| 平成17年5月 萩往還マラニック | 
          
          
             萩往還マラニック初リタイヤ反省記&写真集 | 
          
          
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       ■ 5月2-4日 萩往還マラニック250km−−−理由無きリタイヤ 
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        何となく疲れがたまっていた。おまけに出発直前の5月2日AM1:24、またも福岡県西方沖地震の余震で目が覚めてしまった。睡眠不足のまま山口へと向かった。 
       久しぶりに会った仲間と再開を喜び、記念撮影をする。かなりリラックスした感じでスタートを待った。そして18:05、第2ウェーブで2回目の萩往還250kmが始まった。 
       スタート直後からまずまず快調に走れた。しかしスタート直後から、様々なトラブルにペースを乱された。一時は昨年より1時間半も早かったが、それは焦りでペースを上げすぎたと言うことだったのだろうか。千畳敷あたりから疲れでガタッとペースが落ちた。焦ることはなかった。 
       何度も睡魔に襲われた。眠くなるとスピードも落ちた。何箇所か仮眠を取ったが、それでもダメだった。知り合いにどんどん差を付けられ、気力が失われていった。 
       5月3日の21時過ぎ、鯨墓から仙崎に戻ってきたところでリタイヤを宣言した。足のダメージは大したことない、故障したわけでもない。なぜリタイヤしてしたのか。リタイヤ後、宗頭で手伝い、翌日瑠璃光寺に戻って写真を撮った。感動のゴールシーンを見ていたら、理由もなくリタイヤしたことに自分自身腹立たしく、後悔し、落ち込んだ 
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        初リタイヤのショックで、気力・体力何もかもどん底。萩往還が終わった直後から、変な頭痛に悩まされるようになった。髪の毛を触っただけでもビリビリ痛む、神経痛のような変な痛みだった。5/6は萩報告会兼送別会、5/7も送別会。しかしあまり飲みたくなかった。精神的なものだろうと思っていたが、5/9にはついに39℃の熱が出た。その後一週間微熱が続き、体はだるく、単純ヘルペスまでできてしまった。 
       心配になって血液検査をしてみたが、途中リタイヤだったので、筋肉などのダメージは少なく、肝機能なども問題なし。 
       熱の原因だけがわからないが、精神的ダメージは大きかった。いつになったら立ち直れるのか、来月のにちなんおろちに間に合うのか。不安になってきたが、走ろうという気力が全くわかず、結局萩往還後、まるまる3週間、サボってしまった。 
       
       ちなみに今回、筋肉のダメージが少なく、故障したのでもなく、精神的な弱さでリタイヤしたというその証拠は血液検査にも現れていた。筋肉のダメージをCPKで見ると、今回走る前から正常値を超えていたが、走った後は逆に昨年の約半分。またヘモグロビンは前後で全く変化なし。手抜きは明らかである。それと直前の走り込みがいかに意味のないことかもよくわかる。 
       ところでもう一つ、ウルトラの内臓への影響もよく聞かれるので、症例写真を提示する。あるウルトラランナーの100km走翌日の胃内視鏡写真である。胃の中全体がただれ(▼印:不整形の浅い潰瘍・ビランが多発)、凝血塊が付着している。この方の場合、胃には自信があったそうだが、この時ばかりは吐き気がして食べられなくなったそうだ。おそらく注意して便を見れば、真っ黒だったのではないかと思う。 
       長丁場のレースでは、途中で給食が必要になる。食べれば消化・吸収のために内臓へと血流がシフトする。しかし、走れば筋肉へと血液が奪われる。胃がやられるのは当然であろう。しかしここまで荒れるとは正直、検査を受けたランナーも検査をした自分も思ってもみなかった。萩往還3連覇の小○木Drは、レース前からのH2拮抗薬内服を推奨されていたが、このような所見を見てしまうと、より強力なプロトンポンプ阻害剤(PPI)を薦めたくなるのである 
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            | ウルトラのダメージ | 
           
          
              
            筋肉のダメージ | 
              
            赤血球の破壊 | 
           
          
              
            急性胃粘膜病変 | 
           
        
       
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        体調もようやく元に戻ったが、時間が取れない。結局今月は200km、萩往還にも届かなかった。サボっていた間に足の筋肉も落ち、履くのに苦労していたロングタイツもスーッと履けるようになってしまった。 
       走る方に関してはめぼしいものはない。そこで最近、心にぐさっと突き刺さった言葉をいくつか。 
       月末に届いた観覧舎マガジンのURプロフィールはダブルさんだった。最も怖れることは「自分も含めた家族や周りにいる人の怪我や病気」。確かに萩往還直前から振り回され、練習時間が取れない一因にもなっている。しかし何といっても最も応えたのが、個人の弱さを測るとしたらという問いに対する、「意志とは違う、周囲の空気や楽な方の誘惑に負けてしまうこと」。萩往還リタイヤの理由を見事に言い当てられた。萩往還リタイヤと言えばもう一つ。shinakoさんには、「どんなに頑張っても完走率は100%になりませんね」。鈍足ランナーだが、リタイヤ無しというのが自慢だった。それももろくも崩れ去り、普通の鈍足ランナーになってしまった 
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            | 今月の記録 | 
            日数 | 
            距離 | 
            平均 | 
            1月からの累計 | 
           
          
            | 5日 | 
            200.0km | 
            40.0km | 
            68日 | 
            1569.0km | 
           
        
       
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