抽選大会だからはずれることもあるだろうと申し込んだら見事に当選、1ヶ月間に100kmのレースを3回走ることになった。ウルトラを走るようになってまだ1年ちょっと、玄海・秋田連チャンによる左足故障を考えたら無茶し過ぎかなという気がした。
問題はこれだけではない。不便だからこそあの自然・清流が残されたのかもしれないが、遠いのである。仕事を休まず参加するには、夜行バスで帰るしかない。21:20の高速バスに乗るには、中村駅19:10の特急しかない。四万十川UMのゴール制限時間は14時間(19:30)だが、着替え・会場からの移動を考えると、12時間30分(18:00)がリミットである。
前日仕事を終え、福岡空港へと急ぐ。高知行きの便は出発が40分遅れたが、タクシーで高知駅に向かい、無事、18時過ぎに中村着。民宿「鮎」まで歩き、早速夕食。ビール・缶チューハイなどを飲んで、22時に就寝。
大会当日は2時過ぎに起き、朝食後、4時に宿を出発。循環バスで会場に向かった。
いい天気になりそうだが、その分少し冷え込んだ。会場でUMMLerの中村さん、吉田さん、しゅんさん、宮城さん、丹代さんや山崎さん、風間さん、浦さん等に会い、記念撮影をする。
篝火に照らされ、AM5:30、スタート。100kmだけで1500人参加するので、スタートに時間がかかり、ゲート通過に2分かかった。その後も前に出られず、1km7分くらいだった。しかし特急に乗り遅れるわけに行かず、2km過ぎてから1km6分にペースを上げた。序盤10km過ぎから上りが始まるが、山崎さんからもノルマがあるだろうと檄を飛ばされた。序盤21kmの峠まで、ペースを落とすことなく上り切り、そのまま下りへ。後続のランナーにどんどん抜かれたが、飛ばし過ぎて足を痛めたらまずいので抑えて走る。
天気もよく、34km付近からは清流四万十川を眺め、写真を撮ったりしながら気持ちよく走った。気温がやや高くなり、塩を置いていない給水ポイントがあったのが少し気になった。前半50kmは10km/1hrのイーブンペースを維持、11時間台かなと思ったが、甘くはなかった。
50kmを過ぎて最初の沈下橋、半家沈下橋を渡る。この頃から左膝周辺の痛みが気になりだし、鎮痛剤を飲んだ。中盤54km過ぎの峠は一気に走りきったが、その下りがきつく、足の痛みがさらに強くなってきた。エイドで休んで走り出そうとすると、激痛が走る。62kmカヌー館レストステーションで約10分と少し長めの休憩を取った。しかし足は一向に良くならない。この後、80kmくらいまでは1km8-9分までペースが落ちた。このままでは12時間半も危ない。
長く休むとかえって足が動かなくなるためエイドでは最小限の休憩に止め、足に水をかけたり、鎮痛剤のローションを塗ったりしながら、騙しだまし走った。90km過ぎ、痛みとガス欠でフラフラしながらもゴールを目指す。ちょっと頑張れば12時間も切れそうだったが、その気力は残っていなかった。ゴール直前にきつい上りが待っていたが、何とか走りきった。上りきってからゴールまでもかなり長く感じられたが、沿道からの紙吹雪、篝火に迎えられ最後の一頑張り。17:36、無事ゴールした。
ゴール後前村さん等と記念撮影、急いで着替えて循環バスに飛び乗り、18:40中村駅着。駅前のコンビニで缶ビールと弁当などを買って特急に飛び乗り、無事高速バスに間に合った。
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四万十川ウルトラマラソン完走記&写真集
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