ぜるだけの簡単ドレッシング
■ 材 料
もろみ(醤油麹) 50-60mL
EVオリーブオイル 50-60mL
■ 使用した鉄鍋
未使用
■ 作り方
  1. もろみが滑らかになるまで、ハンドブレンダーにかける
  2. EVオリーブオイルが分離しないように、ハンドブレンダーにかけながら少量ずつ加える
■ 備 考
作り方は塩麹オリーブオイル・ドレッシングと同じ、分離しないように混ぜながら少しずつオリーブオイルを加えていく。
普通の野菜サラダの他、丸ごとローストオニオンなど、温野菜にも合う。

手前左がもろみオリーブオイル、右が塩麹オリーブオイル、奥はポン酢

R5.5/9 丸ごとローストオニオンに3種類のドレッシング

R5.5/27 豆腐と野菜のサラダに

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■ 8.もろみカルボナーラソース

R2.7/25 もろみカルボナーラソース
卵黄・生クリームにもろみを加えた、濃厚でコクのあるカルボナーラのソース
■ 材 料
もろみ(醤油麹) 大さじ3杯
卵黄 1個
生クリーム 100mL
豆乳 100mL
タマネギ 1/8個
ガーリックオイル 小さじ1杯
■ 使用した鉄鍋
Oijin深型小鍋
■ 作り方
  1. タマネギはスライス
  2. DOにガーリックオイルを熱し、タマネギを炒める
  3. 醤油麹を加えて、サッと炒め合わせる
  4. 生クリーム・豆乳を加え、弱火で軽く煮詰める
  5. 卵黄を加えて混ぜたら、火から下ろす
  6. 粗熱が取れたら、ミキサーにかける
■ 備 考
ラピュタファームで人気のもろみ味のパスタ。その材料を教わって作ったのがこのソース。卵や生クリームにもろみの塩味が加わり、茹でたパスタにこのソースを絡めるだけで濃厚でコクのあるもろみカルボナーラが出来上がる。
下写真はまとめて作って、“ナスとベーコンのもろみカルボナーラ”と“ピーマン・エリンギのもろみカルボナーラ”に使った時のもの。他には、“ウニのもろみクリームパスタ”など

R2.7/25 ナスとベーコンのもろみカルボナーラ

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■ 9.肉料理用もろみ漬け込みダレ

R5.3/8 もろみ漬け込みダレ
みりんや酒などを加えたまろやか、やや甘めの漬け込みダレ。
漬け込んだ肉は、醤油麹で柔らかく
■ 材 料
もろみ(醤油麹) 400g
みりん 100mL
日本酒 100mL
砂糖 30-40g
おろしニンニク 小さじ2杯
■ 使用した鉄鍋
Oijin深型小鍋
■ 作り方
  1. 小鍋にみりん・日本酒を入れ、一煮立ちさせてアルコールを飛ばす
  2. 醤油麹・おろしニンニク・砂糖を加えて、弱火で軽く煮詰める
  3. ミキサーにかける
■ 備 考
醤油麹をややマイルドにした漬け込みダレ。甘さは砂糖の量で調節するが、もろみで作る時は、砂糖は控えめに。少量醤油を加えて味を調えたり、一味唐辛子を振ったりする。
最初は材料を混ぜて煮詰めるだけだったが、肉を漬け込んで焼く時、大豆粒が気になって、ミキサーで潰すようにした。
肉などそのまま漬け込んで2-3回使っても良いが、まとめて作って小分けする方が良いだろう。その際、塩麹やもろみのように肉の約10%のタレに漬け込む。
ピリ辛の焼肉用のタレはこちらを参照焼肉用醤油麹コチュジャンダレ

右はタレに漬け込んだ、牛モモ肉と牛タン

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